[佃のうさこ]
2017年1月18日 14:00
1月14日掲載、ジミニー☆クリケットさんがご案内されていた「海水館跡と植栽」の近くで見られる鳥をご紹介します。
鳥の本では、よく青い鳥として分類されるイソヒヨドリです。
イソヒヨドリの雄(右)と雌(左)
この堤防の裏に海水館跡の石碑があり植栽があります。堤防を越えると、相生橋で隅田川テラスです。
日本ではイソヒヨドリは、一年中見られる留鳥で、その名前のようにイソ=磯で海岸の崖や岩の上、コンクリートの堤防の上で見られます。
一方世界では、アフリカとユーラシア大陸に広くに分布していますが、標高2000mから4000mもの高山の岩石地帯に生息する鳥です。
雄
雄のこの青さに出会った時には、ハッとさせられます。胸は濃いレンガ色です。この色が、山や海の岩場では保護色になるのでしょう。街中では、鉄の錆びた色で何ともベストマッチです。そのせいか、近年の日本では、都市部にも生息するようになっています。
雌
明治末期、大正時代の文学者たちが逗留して名作を生んだ土地に、力強く生きているイソヒヨドリです。
[佃のうさこ]
2017年1月 5日 09:00
特派員初年の今年、一番にご紹介したかった月島西仲通り商店街弐番街の大黒屋の女将さん。シャッターが閉まったまま半年近く。隣りのもんじゃ屋さんに聞くと、入院してると。またお目にかかりたいな、、と思っていたところ、今日29日、店先にお元気なお姿が。早速、お声をかけさせていただきました。すると、思いもかけないお話しを伺いました。なんと、大黒屋さん一帯は、再開発で来年1月には立ち退きになり、高層タワーマンションが出来るとのことです。
ここ弐番街一帯の商店街が無くなってしまうのです。
弐番街は、町家が大正から昭和にかけて、洋風化の流れと不燃化のために施された看板建築が特に残っています。
開店当初、移転前の国分寺で山口百恵さんの誕生日ケーキを作っていたと宣伝していたケーキ屋さんも、ショーケースの台座のタイルが懐かしい風情のお肉屋さんも、新店舗がはっきりせず、みなさん口が重いです。
こんな路地も、雑然と並んだ商品のお店も、テレビの取材で人気でした。
佃に住んで15年、やっと商店街でのお買い物のあったかさ、美味しい一品に気付いたところです。大黒屋の女将さんは、嫁いで60年。その頃からあった桶や升。古いレジに五つ玉のそろばんに黒電話とラジオ。どれもまだ現役だそうです。女将さんが炊いた花豆は、ほどよい甘さで絶妙!!大ぴらに並んではいませんから、声をかけないといけません。
そんな全ての物に、また出迎えてもらいたい!!と願わずにはいられません。女将さんの笑顔に送られて、西仲通り商店街弐番街をあとにしました。
そこかしこに店主の張り紙がある中、この風景を目にとどめるのも1月いっぱいでしょうか。
[佃のうさこ]
2017年1月 2日 15:00
2017年、おだやかな新年の幕開け、初日の出を楽しむカヌーが7隻、隅田川をゆったり下って行きます。本年は酉年だけに、去年にも増して中央区の野鳥の魅力をお届けしたいと気持ちを新たにしました。
午後1時、新年初散歩でなんとなんと!!!カワセミに遭遇。場所は、佃のうさこの定点観察地、石川島公園隅田川テラスです。去年12月に確認はしてはいましたが、写真に収めることが出来ず、ご報告までに至っていなかったのです。
カワセミは、「渓流の宝石」とか漢字で「翡翠」と書くように大変美しく、餌を取るために水面に垂直に飛び込む姿が、被写体として大人気の鳥です。
渓流にいるものと思っていましたが、意外にも公園の池や街にも現れていて、調べてみると日比谷公園、新宿御苑はメッカのような人気スポットです。そして、いつか、いつか、ここ中央区の石川島公園でも、、、と願っていたのです。それが、2017年元旦に叶ったのです。嘴が黒はオス、下嘴が赤はメスですから、今日のカワセミはオス、、、今までの下調べのおかげで見た瞬間に判別できました。憧れていたカワセミですからね。
石川島公園隅田川テラスでの野鳥観察には、潮の満ち引き時間が大変重要です。水位の違いで、集まって来る野鳥の種類が違うからです。今日元旦の干潮は午後1時前、カワセミにとって餌ハンティングは干潮が都合が良いのでしょう。見ていると、2回ダイブしましたがハンティングにはいたりませんでした。ちなみに浮島のカルガモや、冬鳥でやって来ているオナガガモやマガモやコガモやヒドリカモ達は、干潮と満潮のちょうど真ん中の時間帯に公園にやって来ます。藻がゆらゆらと水に揺れる朝食が大好きです。
今年も、一日が潮の満ち引き時間の確認からスタートして、今年からは、石川島公園隅田川テラスから飛び出して、まるごと中央区!の野鳥観察に歩きまわりたい思っています。 そして野鳥観察コースで、皆さんをご案内できる日がくることを願っています。
[佃のうさこ]
2016年12月28日 14:00
お仕事のランチタイムの合間に、お買い物の合間に、ちょっと15分だけ散策をしてみたら、どんな風景に出会うでしょうか。今回は、外堀通りの有楽橋交差点から銀座1丁目をくるりんと回ってみました。
①まるごと高知の龍馬像
高知県のアンテナショップ。正面には、築地土佐藩邸に寄宿していた坂本龍馬さんの像。桂浜の龍馬像は頭上10m以上もあって見上げることしか出来ません。でもここなら、高知県須崎市のゆるキャラ、二ホンカワウソのしんじょう君みたいに一緒にならんでのツーショットも嬉しいです。江戸時代末期に、ここからほど近い、現在の外堀通り鍜治橋交差点近くにあった千葉定吉道場や、銀座6丁目にあった佐久間象山塾に通った龍馬さんは、この辺りを闊歩していたかもしれません。
②東京高速道路紺屋ビル
この高速道路の下は江戸時代、江戸城修復のために開削された京橋川。先ほどの「まるごと高知」のあった場所は、南紺屋町と呼ばれていて、町人の仕事着を染める職人さんが住んでいました。その名残をとどめるビルの名前のようです。今は、10:00の開店前から多くの人が並ぶ人気のパン屋「セントルザ・ベーカリー」のパン職人さんが大活躍です。
③並木通りがスタート
銀座1丁目から8丁目まで、真っすぐ南北に貫く1000mの並木通りが、ここからスタートします。通りは、江戸時代の町割りの面影です。
④三弘社とスターバーギンザ
ビルの柱の趣に足が吸い寄せられます。三弘社は明治44年に創業、大正11年にここ銀座1丁目に開設された広告店です。その年には、東京の路面電車回数券の裏面広告権を取得。その後昭和26年には、東京都交通局の指定代理店になっています。時代時代の先端を行く100年を超える歴史がある会社です。
そんな歴史を持つビルの地下には、「スター・バー・ギンザ」。こちらは、1996年世界カクテルコンクールで、日本人初の世界チャンピオンになった岸久さんのお店です。
⑤幸稲荷神社
並木通りから入った路地に銀座八丁神社の一つ幸稲荷神社が。街の再開発で、江戸時代から庶民の信仰厚いお稲荷さんも、止む無くビルの屋上に移ることもありますが、こちらは高いビルの谷間にきちんと鎮座されています。
⑥昭和レトロ風景と2つ星レストラン
路地を抜けて、銀座レンガ通りに出ると急にレトロな空気が。「三州屋」さんや、そのご近所にあった歯医者さんも2階建て。三州屋さんは、愛煙家の方々にはありがたい存在、全席喫煙可のお店です。ビルに挟まれた風景は、なぜか懐かしい昭和に写ります。
そして振り向けば、イタリア料理店の「Taverna GUSTAVINO」さん。京橋の再開発でこちらに移ってきた人気店。昭和レトロとお洒落なレストランが混在するのも銀座の魅力です。
⑦銀座「升本」さん、見てみたい年代物のレジ
柳通りに出て右へ、山形県のアンテナショップを過ぎて並木通りに戻って来ると、「升本」さんの粋な暖簾が目を引きます。お店には90年前の古いレジがあるとか。同世代のレジが銀座3丁目の煉瓦亭さんにも。出会いたい銀座の一品ではないでしょうか。
⑧路地の店先にぶら下がる魚干し網
柳通りをスタート地点の有楽橋交差点に戻る途中、路地がありました。なんと店先に魚干し網が吊るしてあります。大きな鮭の切り身が10切れほど。銀座の路地で鮭は、いい塩梅な干され具合になるんでしょう。路地とは言え、銀座なのに、、?の風景に、銀座散歩がやみつきになりそうです。
ゴール:外堀通り有楽橋交差点
くるりん15分完了です。vol.2へつづく。
[佃のうさこ]
2016年12月15日 18:00
ご報告。本日、佃に新しいお客様をお迎えしました!!
佃小橋付近を散策していると、カルガモさんの隣で誰かが寝てる???
おおお....その「君の名は」..........ヨシガモさん!!!
その名の通り、姿ヨシ、色ヨシ、味ヨシ(味ヨシがその名の由来だとか、、、)
スーパーお洒落なカモさんが佃のお堀にやって来ました。
先日、日比谷の皇居のお堀では、大多数のホシハジロやヒドリガモに混じって、数羽確認していたのですが、佃に来てくれるとは・・・
ヨシガモさんは、モンゴル、中国、シベリアなどで繁殖して、冬に韓国、日本、インド、ベトナム、タイなど東南アジアに渡ってきます。
ですから、アメリカやヨーロッパでは見ることの出来ない東洋特産種の鳥なんですね。
雄のヨシガモさんの頭は、あのナポレオンハットによく例えられて、バードウォッチャーにも人気のカモさんです。
緑、紫、こげ茶と日に映えて長い襟足が、くるんと曲がった白黒の尾羽が、首の黒いラインがカッコイイですね~♪
ヨシガモさんにも出会える佃散策です。
[佃のうさこ]
2016年12月 3日 12:00
石川島公園の相生橋近くにある、通称「浮島」で見慣れない小型な鳥を発見。
なんとカイツブリではありませんか!!
都内では、新宿御苑や葛西野鳥園で見たことはありますが、、、。
留鳥と言って一年中見られる鳥で、夏羽は濃いこげ茶色、今は冬羽で薄い茶色です。
姿は地味ですが、潜水が大得意!足が船のスクリューのようにお尻の方についていて、数分潜っていられます。
思わぬところから顔をだすので、写真に撮るのに苦労することも。
石川島公園の主、アオサギさんにあいさつしてるのかな?
この日も、潜った、、と思ったら、隅田川の真ん中で顔を出していました。
もう写真は撮れません。
別の日、同じ浮島に、今度は、オオバンが!!
オオバンも留鳥ですが、ここ石川島公園では冬に、しかも、たまに姿を見せてくれるだけです。
黒いからだに白いおでこのモノトーンで、西洋ではその色彩と身のこなしから美と雅のシンボルとか。
一方、英語では「額がはげあがっている」ことをas blad as coot(オオバン)と言うそうです。
右のオオバンの白い額は、左のオオバンより随分、大きいですね。
それは、成鳥の証!左のオオバンは、まだ若鳥のようです。
大きな水かき! この足の力で、水に潜って行くんですね。
オオバンに出会うと、いつも思ってしまうのですが、、どことなく、「かおなし」に似ていませんか?
そんなオオバンに、冬の間、ほぼ毎日見られるスポットがあります。
亀島川の亀島水門付近です。南高橋からや、今年出来たテラスから見ることが出来ます。
係留されているボートの黒色にまぎれてますから、探してくださいね。