この一体感はなんだろう。
聞いている人が皆、思い思いのリズムで揺れている。
掛け声が飛び、手拍子が生まれる。
音を楽しんでいる。
シルバーウィークの期間に開催された「Kanazawa Jazz Street 2015」。
昨今、街中で行うジャズをはじめとする音楽イベントは、数多く存在する。
それらの街のどことも異なる空気感。
その密度の濃さに、ガツンと喰らわされた思いがした。
ああ、ここは金沢なんだ。
市内18か所のステージ、100組を超えるバンド。
数名編成からなるコンボから、ビッグバンド、オーケストラまで、
小・中学生のクラブから、社会人・プロのステージまで、
まだまだ違うのは、会場の多様性か。
室内、街かど広場のステージ、オープンな公園の大ステージばかりか、
近江町市場、金沢東別院、尾山神社境内までが会場に変わるのを見ると、
ここまでやるかと笑いが出てきた。
尾山神社の門にはめ込まれたステンドグラスが、夏の名残の夕日を受けて
輝き始めると、生活の中で凝り固まった心が、ジャズのスイングに合わせて
少しずつほぐれていく気がした。
空から加賀宝生流の謡が降ってくると言われた街。
豊かな文化を築き上げた歴史の積み重ね。
白山比咩神社参道の木々のそよぎに目が洗われ、
街にとけ込む「21世紀美術館」の内外で空間を楽しむ人を見て、
ジャズストリートのサウンド。
金沢の街に、心地よいうらやましさを覚えた。
中央区には石川県のアンテナショップがある。
「いしかわ百万石物語*江戸本店」
10月3日から12日までの10日間は、ショップオープン1周年記念フェアが
開催され、実演販売や地酒試飲会、伝統工芸体験イベント、日替わりの
加賀・能登のお菓子なども披露される。
中央区銀座2丁目2番18号
メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」の4番出口すぐ。
地下1階から2階までの各階に、心をほぐし元気が出る作品がたくさん揃っている。
子供たちの言う「E7系ホクリクシンカンセン」が、金沢をぐんと近づけてくれた。