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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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築地市場最後の年の瀬

[下町トム] 2015年11月25日 09:00

皆さん、晩秋の季節の色を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。間もなく本格的な冬がやってきます。東京の町もいよいよ一年の掉尾を飾り始めます。

P1130127_R.jpg中央区は商業の町でもありますから、あちらこちらで歳末商戦が始まります。ジングルベルのBGMや福引の鈴の音を聞くと、いよいよ一年も終わりかなと思います。

  

築地は明治維新の後に外国人居留地が置かれたところであり、一説によると、日本ではじめてクリスマスパーティーが催されたのも築地だという話です。

昔から新しいものを取り入れることに積極的だったのではないでしょうか。今でもこの町には旧弊にとらわれない自由で先進的な気風があふれているように思えます。

 

さて、築地市場は来年11月に移転することになっています。残り1年というカウントダウンを刻み始めました。場外市場は残りますが、それでも中央卸売市場ともども年の瀬をにぎやかに過ごすのも今年が最後になりました。12月に入ると、買い物客が日に日に増えて、いつも以上に名残を惜しむ人々が押し掛けるのではないでしょうか。

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ぼくも時々、中央区観光協会のお手伝いで築地の観光案内を務めさせていただいていますが、これからは移転の話をするたびに少し感傷的になるかもしれません。

 

幸いというか、中央区の先行整備施設の建設も進んでおり、新しい築地の姿がいずれ見えてくることでしょう。きっと新世代の築地マーケットの未来もまた魅力的だと思います。

 

最後の年の瀬を迎えた築地市場界隈の賑わいを皆さんもしっかりと記憶に残しておいて下さいね。

 

 

築地はカレーも旨いぞ!

[下町トム] 2015年10月22日 09:00

築地の場外市場はいつも多くの人で賑わっています。買い物客だけではなく、一目この雰囲気を味わいたいという観光客の皆さんも国内外から連日押し寄せています。

築地カレー(5)_R.jpg築地カレー(4)_R.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪れる方のお目当てとしては「旨い鮨を食べたい」「お土産を買いたい」「食べ歩きをしたい」など様々な目的があげられるかと思います。ランチタイムはいつも大混雑です。ただ、どうしても「魚市場」というイメージが強いせいか、ランチには海鮮系のメニューを選ばれるケースが多いようです。

しかしながら、築地には鮨屋さん以外にも旨いお店はいくつもあります。イタリアンや中華料理、洋食や天ぷら、喫茶店など、評価の高いお店がありますので、たまにはそのようなお店にも訪ねていただくとよいと思います。

築地カレー_menu_R.jpg

 

なかでも最近注目を浴びているのがカレー屋さんです。場外市場の真ん中で黄色い看板を掲げてひときわ異彩を放っているのが〔東印度咖喱商会〕です。豆屋さんの脇の階段をトントンと上がっていくと二階にあります。赤い大きなトレードマークが目印です。

この店のカレーは独特の味付けで入念に煮込んだ深みのあるもので、一度食べたらまた食べたくなる魅力を持っています。辛さとしては、レギュラーのほかにスパイシーというのも選べます。これはそれなりに辛いので苦手な人には要注意ながら、好きな人にはたまらない奥深さがあります。

築地カレー(2)_R.jpgカレーの種類としては「上々豚カレー」と「まぐろカツカレー」があります。前者は豚肉の甘みと柔らかな肉質をカレーの風味でじっくりと味わうことができます。後者は築地らしく上質のマグロをあえてカツにして具材に採り入れ見事にカレーに調和しているものです。どちらも捨てがたいので、複数回足を運んでお試しください。



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このお店の店主さんはとてもフランクな方です。市場で働く方や地元住民、観光客いずれも温かく迎えて下さいます。また、遊び心も持ち合わせた人で、時々店内で落語会を開催されています。今年は12月1日にも開催予定ですので、よろしければ是非訪ねてみて下さい。築地の町歩きを楽しみ、カレーを堪能し、落語でリラックスするなんて都会の贅沢な時間な過ごし方ではないかでしょうか。 

落語会情報:http://shousuke.net/1606>

 

今回は築地場外市場に存在感を発揮するカレー屋さんをご紹介しました。本物の味をどうぞ味わってみて下さい。

 

 

秋の気分はアフタヌーンティーで

[下町トム] 2015年9月23日 09:00

だんだん秋めいてきましたね。

皆さん季節の変化をどのように楽しんでいらっしゃるでしょうか。

中央区内の景色もこれからさらに秋色を濃くしていくことでしょう。
 

マンダリン(1)_R.jpg秋といえば「芸術の秋」とか「スポーツの秋」とかいう呼び名もありますが、やはり大きな魅力は豊穣の季節を表す「味覚の秋」ではないでしょうか。
中央区は「食の宝庫」ですから、区内でさまざまな味覚にいつも触れることができます。これからの季節、区内の"味めぐり"も楽しみですね。

 

そんななか、落ち着いた秋の気分を一足先に味わうために、日本橋・三越前駅近くにある〔マンダリンオリエンタル東京〕38階〔オリエンタルラウンジ〕で"アフタヌーンティー"を楽しんできました。ちょうどこの日はぼくの誕生日だったこともあり、豊かな気持ちにひたることができました。

 

お店を訪ねた時、午後の柔らかな日差しのなかで優雅に過ごす方々が景色に溶け込んで見えました。たまにはこんな贅沢なひとときもいいもんだと思います。

  

マンダリン(2)_R.jpgティーセットの各プレートにはホテル自慢の品質の高い品が並んでいます。なかでもお代わりもできるスコーンはしっとりとした深い食感があり、ほかでは味わえない価値があります。

 

さらに、お茶のラインナップが素晴らしいです。セイロンやアールグレイといった定番だけではなく、季節のオリジナルティーも充実していて、ゆったりと紅茶の香りに癒されていくのを心地よく感じることができます。

 

  

マンダリン(3)_R.jpg今、日本橋地区は再開発が進み、新たな顔も増えてきました。一方で老舗もしっかり頑張っています。そんな魅力ある地区の一角ですごす豊潤のひとときを皆様も是非それぞれにお楽しみ下さい。

  

アフタヌーンティーだけではなく、蕎麦屋で昼酒なんてのもいいですし、トワイライト散策のあとのディナーなんかも最高ですね。それぞれに「味わいの秋」を堪能しましょう。

 

 

銀座でリフレッシュ! 信州の魅力を楽しもう

[下町トム] 2015年8月19日 09:00

銀座NAGANO(1)_R.jpg東京には各道府県のアンテナショップがたくさん出展していますね。なかでも、中央区は銀座や日本橋界隈に多くのショップが並び、少しずつ覗いてまわるだけでも少し旅行気分を味わえるほどの充実ぶりです。

 

ぼくがよく利用する店の一つに〔銀座NAGANO〕があります。昨年10月にオープンした比較的新しい存在ですが、今では人気店の代表格といっていいでしょう。というのも、〔信州〕というネームバリューが大きいこともあるでしょう。また銀座4丁目の交差点のすぐ近くという立地も魅力です。長野県は日本で指折りの観光地をたくさんかかえ、名産品も多く、店に並んでいるグッズはどれも品質の高いものばかりです。

ぼくはたまたま長野県にゆかりがあることもあって、たまにこの店に立ち寄り、お気に入りの商品を2つ3つ買い求めるのが楽しみになっています。

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店内の1階にはおしゃれなバースペースがあって、信濃ワインを味わうことができます。近年、日本のワインの品質は世界的にも認められてきています。銀座の真ん中で買い物帰りにちょこっと"ワインタイム"というのもいいのではないでしょうか。

 

また2階は観光案内所になっていますが、カフェを兼ねており、お手ごろな値段でコーヒーが飲めます。多種類の観光資料が置いてありますから、コーヒーを飲みながら次の旅のプランを練るなんてのも愉しいと思います。

2階にはイベントスペースもあります。県内各地の特色を生かした様々な企画が入れ替わりで開催されています。信州名産の日本酒の利き酒の会だとか、長野県にゆかりのある方のトークショーだとか多彩なプログラムが用意されていますので、一度是非参加してみて下さい。

 

銀座NAGANO(4)_R.jpgこの日は「南信州の伝統野菜を学ぶ会」というのが催され参加してきました。なかなか東京では味わえない地元野菜を使ったコース料理をいただきながら、野菜の特長や栽培状況、歴史などを学びました。銀座という土地で新たな地域交流にもなったと思いました。

 

店構えもシックで素敵な〔銀座NAGANO〕へ是非皆さん足を運んでみて下さい。

 

 

 

佃・住吉神社の大祭が近づいてきました

[下町トム] 2015年7月30日 09:00

 夏真っ盛りですね。

中央区各地では、夏祭りや盆踊り大会が開催され、暑さの中にも季節感や風情があふれています。

H17住吉祭(晴海).jpg 今週末は、区内でも屈指の伝統行事である「住吉神社大祭」が催されます。3年に一度の大祭ということもあって、地元の皆さんは手ぐすねを引いて当日を待ち構えています。

 今回は特に「徳川家康公四百年祭記念(ご薨去四百年の節目を記念する顕彰事業)」と銘打って、江戸時代から続くこの地の平和を感謝し、また住吉神社を摂津の国・佃(現・大阪市)から招く礎となった家康公への敬意を表して、大々的に開催される予定です。

h27住吉神社ポスター_R.jpg 中でも注目されるのは、近年新製された宮神輿の巡行はもとより、保存状態である前の宮神輿(天保八角神輿)も町なかを回ることになりました。二基の大神輿が揃って巡行するのはもしかしたら今回が最初で最後かもしれません。是非お見逃しなく!

 日程は中央区観光協会のイベント情報(http://www.chuo-kanko.or.jp/event/monthly.php?year=2015&month=08#event1)にもあるように、7月31日(金)から始まります。この日に式典が催されたあと、夕刻からは月島地区の各町内の祭事関係者が揃いの浴衣に身を整えて神社に歩列を組み、おごそかに祭礼の無事を祈るという「参拝式」が執り行われます。

 8月1日(土)は、各町内の連合渡御です。何基もの神輿が各町内から繰り出し、神社前に勢ぞろいします。神輿を担ぐ男たちの威勢の良い声が佃島に充満します。

P1130090(2).jpg 2日(日)は朝のうちに海上祭、船渡御が催されます。かつては神輿を担いで隅田川に入ったということですが、現在は舟に神輿を載せて水上から地区の安寧を祈ります。そして日中は宮神輿の巡行です。住吉神社を出た宮神輿は各町内を回って勝どきにある「お旅所」に到着、一夜を過ごされます。

 3日(月)は宮神輿が今度は勝どきを出て各町内受け渡しの形で佃の本社へと戻っていきます。祭りのフィナーレを飾る「宮入り」まで、熱狂は続きます。

 これらの大筋のスケジュールのほかに、各町内で独自の神輿や山車の巡行、囃子や太鼓のお披露目もあって、4日間、一帯はお祭りモード一色になります。神輿の巡行がない時間帯は、各町内に仮設された「お仮屋」と呼ばれる安置所に神輿が飾られています。よく見ると一つひとつ特徴がありますので、順番に観て周られるのも興味深いと思われます。

 水かけ祭りともいわれ、真夏の路地に神輿のリズムと掛け声が響き、虹を帯びて水しぶきが舞いたち、人々の笑顔があふれるこのお祭りをどうぞ楽しみにして下さい。

 

 

今年の築地「獅子祭」は見逃せない!

[下町トム] 2015年6月 3日 09:00

中央区内は初夏から真夏にかけて夏祭りのシーズンです。各地域ごとに歴史と特徴ある祭礼が催されます。江戸文化を今に伝える貴重な民俗行事です。

 

獅子祭2015ポスター(2).jpg

その中で、今年3年に一度の"本祭り"を迎える、築地・波除神社の「獅子祭」はひときわ盛大に開催される見込みです。そもそも、築地町内の地元愛の濃い面々が手づくりで運営するこのお祭りは和やかで品格のあるものですが、今年はさらに魅力アップしそうです。

ご存じのとおり、町内にある〔築地市場〕がいよいよ来年秋に豊洲に移転することになり、市場関係者の方も一緒になって祭を盛り上げるのも今年が最後になります。いつも本祭りの際には宮神輿が市場構内に繰り込んで、市場の繁栄を祝うとともに魚河岸に働く方々の安寧を祈って巡幸されます。

H24_築地祭1.jpg築地市場の構内には〔水神社〕という神田明神ゆかりの社があります。魚河岸が日本橋から築地に移転した時に元の場所で信仰されていた水神様の遥拝所として設立されたものです。この社でも独自の神事が毎年行われています。

 

そして、今年の築地「獅子祭」では、何と〔波除神社〕と〔水神社〕のコラボレーションが実現するのです。築地市場での思い出を込めて両神社の神輿が並んで巡幸するという極めてまれな神事が執行されます。もちろん最初で最後です。

 

この記念すべき祭事を皆さん是非ご覧になってください。もともと、「獅子祭」は「夏越の大祭」として、一年の折り返しの厄払いの意味を持っています。ご参詣いただいて邪気を祓い、この夏を健康に乗り切っていただきたいと願っています。そして魚河岸が移転した後もこの土地が繁栄することを祈りたいと思います。

 

 
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