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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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日比谷線の発展と魅力

[下町トム] 2014年11月20日 09:00

日比谷線03系.jpg中央区は交通網が発達した便利な地域です。公共交通も、JR、地下鉄、都バス、コミュニティバスなどが縦横に走っています。なじみが深いのは銀座や日本橋を通っている「銀座線」かもしれませんが、もうひとつ地下鉄路線で忘れてならないのは「日比谷線」です。区内に銀座線を上回る7つの駅を配し、区民だけではなく多くの利用客にとって重要な路線です。


日比谷線は、都内交通の至便性を高めるために早い段階で計画され、当初から私鉄との相互直通を前提に建設されました。1961(昭和36)年に部分開業した後、前回の東京オリンピックに間に合わせるため工事を急いで進め、1964(昭和39)年に全線開業にこぎつけました。そして今年はその50周年の節目を迎えたのです。まさしく、戦後の日本や東京の発展の歴史とともに生まれ、育ってきた鉄道路線といえるでしょう。沿線の中でも、最も存在感があるのは中央区の駅群ではないでしょうか。小さな区域をこまめに走って、域内流動の足としても重宝されています。

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日比谷線では長い間、3000系というユーモアあふれるフェースをした銀色の車両が親しまれました。東京メトロで配布した記念パンフレットの表紙も飾っています。何しろ、当時の営団地下鉄では初めて採用された"セミステンレス車両"だったのです。また安全向上のために初めてATC(自動列車制御装置)も搭載されました。そのデザインも含めて画期的な名車だったと思います。

東急(北千住行き).jpgその後、現在では03系という銀色の帯をまとった車両が走っています。他にも相互乗り入れしている東武鉄道からの車両もやってきます。昨年までは東急線とも相互乗り入れをしていたので、東急車両もときどき見られたのですが、それはなくなってしまって少々さびしい気もします。東京メトロと東武は、このたび、2016年度から新型車両を投入する計画を発表しました。現在の18m8両編成から、20m7両編成に2019年度までに統一し、あわせてホームドアも整備するそうです。進化する日比谷線にますます関心が高まります。


日比谷線は、当時道路を地上から掘削して鉄路を建設する工法が採用されたのであまり深いところを走っていません。そのせいもあって道路の下を基本的に走るためにあちらこちらで急カーブがあります。地上の通気口からそのカーブを通過する際の軋む音が漏れ聞こえることもあります。何だか親しみのある電車なんです。中央区内の仕事、買い物、散策の際に、是非日比谷線を愛用してください。いろんな町を訪れることができますよ。

 

 

築地の町は大賑わい

[下町トム] 2014年10月14日 15:00

10月11日(土)~12日(日)の2日間、築地場外市場では、「築地秋まつり」が開催され、いつも以上の多くの来客で賑わいました。お買い得な価格で売り出される品も多く、買い物目当ての皆さんの中には、大きな袋を提げてあちこちの店を訪ね歩いた方もいらっしゃったようです。


P1130125(2).jpg11日(土)には、中央区と江東区の連携企画として『お江戸満喫まち歩き』 "築地・東京湾岸ゆらてく" というツアーも開催されました。ぼくもガイド役の一人として参画させていただきました。築地をゆっくり歩くというのは初めてというお客様もいらっしゃいましたが、改めてこの地区の魅力に包まれた様子でした。「また来たい」なんて言ってもらえると嬉しいものです。

また、この日は〔築地波除神社〕の「初穂祭」が催されました。秋の豊穣を感謝する祭事です。午後には古式ゆかしい「包丁式」も披露されました。


P1130126(2).jpg築地中央市場は豊洲への移転の準備中ですが、場外市場は引き続きこの地で多くの店が営業を続ける見込みとのことです。今月23日(木)には新しい商業施設である〔築地にっぽん漁港市場〕がオープンします。日本が誇る有名漁港の新鮮な海産物が提供されるとのことです。今から楽しみです!


中央区 築地新市場1パース-300x228.jpgまた、中央市場の移転に先駆けて、築地ブランドの新たな"賑わいの場"として中央区が先行的に整備する施設の工事も進んでいます。従来、駐車場などに使われていた築地川支川跡地を利用したおしゃれで和やかな施設になる予定です。(図は中央区工事計画より引用の完成予想図)

築地はこれからも潤いと賑わいの場であることは言うまでもありません。これからの築地の発展をどうぞお楽しみにしてください。

 

 

変わりつつある豊海地区

[下町トム] 2014年9月18日 09:00

豊海小学校建替え.jpg中央区の湾岸部や隅田川河口部では、さまざまな都市計画が進行中です。なかでも、2020年の東京オリンピック開催をにらんで、晴海地区では選手村開設の準備が始まりましたし、交通の大動脈である「環状2号」の工事も加速しています。


勝どき、豊海町の一帯も、この新しい道路の工事進行に伴い、少しずつ景観を変えつつあります。かつては水産倉庫の町というイメージの濃かったこの地域には、大型マンションがいくつか建設され、あわせておしゃれなインテリアショップや飲食店も開業するなど、新たな魅力を増してきています。

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マンション建設にあわせて人口も増え、今後、就学児童の増加も見込まれることから、豊海小学校が建替えられることになり、平成28年度開設を目指して今年の8月下旬から工事が始まりました。

豊海20140915-02.JPGこの建設工事にあわせて、小学校隣接の〔豊海運動公園〕もレイアウト変更されることになり、一時的には従来の広場などが閉鎖されました。


建設現場を覗いてみると、重機が投入され、基礎工事の準備が進んでいました。工事部分の周囲にはフェンスが張られ、デイキャンプ場にも迂回して行かなければなりません。当分の間はしかたないですね。


テニス場は従来どおり稼働しており、いつも軽やかなボール音が弾んでいます。先日の錦織選手の全米オープンでの大活躍の影響か、テニスをやってみようという人が増えたとかいう情報も流れています。豊海テニス場でもその話題があちこちで聞かれました。


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新たな時代を先読みして変わりつつある豊海地区。5年後、10年後にはどんな町に発展していくでしょうか。中央区のまた一つの町景色として親しまれるようになることを期待しています。皆様とともに見守っていきたいと思います。

 

 

佃住吉神社の献燈祭

[下町トム] 2014年8月 4日 15:00

P1130074(2).jpg佃にある住吉神社は徳川家康公の江戸入府とともに創建された由緒ある神社です。3年に一度の例大祭においては、珍しい"八角神輿"が巡行することでも有名です。前回の大祭では江戸時代以来新造された神輿が披露されて話題になりました。

次の大祭は来年2015年です。神社創建370周年の節目を記念し、盛大に開催されることでしょう。是非皆さん今から楽しみにしておいて下さい。



P1130077(2).jpgそんなわけで、今年はいわゆる"陰祭り"にあたるため、神輿の巡行は行われません。といっても毎年の祭礼はきちんと行われます。今年は8月6日が祭礼の日にあたり、おごそかに執り行われます。

古くは旧暦の6月末に行われていたこの祭礼は、夏越の厄払いの意味もあったはずです。真夏の盛りに、健康を祈り、暮らしの喜びを感謝する祭事だったのではないかと思います。


P1130080(2).jpgさて、祭りの花形である神輿を中心とした祭礼行事を受け持つのは、地元佃の「佃住吉講」の皆さんと、月島地区(佃の一部、月島・勝どき・豊海・晴海)各町内の「若睦」のメンバーです。神輿巡行の無い年でも、必ず一同揃って参詣し、域内の無病息災と大祭の成功を祈願するのが伝統となっています。それぞれの町内から提灯を掲げてお参りするところから「献燈祭」と称しています。

8月2日(土)、その「献燈祭」当日にあたり、勝どきにある「お旅所」(神様が巡幸の際にお休みになる場所であり、神社のサテライトみたいな場所です)に、各町内からそれぞれ揃いの浴衣(「長着」(ながぎ)といいます)を身につけた面々が集まりました。拝殿に参拝したあと、列を組んで住吉神社までゆったり参詣の歩みが始まります。

P1130090(2).jpg進むにつれて次第に日が暮れていき、神社に到着するころには提灯の明かりが薄闇に浮かび上がります。「佃住吉講」の皆さんが丁重に出迎えるという形式をとり、一体となって神社に拝礼します。神官の祝詞奏上や代表者の玉串奉奠などの神事の後、お神酒を頂戴します。最後に三本締めが境内に響き、無事祭事は終了しました。


下町の男たちは祭りや人情が大好きで、今から来年の例大祭が楽しみで仕方ない様子です。夏の夜のひととき、隅田川の川風がほのかに流れ込む中、風情と情感のあふれる風景でした。

 

 

築地本願寺の盆踊りの季節です!

[下町トム] 2014年7月29日 09:00

築地本願寺盆踊り風景.jpg毎年恒例の〔築地本願寺〕の盆踊り大会が7月30日(水)~8月2日(土)まで、4日間、盛大に開催されます。毎年訪れる人が増えて、今では近隣の皆さんだけではなく、結構遠くからお越しになる方も増えました。

何といってもこの盆踊りの特徴は、にぎやかで活気があるということでしょう。地元・築地の名店の出張販売や踊り上手の皆さんの姿だけでも楽しい気分になってきます。1日(金)には「仮装の踊り」という設定もあって、工夫を凝らした衣装で踊る姿もまた興味深いものです。

本願寺準備2.JPG当然ながら寺院の境内ですので、盆踊り本来の目的である祖先の供養という厳かな気持ちもしっかりと保たれているように思います。集まる人々のどこか謙虚な姿勢を感じざるを得ません。

そもそも盆踊りは仏教の盂蘭盆会の行事として今から千年ほど前から全国各地で催されるようになったということです。今と違って生死の行く末をただ自然と運命に委ねるしかなかった時代、またたまの地域行事がどれほど待ち恋しかった時代に、この行事は日本人の心に根差していったものと思います。

築地の町は本願寺の門前町として発達してきた土地です。したがって、やはり歴史的にこの伝統行事にこめる思いが深いのかもしれません。

本願寺準備1.jpgさて、ちょうど直前の週末に境内を訪ねると、関係者の方々が準備にご苦労いただいておりました。櫓も立ち上がって、着々と当日を待つのみです。

皆さんもぜひこの素晴らしい盆踊り大会にお越しください。心も洗われることでしょう。

 

 

築地の町にこどもたちの歓声

[下町トム] 2014年7月15日 17:00

築地町自治会が毎年夏休みの始まるころに、地域のこどもたち向けに開催している「築地こどもフェスティバル」が今年も13日(日)に催されました。今年で何と40回目という息の長い企画です。

会場となったのは〔築地川公園〕です。

まず最初は、警察署と消防署から、それぞれ夏休みに向けての注意事項のお話を聞きます。地域のこどもたちが安全かつ健康に夏休みを過ごすことはみんなの願いです。

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会場内には「ヨーヨー釣り」や「射的」「おもちゃコーナー」などが設けられ、子供たちが歓声をあげながら会場内を駆け回っていました。

また、青年部が中心となって運営する軽食コーナーも充実しています。「焼きそば」「フランクフルトソーセージ」「かき氷」「冷やしスイカ」「ポップコーン」など。いずれもこどもたちとその家族に提供されます。

2014こどもフェスティバル3N.jpg最後にはお土産の花火も配布されました。こどもたちは満足して家路につきます。大人たちもその姿を見てホッとするひとときです。

2014こどもフェスティバル2N.jpg中央区にはこのような地域のイベントがあちらこちらで催されています。ちょっとまち歩きした折に見かけたら是非声をかけてみて下さい。その町内の方々も快く挨拶を返してくれることでしょう。中央区は人と人のつながりを大切にする町です。

今日の築地のイベントでも、通りかかった文化散策の方々や外国人観光客が、こどもたちの姿を微笑ましく眺めていました。

来年も築地では同じ時期に開催しますので是非お立ち寄りください。意外な地域の素顔に出会えるかもしれませんよ。