[銀造]
2016年4月26日 12:00
4月中旬に、銀座さくら通りの絢爛豪華な八重桜をご紹介しました。
4月後半から5月初めにかけては、松屋通りのアメリカハナミズキが咲きます。今が見頃です。(4月23日現在)
みゆき通りのヒトツバタゴ、通称、なんじゃもんじゃの木が、白くて清楚な花を沢山つけます。
これも4月末迄は、楽しめます。場所は、和民、せんねんきゅう様の近くが良いと思います。
今年は、剪定をしたので、樹形がこじんまりとして、物足りないかも知れません。
「ひとつばたご」の 花を接写で撮影しました。
マロニエ通りは、その名前の通り、西洋トチノキが植わっており、小さな花を集めて、紡錘の形をしています。
今日、4月23日に、いくつかの蕾が開き、花が咲き始めています。
マロニエ・ゲート、プランタンの所から、銀座通りを通って、昭和通りまでが美しく彩られます。
見ごろは、4月28日頃から5月の連休期間中でしょう。
お買い物、お食事の前後にお楽しみ下さい。
[サム]
2016年4月25日 18:00
4月20日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ「ノダフジ 開花」が発表されました。
平年より1日早く、昨年より2日早い由。
浜離宮恩賜庭園の「延遼館跡」、「潮入りの池」の「お伝い橋」前、「お伝い橋」中程の「小の字島」各々に設えられた藤棚も薄紫色の花色で彩られています。
フジはマメ科フジ属のつる性落葉木本。
芳香があり、花穂が垂れ下がって風に揺られて咲く様は、艶麗で、風情ある花姿です。
日本固有種には、ノダフジとヤマフジがあり、一般にフジというと、ノダフジを指すようです。
<ノダフジ> 花穂は長く、つるは(上から見て)右巻き
<ヤマフジ> 花穂は短く、つるは(上から見て)左巻き
花色はお馴染の藤色の他に、白・桃・薄紅色などがあります。
園に尋ねたところ、園内はヤマフジが大半との事ですが、「お伝い橋」北側の藤棚には、ちょっと毛色の違う珍しいノダフジ系の「八重黒龍藤」が植栽されています。
別名「牡丹藤」。
雄しべの弁化が著しく、「牡丹咲き」になる特異な品種とされています。
[ジミニー☆クリケット]
2016年4月25日 12:00
先日、このブログで木挽町通りのハナミズキが見頃と紹介しましたが、松屋通りのハナミズキも見頃を迎えています
特に、下の地図、松屋通りのピンク色の部分のハナミズキが見頃です
ちなみに、ハナミズキが見頃といっても、花弁のように見えているのは花弁ではなく総苞で、中心の塊が花序です
実際の花は、4弁の直径5mm程度の目立たない花が集合して、順次開花します
ハナミズキは、アメリカを代表する花木で、カナダのオンタリオ州からアメリカのマサチューセッツ州、テキサス州、メキシコ北東部にかけて分布しているそうです
正式な和名はアメリカヤマボウシですが、別名のハナミズキのほうがよく知られています
1912年、当時の東京市がアメリカにサクラ(ソメイヨシノ)を贈り、その返礼として1915年にアメリカから白花種が寄贈されたのが、はじめとされています
さらに2年後の1917年には赤花種が贈られました
毎年、この花の開花時期にゴールデンウィークがやってくるので、ハナミズキの花を見ると、行楽のシーズンがやってきたなとうれしくなります
[ジミニー☆クリケット]
2016年4月23日 09:00
木挽町通りのハナミズキが見頃です
正確には、下の地図、木挽町通りのピンク色のところのハナミズキが見頃です
この通りの両側に植えられたハナミズキは比較的若い木で、木挽町通りの他のブロックや、松屋通りのハナミズキよりは小ぶりですが、早く咲いています
私は、「木挽町通り」ということばの響きがとても好きですが、銀座を走る通りの中で、町名を冠したものは、現在この木挽町通りと木挽町仲通りだけのはずです。
京都の「新町通り」や「木屋町通り」と同じく歴史を感じさせてくれます。
もともと木挽町は、江戸城の改築と城下町の建設のために、諸国から集められた木挽き職人たちが住んでいた町でした。
ちなみに、木挽きというのは、木を切る人ではなく、山から伐り出した丸太を、大鋸と呼ばれるのこぎりを使って、柱や梁、板などに製材する職人のことだそうで、大工と並んで木挽きは建築の重要な役割を担う技術者だったそうです
その「職人の町」に芝居小屋が建って「芝居の町」となり、明治になってからは高級料亭が軒を連ねて、「料亭の町」として賑わいました
「木挽町」の名前は、昭和26年に三十間堀が空襲で出たがれき処理のために埋め立てられて、銀座と木挽町が陸続きとなった時に失われました(埋め立ての完了は翌27年)。
「木挽町」はなくなっても、「木挽町通り」は残っており、そこに銀座の歴史の奥深さが感じられます
[サム]
2016年4月22日 12:00
隅田川は河口部の中央大橋上流の佃2丁目地先で東に分流し、佃2・3丁目と江東区越中島1・2丁目の間を流れ、豊洲貯木場で東西に分かれ、それぞれ豊洲運河と春(晴)海運河に繋がっています。
大川端リバーシティ開発の際、中央大橋~相生橋の隅田川派川沿いにつくられた石川島公園は、平成19年に相生橋南まで拡張整備されました。
スーパー堤防の採用により、水と触れ合えるように親水性が確保された緑地空間は、近隣住民の憩いの場として親しまれ、ジョギングや散歩をする人で賑わいを見せています。
4月18日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ「シバ発芽」が発表されましたが、公開空地の芝生も次第に緑が濃くなりつつあり、木々の若葉も芽吹き、爽やかな季節を迎えました。
因みに今年の発芽は平年に比べ11日遅く、昨年に比べ5日遅いとの由。
足元に目を凝らせば、スロープの緑地帯には春を実感できる野の花が咲いています。
ムクドリが集まって地面を歩き回り、盛んに啄んでいる姿にも出会えます。
左から、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、トキワハゼ、キュウリグサ、ナズナ
左から、シロツメクサ、アカツメクサ、カラスノエンドウ、ハルジオン、オランダミミナグサ
[サム]
2016年4月21日 14:00
ひと際目を引く黄色いタンポポの花は春の風物詩ですが、今では冬の日だまりでも見つけることができます。
4月6日には、東京管区気象台より、生物季節観測情報のひとつ「タンポポ開花」が発表されています。
因みに今年の開花は平年並み、昨年より6日遅かった由。
関東地方周辺に分布する在来種の「カントウタンポポ」は、近年外来種の「セイヨウタンポポ」に押されて個体数を減らしていると云われて久しいですが、東京23区で採取されたセイヨウタンポポと云われるものの内、実に88%はカントウタンポポとセイヨウタンポポの間に生じた雑種タンポポとの報告もあるようです。
外観上、カントウタンポポは花弁を下から支えている「総苞片」は密着していて外側に向かって開出していませんが、セイヨウタンポポの「総苞外片」は花弁を包んでいる「総苞内片」から離れて反り返っていることで区別されると云われていますが、中間の形質のものもあり複雑です。
園内潮入りの池(大泉水)の周囲に咲いているタンポポには、外見上カントウタンポポの形質が見られますが、園に尋ねると、文化財庭園で手を余り加えていないことからも、都内では珍しいカントウタンポポの可能性は否定できないとのコメントでした。
自然度が確保されていてきた御蔭でしょうか、郷愁の念を禁じ得ません。
因みにタンポポの語源については、諸説あるようですが、タンポポの茎の両端を裂いて反り返らせる遊びがあり、これが日本伝統の楽器である鼓に似ていることから、鼓を叩く音を表した「タン・ポンポン」という擬音語由来との説が有力とされます。
漢字名「蒲公英」は漢名からで、生薬の名でもあるようです。