[デ・ニーロ]
2015年9月30日 09:00
銀座6丁目、中央通りの歩道上に「中央区観光検定」的にきわめて重要なポイント「商法講習所碑」がポツンとあります。
商法講習所は「中央区ものしり百科」p.46に記載があるように、森有礼が明治8年(1875年)私塾として開講したもので、その後一橋大学として発足したのはご存知のとおり。
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まもなく受付開始
昨年まで松坂屋のあったこのエリアは、再開発のため現在工事中。いつまでたっても殺風景な建築現場の雰囲気が続いており、観光的にはイマイチなスポットになっておりますが、みゆき通りと交詢社通りに挟まれた一帯を仮囲いしている白いフェンスに、クリエイティブでおしゃれな写真がプリントされているのにお気づきでしたでょうか。
松坂屋が取り壊された時にも広重の浮世絵などがレイアウトされ、さながらギャラリー的な構成で歩行者の目を楽しませてくれていました。
今年から展示中(?)の写真群は
本城直季さんという新進気鋭のフォトグラファーの作品で、東京都心のランドマークをパノラマ的な視点で撮影された約40点がズラリと並んでおります。
一見するとミニチュアのモデルのようなルック&フィーリングなのですが、大判カメラでアオリという独特の手法で撮影された実際の風景です。
都市景観をテーマとする斬新なスタイルが注目を集めています
最近のデジカメにはわざわざミニチュア風写真っぽく撮れるモードが搭載されている機種もありまして、一時期流行ったこの「ミニチュア風写真」ブームの火付け役となったのが本城直季さんでした。
皇居や東京タワー、銀座の和光ビルなど、観光名所も随所に配置されており、これはどこだろう?と思索しながら、芸術の秋空の下で、6丁目の一角をぐるりと散策してみるのも一興ではないでしょうか?
【再開発現場の完成予想図】
来年2016年11月、ミッドタウン並みの商業施設として生まれかわる予定。
[ジミニー☆クリケット]
2015年9月30日 08:00
日本橋高島屋の8階ホールで、9月25日(金)から10月5日(月)まで、「追悼山崎豊子展~不屈の取材、情熱の作家人生~」が開催されています
山崎豊子さんと言えば、「白い巨塔」、「華麗なる一族」、「不毛地帯」、「二つの祖国」、「大地の子」、「沈まぬ太陽」・・・と、膨大な取材を背景に、読み始めたら止まらない数々の話題作、問題作が記憶によみがえってきます
まさに今回のサブタイトルにあるように、生涯不屈の取材を貫いて、情熱の作家人生を送られた方です
個人的には、生家である大阪船場の昆布屋をモデルした「暖簾」、大阪物の「花のれん」、「ぼんち」、「女の勲章」なんかも大好きです
展示されているものは、山崎さんが執筆に先立って行った取材の内容、精緻に作り上げられた小説の進行表、生原稿、映画化・テレビドラマ化された映像や愛用された身の回りの品々です
「戦時下の青春を綴った貴重な日記」も初めて公開されています
書き込まれた取材ノート、積み上げられたカセットテープ、中国、シベリアやヨーロッパを取材旅行された時の写真を見て、改めてこの作家の偉大さを実感しました
入場時間は、午前10時から午後7時30分まで。最終日は午後5時30分までとなります
「山崎豊子展」のHPはこちら ⇒
http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/yamasaki.html
[TAKK...]
2015年9月29日 18:00
9月18日(金)、ニューメルサが名称やテナントを一新し、イグジットメルサ(EXITMELSA)」として、新たなスタートを切りました。
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遠巻きに外観を見ると、そんなに変わっていない気もしますが......、
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やはり、エントランスの感じが変わっており、とてもきれいになっています。
テナントとしては、飲食店が増え、雑貨店の割合が高くなったと感じました。
個人的には、同じ場所で、「銀座古川」さんの味が楽しめることがうれしいです。
[みど]
2015年9月29日 15:37
今年は、昭和の元号で言えば「昭和90年」。そこで昭和にちなんだ
イベントを紹介させていただきます。
10月10日(土)~11月3日(火・祝)の25日間、「東京駅~日本橋
昭和レトロめぐり」という散策イベントが開催されます。
昭和時代に走っていた都電を彷彿とさせるラッピングバスを見ながら
このイベント限定の記念レプリカ硬券を持って、昭和と現在を散策して
みませんか。このエリアには歴史やグルメや文化など、たくさんの
見どころも満載です。
【イベント概要】
1.散策マップ・記念レプリカ硬券配布
平成27年10月10日(土)~11月3日(火・祝)
2.元駅員による入鋏実演イベント
平成27年10月10日(土)~10月12日(月・祝)、31日(土)、
11月1日(日)、3日(火・祝)
懐かしい「カンカンカッカン」という音をお楽しみください。
3.昭和レトロなスポットが東京駅に登場
平成27年10月9日(金)~11月3日(火・祝)
※グランルーフ2階デッキ上に特設会場ができます。
昭和の改札と懐かしい駄菓子屋も登場します。
4.【関連イベント】都電ラッピングトロリーバス運行(予定)
平成27年10月10日(土)~11月3日(火・祝)の土日祝
※中央通りなど、実際に都電が走っていた道も運行します。
往年の懐かしい風景がよみがえります。
[ジミニー☆クリケット]
2015年9月29日 12:53
日本橋室町1丁目の奈良まほろば館で、役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したと伝えられる金峯山寺の蔵王権現像が展示されています
期間は、9月25日(金)から9月30日(水)までです
これは、三井記念美術館で、特別展「蔵王権現と修験の秘宝」が開催されているのを記念したものです
蔵王権現というのは、日本独自の修験道の本尊で、権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意味です
1階の展示スペースには、吉野山金峯山寺と鳥取県にある三佛寺の風景の写真なども展示されています
本展開催期間中、金峯山寺のお坊様による法話会を開催されます(要予約)
また、奈良県吉野郡吉野町にある金峯山寺では、10月31日(土)から12月6日(日)まで、「国宝仁王門大修理勧進 蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳」が行われます。
奈良まほろば館のHPはこちら ⇒
http://www.mahoroba-kan.jp/
[CAM]
2015年9月27日 16:00
荷風は、大正7(1918)年12月、築地2丁目30番地、築地本願寺近くに移ったのであるが、その前にも、半年程度の短期間であるが、築地に小さな家を借りている。 大正2(1913)年に父が亡くなった後、大正4(1915)年5月のことで、京橋区築地1の6、現在の銀座キャピタルホテルのあるあたりである。さらに大正5(1916)年には、短期間であるが、代地河岸、現在の柳橋1丁目に家を借りている。この築地1丁目、柳橋の後に選ばれたのが木挽町(現在の銀座8丁目)であり、大正6(1917)年9月であった。(川本三郎『荷風と東京』;56)
したがって、荷風の中央区築地近辺の住所歴を時系列で整理すると
大正4(1915)年5月、築地1丁目
大正5(1916)年、代地河岸(現在の柳橋1丁目)
大正6(1917)年9月、木挽町(現在の銀座8丁目)
大正7(1918)年12月、築地2丁目
大正9(1920)年5月、麻布区市兵衛町へ引っ越し となる。
築地1丁目における生活は、「築地草」と題する随筆(大正5年)の中で述べられているが、その中で月島、住吉神社についてふれているので、紹介しておきたい。 「断腸亭日乗」は大正6年9月から始まっているから、「断腸亭日乗」には出てこない。
一 われ胃を病むこと久しければ朝まだき居留地を歩み佃の渡わたりて住吉神社の参詣をばその日その日のつとめとなしぬ。佃島今は全く漁村の趣を失ひたれど猶貝殻捨てし路のほとりに碇を引き上げ人家の軒に投網を干したるなど佃煮売る家の小旗と共に捨てがたき眺なり。渡舟にて折々艶めかしき姿したる女と乗り合ふ。漁家の娘の身を売りたるが親の病なぞ訪ひ来るにやあらんかとわれ例のわけもなき空想に耽るもをかし。
一 梅雨となりて今年はわけて暴風模様の日多かりしかば住吉詣もいつしかおろそかになりぬ。其頃より新富町の裏手を渡るゝ掘割づたひ八丁堀の講釈場に半日を暮しけり。