[あすなろ]
2019年2月24日 12:00
2月23日、富士山の日。
日本橋の町屋では、できるだけ江戸城と富士山が
望めるように都市計画がなされていました。
する賀てふ、駿河町は、通りの真正面に駿河の
富士山を見ることができるように設計された町です。
町の名前はこの眺めから付けられました。
富士山と対をなす末広がりの構図を描いた
町の通りには、縁起の良さを感じます。
現在は、日本橋三越本店本館や三井本館など石造り
の歴史的建造物が建ち並ぶ通りです。
ビルに隠れて富士山は見えませんが、
春には桜の名所としても知られていますね。
◆錦絵でたのしむ江戸の名所
広重、名所江戸百景 する賀てふ
◆江戸桜通り
中央区日本橋本石町1~2、日本橋室町1~2
日本橋本町1~2
[あすなろ]
2019年2月 5日 14:00
「衣更着」「気更来」「生更来」など
きさらぎの語源には諸説ありますね。
その中でも、「草木の芽が張り出す月」が転じた説が
意味的に一票いれたいところです。。。
新暦の2月はまだ寒さが厳しく、清正公寺の梅は、
冬木の美しさがあります。
暦の上では、春が始まります。
「梅」は、咲く時季が一年でもっとも寒い時期
でありながら、春の季語です。
春の訪れを感じる。この感性がすばらしい。
寒苦を経て清香を放つ時期はもうすぐですね。
◆日蓮宗清正公寺
東京都中央区日本橋浜町2-59-2
[あすなろ]
2019年1月15日 18:00
織田有楽斎(織田信長の実弟)が建てた茶室「如庵」は日本三名席のひとつです。
<犬山市 2016年撮影>
幾多の移転を経て現在犬山市に落ち着いていますが、
その趣を三井記念美術館にて体験できます。
三井家にゆかりのある国宝茶室「如庵」の室内を再現した展示ケースに、
今は、「国宝 志野茶碗」が展示され見応えあります。
二畳半台目なので広くはないと思っていましたが、
実際の空間は広く感じますね。
筋違いの囲みが広く感じさせる一因になっているのでしょう。
そして、茶道口周辺へのゆとりにつながり、
給仕がしやすくなる使い勝手のメリットもあるようです。
用と美を兼ね備えた茶の湯の空間を翫賞しました。
併設されるカフェで余韻のひと時。
甘い和菓子を食べて、そのあとに抹茶を飲む。
とても安らぎますね。
◆三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井本館7階
国宝 雪松図と動物アート
2019年1月31日(木)まで
[あすなろ]
2019年1月 8日 18:00
国宝が並ぶ館蔵品展。
写真で観るよりも、展示品はライブで見るかどうかが
経験として大きく違ってくるでしょう。
国宝の茶室「如庵」を再現した展示ケースで、
「国宝 志野茶碗 銘卯花墻」を取り合わせているところは
いろいろ実感できるのではないでしょうか。
茶碗の前後左右だけでなく、見込みから高台のつくり
まで全方位にわたって創意があり、見どころです。
片桐石州によって付けられ箱書には、
「やまざとの うのはながきのなかつみち
ゆきふみわけし ここちこそすれ」
志野釉を雪と花に見立てたのでしょうか。
素晴らしい歌ですね。その通りの姿でした。
恒例となった「国宝 雪松図屏風」も公開されています。
ぜひ足を運んでこの希少な国宝をご覧になっては
いかがでしょうか。
◆三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井本館7階
国宝 雪松図と動物アート
2019年1月31日(木)まで
[あすなろ]
2019年1月 5日 14:00
庭園のお正月。
中島の御茶屋でお抹茶を一服。
上生菓子は、とても上品な味わいです。
池にせり出すように設けられた露台からは、冬ならではの景色が広がります。
雪吊りが冬の庭園のアクセントになっていますね。
こちらは、特別公開された燕の御茶屋。
上段からの眺望は貴重な機会です。
縁起よく空に鷹が舞い、心地よい日差しの中、のどかな正月でした。
◆浜離宮恩賜庭園
東京都中央区浜離宮庭園1-1