[CAM]
2015年11月18日 20:00
先の小津監督作品「秋刀魚の味」の紹介で、森永の地球儀ネオンが1ショットだけ映されて、その場所が銀座近辺であることを示していると述べましたが、このネオン塔が姿を消したのは昭和58年(1983)のようですね。
銀座といえば映画に必ず登場したのが服部時計店(和光)の時計塔かこの森永地球儀ネオンでした。時計塔はいまだに頑張っているのですが、森永の地球儀ネオンは老朽化のため解体され姿を消してから30年以上も経っているのですから、現在30歳以下の人は目にしたこともないでしょう。
(wikipediaからコピー、public domain 確認済)
「精工舎・服部時計店」のサイトで、この森永広告塔や服部時計店時計塔が写った昭和30年代の絵葉書などが紹介されています。
http://www.kodokei.com/ch_013_d.html
[サム]
2015年11月18日 16:00
京橋二丁目西地区再開発に伴う、明治屋京橋ビル改修工事が完了。
8月31日の事務所フロア営業開始に次いで、9月16日には明治屋京橋ストアが新装オープン。
昭和8(1933)年竣工(設計:曾禰中條建築事務所)当時のイタリアルネサンス様式の優美な外観を保存した上で改修。
アカンサスと呼ばれる古典的植物装飾の他、秀麗な細部装飾は健在です。
夜間にはLED照明によるカラフルなライトアップ機能が装備され、装い一新です。
尚京橋二丁目西地区再開発全体の竣工は2016年秋に予定されています。
一方、昭和5(1930)年竣工のヨネイビルディング(銀座2)。(設計:森山松之助)
中世ロマネスク風の意匠で、螺旋模様の柱を施されたアーチ窓が印象的。
石張りの重厚な壁面に軽快なアクセントを与えています。(都選定歴史的建造物)
1F・B1Fは2015年4月、パリのオスマン様式のアパルトマンをイメージしたアンリ・シャルパンティエ銀座店が改装され、「銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ」としてリニューアルオープン。
コンセプトは「日常と切り離された夢のワンダーランド」。
1F奥の「ブティック」、B1Fの「サロン・ド・テ」に加え、幻想的にライトアップされた1F入口脇には、お酒といっしょにデセールを楽しめる「バー メゾン」が併設されています。
目抜き通りのブランドショップの煌めくイルミネーションも華麗ですが、レトロビルの新たな装いも味わい深く、見応えがあります。
[ジミニー☆クリケット]
2015年11月18日 12:00
銀座7丁目、交詢社通りに面したギャルリーためながで、11月9日(月)から、「藤田嗣治展」が開催されています
ギャルリーためながは、1969年銀座に開廊、西洋絵画の名匠を扱う画廊です
今回は、藤田の油彩画やデッサン、40余点が展示されています
藤田嗣治の作品は、繊細な描線と女性の肌の乳白色がとても印象的です
よく「日本画の技法を油彩画に取り入れた」と言われますが、本当に極細の線描の美しさはすばらしいです
また、11月14日(土)からは、その藤田嗣治の半生を描いた映画『FOUJITA』(フジタ)が全国ロードショー公開されています
小栗康平監督、藤田役は、オダギリジョーさんです
「藤田嗣治展」の開催期間は、12月13日(日)までです
ギャルリーためながのHPはこちら ⇒
http://tamenaga.com/top.php?lang=jp
[CAM]
2015年11月18日 09:00
11月15日(日)、「日本橋まち歩きー近代建築物を訪ねてー」に参加してきました。朝方は小雨まじりの天候でしたが、有益な見学でした。
(1) 日本橋野村ビルディング
(2) 旧三菱倉庫江戸橋倉庫ビル
(3)日証館
休日にもかかわらず、内部に入れていただき、家主である平和不動産の方から説明を受けました。
正面に向かって左隣りには、兜神社が。
(4) 山二証券株式会社
(5)フィリップ証券
近くには、「銀行発祥の地」という表示が。
「海運橋親柱」もすぐ近くです。
[滅紫]
2015年11月18日 09:00
「顔見世」が始まり新開場以来の櫓が上がった歌舞伎座にやってきました。皆様ご存じの通り「顔見世」は「歌舞伎の正月」で江戸時代はこれから一年の所属役者の披露をするビッグイベントでした。「劇場関係者はお正月と同様に初日から3日間は裃・羽織袴姿でお雑煮を祝った(江戸学辞典)」そうです。
さて今年の顔見世は「花の海老様」と呼ばれた「十一世市川團十郎五十年祭」で十一代目の当たり役のうち、昼の部は「若き日の信長」夜の部は「河内山」を孫にあたる海老蔵さんが演じます。そして話題は海老蔵さんの長男、2歳の勸玄くんの「初お目見え」です。夜の部一幕め「江戸花成田面影」で花道から海老蔵さんに手をひかれて袴姿の勸玄くんが登場するとやんやの大拍手。扇子を前に「堀越勸玄にござります」の挨拶で又、拍手。居並ぶ藤十郎、菊五郎、仁左衛門さんたち大幹部も顔色なしの人気独り占めです。数年たてば初舞台。「初お目見えの時から見ているのよ」と後々自慢したい向きは今ですよ。今月は勧進帳に松緑さんの息子の左近さん、「仙石屋敷」に仁左衛門さんの孫の千之助さんも出演しているのも話題です。夜の部は「仙石屋敷」「勧進帳」「河内山」、昼の部は「実盛物語」「若き日の信長」「御所五郎蔵」です。
千穐楽は25日、お問い合わせはチケットホン松竹0570-999-489 (10時~18時)
[CAM]
2015年11月17日 20:00
11月15日(日)の日経新聞「美の美」は「小林清親(きよちか)」の特集。「激動をみつめて・上」とあるから、2週にわたって特集されるよう。
本日の紙面では、「陰影豊かな表現で浮世絵版画に新時代を開いた小林清親(1847~1915年)の東京名所図には、謎めいた絵が多い。文明開化の街に注ぐ清親のまなざしには、他の絵師にはみられない際だった個性があった」として、「海運橋第一銀行雪中」「駿河町雪」「日本橋夜」「東京新大橋雨中図」などを紹介している。
サイデンステッカー氏が「東京下町山の手(LOW CITY, HIGH CITY)」で小林清親の絵をかなり多く紹介しているので、自分にとっては親しく感じる上に、本日(11月15日)、「近代建築を訪ねて」で、海運橋近くを探索しただけに、特に親しく感じられた。
来週はどのような絵が紹介されるのか楽しみ。