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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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「船上ガイド育成研修会」に参加しました。

[小江戸板橋] 2014年3月 7日 09:00

「水彩都市」 これは、江東区の愛称です。

東京湾に面し、運河と橋が交差する、豊かな水辺の情景を持つエリアです。

中央区とは、隅田川をはさんで隣接しています。

その中央区と江東区が連携して行う「船上ガイド育成研修会」に、観光協会特派員として参加する機会を設けていただきました。

会社に年休を申請してでも、参加したい研修です。

座学を経て、3月6日は実際に乗船して、運河を巡りました。

船上で実物を見ながら、講師の方から周囲の景観や建造物などにまつわる説明を受けます。

次々に展開する都市の景観の多様さもさることながら、2020年の東京五輪開催時に、多くの競技が行われる、各種競技場や建設予定地の今を見ることも、この研修の魅力でした。

水上バス「カワセミ」に乗船。

コンパクトな船体ですから、小名木川や日本橋川も航行できるのです。

江東区高橋の小名木川に面した、高橋乗船場からスタートです。

隅田川から越中島を左手に見て晴海運河、豊洲運河、砂町運河、曙運河。両岸に夢の島や辰巳の森海浜公園を見て、新木場の貯木場越しにゲートブリッジを臨み、辰巳運河、東雲運河。東京湾でレインボーブリッジをながめながら、豊海水産埠頭を右手にし、隅田川へ戻ります。日本橋川の双十郎河岸・日本橋船着場で船を降りるコースです。

と書いてみましたが、日ごろ鉄道・道路での移動に慣れきっている私です。

手元の地図をくるくる回しながら、位置確認。

おっ、今ここを通っていたんだ。

船上から移動位置を確認するには、橋・橋梁が一番の味方です。

一般道、自動車専用道、鉄道橋。

橋の形状の種類の多さばかりでなく、複数重なりあった組み合わせの面白さ。使用している塗料の工夫にも感心させられます。

何と言っても、両腕を広げた橋が生み出す景観は、その背景とも合わせて、季節を切り取った一枚の絵になります。

それから、水門を真下から見上げることって、なかなかスリリングなものです。

東京湾の沖へ沖へと拡大してきた水辺の都市東京。臨海部にそそり立つタワーマンションや団地群。学校や病院の高層建築物。

こうした分厚い水門が、人々の生活と生命を守ってきたのですね。

タワーや煙突の高さも、重要な目印です。

スカイツリーや東京タワーが、視野の中にすっと映り込むと、やはりテンションは高まります。

二つのタワーが両方とも見える位置は、ゴールデンポイントです。

水上から見る隅田川テラスは、時折ジョギングしているところだけに、周囲の建物の区別がつき、このあたりならばガイドもできるかな。

いつも思うことなのですが、水辺に出ると、東京の空は広く感じます。

しかし、本日は、低気圧の急速な発達により、寒冷な空気が激しく流れ込む「弥生寒波」だとか。

水上での体感温度は、ことのほか厳しく、もっと厚着をしてくるのだったと思わせました。

それでも今日は「啓蟄」

春の足音も近くまで来ているはずです。

寒さが厳しい分だけ、数週間過ぎれば、運河の周囲も花で彩られるのでしょう。もうすぐです。

ゴールした日本橋界隈で、日本酒なんぞで内側から体を温めましょう。

講師の皆さん、運営の皆さん、お世話になりました。

 

 

東京がひとつになった日

[小江戸板橋] 2014年2月25日 14:00

「東京マラソンを走ってみようか。」

仕事の打ち上げで、酒の勢いからつい出た言葉。

その話を一人が受ける。

「テレビ中継もあるし、決めポーズが映ったら、かっこいいよね。」

「俺は、マラソンなんて走れないな。途中から救急車だよ。」

「倍率が高いんだから、参加できるとは限らない。運試しも兼ねて、エントリーしようよ。」

「裏切るな。絶対みんな、登録するんだぞ。」

翌日、日ごろの運動不足も顧みず、勢いで職場のおじさんたちはパソコンに向かいました。

数か月後に着信した結果は、

10倍を超える倍率に、全員不合格。

3万5千人のランナーに選ばれるのは、なかなか至難の業です。

 

それでも、いったん動き出した気持ちは、次の目標に向かいます。

大会をサポートするボランティアの募集がある。

うん、これだな。

 

2014年は、ソチ冬季五輪、サッカーのワールドカップをはじめとする国際大会が続きます。

その熱気が、「何かしなくては」という気持ちに火を点けました。

そして、2020年の東京五輪開催決定により、明確な目標が心の中に打ち立ちました。

6年後、何らかの形で関わりが持てたならば、素敵なことじゃないですか。

 

東京マラソンのボランティアは、活動エリアを希望登録することができます。

それならば、やはり中央区内にしましょう。

決定通知は、銀座・日本橋エリア15区、日本橋茅場町。

私の役割は、ランナーにトイレのある場所を知らせることです。

地味ですが、必要に迫られると、がぜん優先順位が高まる重要な任務です。

(経験した方なら、分かりますよね。)

 

2月23日(日)、前2週続けての記録的降雪による懸念は、晴れました。

時折雪が風に乗る、キーンと張った空気の中、笛太鼓の音が流れてきます。

近くの、首都高兜町駐車場前の応援パフォーマンスです。

中央区の地元団体によるお囃子。

小学生の音楽演奏。

気分が高鳴ります。

車いすランナー、そしてトップ集団の姿が現れると、うわあっと声援が広がります。

 

午後からは、陽射しも出てきました。

都市の風景の中を力走する選手。

仮装大賞を思い起こさせる、手の込んだ衣装の選手。(目立つ分だけ、走りにくそう。)

思い思いの走り、人の波が、次々に目の前を過ぎていきます。

 

海外からの参加者も増えたようです。

東京マラソンは、2013年からワールドマラソンメジャーズに加入しました。

ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンと並ぶ、世界のトップレースです。

困った顔の外国人ランナーに、とっさの単語が出てこない歯がゆさ。

苦し紛れの、身振りと笑顔で対応。

なんとか通じました。

次回は、もう少しスムーズに案内できるようにしましょう。

 

復路は、通り中央のカラーコーンまで進み、応援です。

手を振り、拍手をし、声をかけます。

ハイタッチやお辞儀での返事が返ってきます。

ちらっと投げかける視線だけでも、その思いは伝わります。

目頭がじゅわーっと熱くなって、一瞬、ビルの風景がうるんで見えました。

 

1万人で構成されたボランティア。

その年齢は、結構幅がありました。

ずっと立ち続けなので、ご高齢の方には少し気の毒でしたが、無理せず関われる範囲で、

一緒に楽しむ気持ちがあれば十分だと思います。

そういう私も、解散時には声はかれ、足がパンパンになりました。

心地よい疲れでした。

 

 

 

 

 

 

 

新春の駅伝に寄せて

[小江戸板橋] 2014年1月 7日 09:00

平成26年の初日の出を、連なるビルの遥か遠くに仰ぎました。

まぶしい輝きを放ち、窓いっぱいに差し込んでくる新春の光。

「日の出の勢い」そのままに、ぐんぐんと駆け登っていきます。

今年も素晴らしい出来事、出会いがたくさんありますように。

 

楽しみにしている新春の行事の一つに、駅伝があります。

なかでも、今年90回を重ねた、大学箱根駅伝。

父親が大ファンで、毎年のようにTV中継を見ていました。

あるとき、「子供が箱根を走るのが夢だったんだがな」とポツリ。

「いや、いや、いや」

選手たちの親御さんの気持ちを思い描くのはいいけれど、期待を私に乗せてしまうのは、ちと無理があります。

 

正月の2日、3日にTV中継を見ていると、何か突き動かすものがあって、自分も走りだし、応援せずにはいられない気持ちになります。

ここ数年は、復路のコースとなる、銀座から日本橋にかけての中央通りで応援しています。

最終ランナーの走る10区。ゴールへの最終コーナー。

優勝を競う各校のデットヒート。熾烈なシード権争い。

日本橋周辺は、中継映像が絵になる格好のポイントですから、多くの観戦者が集まります。

新春のきらびやかな飾りで、華やぐ通り。

母校ののぼり旗を組み立てる人。

携帯テレビで途中経過に食い入る人。

初売りの大袋を持って応援場所を探している人。

応援団の掛け声や、ブラスバンドの響きも聞こえてきます。

その熱気が楽しくて、のぼり旗を目印に人垣を分けて進みます。

 

選手たちは、目の前をあっという間に走りすぎます。

選手の名前や大学名を2・3度呼びかけるくらいの間です。

この一年、想像を超える練習をしてきたんだろうな。

必死の思いでタスキを渡し、崩れるように身を投げ出す選手。

直前でメンバーから外され、サポートに回った選手。

それでも、人より大きな声で応援している選手。

途中でタスキをつなぐことができなかったチーム。

力を出し切れず、悔し涙でゴールする選手。

本当に悔しいだろう。

だけど、顔を上げ、胸を張ってゴールしてくれ。

一年間流してきた汗の分、とても輝いているのだから。

 

 

中学時代の駅伝大会で、バイクで伴走し気合を入れていた先生が、時折いぶかしげに後ろを振り向いていた。

自転車に乗った男性が、一定の距離を置いて、ずっとついてきた。

ゴールして体をくの字に折り曲げ、ハアハアあえいでいる私に、自転車から降りて「大丈夫か」と覗き込んできた。

顔を赤くした親父だった。

「うん。大丈夫」  ニッと笑った。

 

 

 

 

銀座で画廊めぐり

[小江戸板橋] 2013年12月 5日 09:00

平日の午後、穏やかな天候につられて、奥様を銀座にお誘いしました。

銀座5丁目から6丁目の通りを歩きながら、遅いランチをしたりウインドーを覗き込んだり、小春日和の温もりを楽しみました。

そして、今日の大きな目的である、「画廊に立寄り」を行いました。

 

画廊に行こうとしたきっかけは、11月21日木曜日に行われた、中央区新発見「まち歩きツアー」銀座画廊コース。

観光協会特派員として、このコースの案内役を担当させていただきました。

訪問した画廊さんは、「銀座柳画廊」「日動画廊」「至峰堂画廊」。

入店してからは、それぞれの画廊の皆さんからお話をいただきました。

画廊めぐりの楽しみ方、絵画にまつわる興味深い話、画家の作品にかける思いなど、普段なかなか聞けない話でしたよ。

 

こう言うとなんなのですが、私、これまで画廊のドアを開ける機会がなかったもので、当日まではかなり敷居の高い存在でした。

そのうえ、HPで情報を集めると、様々な社会活動を展開されている、銀座でも特徴ある店舗であることが分かりました。

多少、緊張しながら展示室へ入りました。

各画廊とも、独自のテーマに沿って作品が展示され、空間の演出、光の明暗、漂う香りにまでも気が配られていました。

 

『この中から1枚購入するとするならば、あなたはどれを選びますか。』

なるほど、そういう視点で見てみると、絵の方から手招きするのに気づきます。

相性が良さそうな作品、変に突っかかってくる作品、みるみる輝きを増す作品。

それぞれの表情が、活き活きと見えてきました。

 

『作品は丁寧に保存すれば100年以上持ちます。作品を購入して、楽しみ、次の世代に引き継いでいくことも、文化を受け継ぐことになります。』

そのようにして、現在まで引き継がれ、将来へと引き継ぐ方法もあるのだな。

家の光の中で見る絵画って、なかなか想像がつかないけれど・・。

 

『作者を知れば、もっと作品が楽しく見えますよ。』

天才といわれた人たちが、血のにじむような努力をし、それでも世に残るのはその中のひと握りであるといいます。

そうした作家が持つ、人間臭い一面を垣間見れば、一層親しみがわきます。

 

銀座画廊コースは、100名を上回る応募があったそうです。

その中から抽選で10名の方々が参加されました。

銀座5丁目エリアの3店舗を、およそ2時間かけて巡りました。

ゆったりとした行程でしたので、参加者はじっくり鑑賞しながら、画廊の方から話を伺っていました。

抽選で選ばれた方なのに、こんなに熱心な参加者ばかり。

画廊、美術、芸術に関心を持つ潜在的な広がりは、確かにあるのだと思いました。

 

『ぜひ、お友達を誘って、気軽においでください。』

そのお誘いに乗って、さっそく、妻を連れてきました。

聞きかじった話を、得意げに、しかし声を抑えて披露すると、

「わあ、素敵!」 妻の尊敬のまなざしがキラキラ。

 

 

 

 

東京のバスボーイ!?

[小江戸板橋] 2013年11月 6日 14:00

「中央区まるごとミュージアム 2013」

中央区内のあちこちで、大小様々な催しが同時に開催される、秋の大イベント。

会場を結ぶ巡回バスや船が、無料で運行されるのも魅力です。

その巡回バスのバスガイドボランティアを、経験させていただきました。

 

事前に、ガイドの講習会やバスの試乗会に参加し、イメージを膨らませながら、11月4日の本番当日を迎えました。

早起きしての発声練習、ゆず湯を飲んで、のど飴なめて、「アイウエオアオ、本日は晴天なり」。

体調は万全です。

 

晴天になるはずの天気が、前日の夜から結構強い雨降り。

前日、11.3。東北楽天ゴールデンイーグルスが、初の日本シリーズ制覇。

田中マー君が、神様・仏様になった日。

3.11の後に、嶋基宏選手の宣誓、「見せましょう、東北の底力を」。

その日を、こんなにもドラマチックな形で見せてくれるなんて。

東北楽天の選手とファンの、歓喜の涙雨なんだろうな。

 

それでも、私は稀代の晴れ男。

乗車担当の時間が近づくと、傘はもう必要ありません。

 

ご乗車くださったお客様に、伝えたいことはたくさんありました。

まずは、開催中のイベント案内。

そして、7年後の2020年、東京オリンピック・パラリンピック開催時の、選手村建設予定地が晴海であること。

海外からのたくさんのアスリート、観光客をお迎えする用意が、着々と進行していること。

来年2月23日に行われる東京マラソンのコースを、今この巡回バスが走っていること。

隅田川に架かる、名橋の数々。

道路の下を通る、地下鉄、地下駅の話。

区内に所在する寺社のお祭り、盆踊り。

日本橋、銀座の百貨店の建築物。

江戸の文化と、幕末・維新の激動期の話。

阿部寛さんが演じた加賀刑事、新参者のロケ地。

「やられたら、やり返す。倍返しだ」。半沢直樹が大和田常務と火花を散らす、東京中央銀行本店の話

 

バスって、あっという間に、街を走りすぎてしまうのですね。

あっ、そこの通りだったのに。

未熟者のガイドの目が、泳いでしまうこともたびたびありました。

 

観光協会の皆さんやたくさんの運営の方々にサポートを受けて、なんとかゴールにたどり着きました。

ご乗車のお客様には、噛み噛みのガイドで失礼いたしました。

理想は、「♪若い希望も、夢もある」バスガールが乗車することなのでしょう。

なのにバスボーイ。しかもオールドの形容詞がついてしまいます。

上品な高齢のご婦人が、下車された時に言ってくださった、「素敵な声でしたよ。」の言葉で、私、数日間はハッピーな気持ちでいられます。

ご乗車、まことにありがとうございました。

 

 

 

 

「美(うま)し国」三重県のアンテナショップ、「三重テラス」

[小江戸板橋] 2013年10月 4日 14:00

その儀式は、厳かで、幽玄で、思わず手を合わせてしまう、ありがたいものだといいます。

浄闇の中を、松明に導かれて、新御敷地に建てられた正殿に御神体をお遷しする、

「遷御の儀」。

平成25年10月2日20時に、皇大神宮(内宮)の天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御神体が、同年10月5日20時に、豊受大神宮(外宮)の豊受大神(とようけのおおみかみ)の御神体が、20年の年月を経て、遷られました。

時を経ても、常に若々しく、瑞々しく、生命力が漲ります。

 

その「お伊勢さん」を擁する三重県のアンテナショップ、愛称「三重テラス」が、9月28日にオープンしました。

場所は、日本橋室町2丁目4番1号、浮世小路。

最寄駅は、東京メトロ半蔵門線及び銀座線の「三越前駅」A9番出口、JR総武快速線「新日本橋駅」A6番出口が便利です。

ビルの1階は三重県の物販コーナーとイタリアンスタイルのレストランが隣り合っています。

2階はイベントスペースというラインナップです。

ここでは、「お伊勢参りと遷宮」をテーマとした展示が、10月13日まで行われています。

約450キロ離れた日本橋で、スクリーンに式年遷宮のシーンが動き出します。

三重の海山の恵みを活かした料理は、三重の地酒に合わせていただきたいものです。

伊勢エビ、松坂牛、桑名のハマグリなどの食材は、一層三重県を身近に感じさせてくれます。

お土産は、販売コーナーで選びましょう。

今ならば、御遷宮記念の品々がお勧めです。

伊勢街道の道中で供された、名物餅の数々もチョイスできます。

赤福餅と、岩戸餅と、へんぱ餅と・・・目移りしてしまいます。

あっ、「伊賀のかたやき」がありました。

木槌で割って食べるスタイルが楽しい、私の好物です。

江戸時代の日本橋には、伊勢、松坂から商人たちが販路を求めて来ていますが、その行動力は、今でも老舗大店として続いています。

オープン間もない店舗内で耳をすますと、三重出身の方々が訪れ、懐かしい故郷の話題に盛り上がっていました。

 

そうそう、「中央区アンテナショップ・スタンプラリー」が10月17日まで行われているのです。

三重テラスも、21番目のショップとして、ラリーの対象になっています。

お国巡りをしながら、各県のプレゼントもゲットしてみましょう。抽選ですが。

 

 

 

 

 
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