銀座1丁目にある画廊、「銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)」で、「星野 陽子展 Yoko Hoshino "TRANSMIGRATION"」が開催されています
このギャラリーは、昭和通りに面して建つ築85年、中央区近代建築100選にも選ばれた川崎ブランドデザインビルヂングに入っています
現在開催されているのは、この建物全館を使ったインスタレーション展で、建物に近づくと、窓からはピンクやブルーの光が放たれていて、しかもその光が動いており()、いつものMUSEE(ミュゼ)さんとはまったく違う雰囲気を漂わせていました
通りから1階の展示をのぞくとまるで立体的な絵画のよう
開催前にギャラリーからいただいた案内状のあざやかさ、きらびやかさ(上の写真)と案内状のメッセージ
「銀座にパワースポットを作る
怪しく揺らめく光に誘われて迷い込んだ先には、
既存不適格建築が醸し出す不思議なパラレルワールドが・・・
洞窟をさまよい斜面を登っていく高揚感・・・
空に近づくにつれ、眩しいネオンと囁きに、五感がクラクラと揺さぶられ・・・
昇りきった先には、銀座の生きた景色が・・・
守られていない むき出しの空間で、都会と一体化・・・
不安と開放感を身体全身で感じられるパワースポットをつくります。
ここではない何処かへ、光とともに誘います。」
が、あまりに悪魔的()に魅力的で、建物に入る前から期待が高まりました
1階の展示はピンクやオレンジの明るく楽しく弾むような感じです
星野 陽子さんは、現在、東京藝術大学院に在籍中で、「現代人が感じる高揚感や空気感を、色鮮やかな空間表現(インスタレーション)を駆使し、精力的に取り組む気鋭の美術作家」だそうで、このインスタレーション展は、星野陽子さんにとって初の東京・銀座での試みだそうです
2階の展示です
屋上に向かう階段には、鍾乳洞のような装飾が施され、しかも怪しげ()な音楽まで流れていました
屋上の作品()"Go back to Survive"と、"Or build Your Freedom"
"TRANSMIGRATION"は、辞書で引くと、「輪廻」とか「転生」という意味があり、ビルの屋上のへりにつけられた靴の跡は、ここから飛び下りると、生まれ変わって都会と一体になれますよということを表現しているのかなあ、などといろいろ考えさせられてしまいました
ビルの下、昭和通りを行きかうたくさんの車まで、星野陽子さんの空間表現に取り込まれているようで、屋上でしばらく靴の跡越しに、夜の銀座を眺めていました
中央区を代表する歴史的建造物の1階から屋上までを使って行われる体験型の美術展です
「百聞は一見(この場合だと一体験)に如かず」
是非、ご自身で体験し、体感されることをお勧めします
開催期間は、1月10日(水)から1月28日(日)までです。
開廊時間は、14時から20時までで、期間中の月・火曜日は、はお休みです。
なお、1月27日(土)の18時から19時には、クロージングイベントが予定されています
ギャラリー内での写真撮影、取材について、ご了解と多大なご協力をいただきました
星野陽子さんご本人からも直接、懇切丁寧なご説明をいただきました
ありがとうございます
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)のHPはこちら ⇒
http://kawasaki-brand-design.com/