歩く。歩く。ひたすら歩く。
街歩きの基本は歩くこと。
中央区内の各所へのアプローチも、山手線の各駅から歩くことが、私の基本でした。
区内には多くの地下鉄が走りますが、目的地によっては、複数の路線を跨いでいかなければなりません。
「ああ行って、こう来て。」と考えると、「歩いた方が、分かりやすいか。」となったりします。
この夏、メトロリンク日本橋を集中して利用する機会がありました。
便利なんです。楽なんですよ。
メトロリンク日本橋は、八重洲、日本橋、京橋エリアを巡回する、運賃無料のバスです。
1周約4kmを、10分~15分間隔で運行します。
バス停の数は14か所。
・東京駅八重洲口・地下鉄三越前駅・室町一丁目(にんべん前)・日本橋二丁目(高島屋前)・京橋二丁目(エドグラン)など、東京駅東側の主な施設を結んでいます。
注意を要するのは、片方向を回るので、目的地とバスの運行ルートを事前に押さえておきたいものです。
バス停が、初めての人には気づきにくい箇所もあります。
中央通りなどは、他の車両が車道に停車している場合がありますから、特に注意です。
利用に際して大きな力になってくれるのが、「無料巡回バス」アプリです。
スマホに入れて、メニューから「メトロリンク日本橋」を表示すると、
マップ、運行ルート、バスの現在位置が分かります。
アプリ内のバス停の表記も、英語、ハングル、簡体・繁體の中国語の選択が可能です。
リアルタイムでバスの現在位置と到着予定時間が分かれば、移動がより計画的にできます。
バスは、地元企業の協賛で日の丸自動車興業さんが運行しています。
車両は、低床、低騒音、低公害の電気バスも導入されています。
利用者の乗車時ストレスも低く抑えられています。
そして、バスの車体に施されたリング状のデザインは、「江戸名所図屏風」が描かれているのです。
江戸期の日本橋・京橋を、活き活きと描き出した作品です。
気付きにくいのですが、機会があれば確認してみましょう。
上手に利用すると、時間短縮と、移動幅を広げることができます。
東京駅周辺のエリアは、各所で再開発プロジェクトが進行しています。
少しの期間目を離すと、風景が大きく変わってしまうこともあります。
気軽に利用できる交通機関を使いこなし、変化していく街の姿を見つめていくことも楽しいですよ。