♪海をこえて~ 友よきたれ~
万国の~ 旗のもとに~♪
9月8日、日曜日早朝。
2020年オリンピック・パラリンピックは、東京開催に決定とのニュースを聞き、顔をくしゃくしゃにして喜びを表す太田雄貴選手たちの姿を見たとき、私の頭の中に響き出したメロディです。
1964年の東京五輪は、小学校1年生で迎えました。
学校の講堂で、万国旗を振りながら、大きな声で歌っていました。
今でも口ずさめるということは、意識の中に強く刻まれた歌なのでしょう。
日の丸の旗がセンターポールに掲揚された場面をテレビで見た父が、涙を拭きながら私を抱きしめたことも、遠い記憶の中に思い起こすことがでします。
もちろん、自分の年齢に7歳を足してみるという作業は、行ってみました。
湧きあがる高揚感。
このチャンスに、ぜひ、直接競技を見てみたい。
ボランティアとしてでも、なんでもいいから、何らかの形で、東京五輪に関わってみたい。
素直にそう思いました。
2020年の開催計画では、中央区晴海に「選手村」が整備され、各国の選手や競技関係者を受け入れるとのことです。
キーワードの一つが「お・も・て・な・し」
海を越えて、空港に、港に、そして鉄道のターミナルにと、多くの方々をお迎えします。
国内移動のメインとなる、東京駅。
新しいお迎えの設備が、オープンを待っています。
赤レンガ駅舎が復原した丸の内口に続いて、八重洲口に「グランルーフ」大屋根、ペディストリアンデッキが、9月20日(金)に完成・オープンします。
(東京駅の所在地は外堀通りを境にして千代田区に位置するのですが、利用者の流動や、
景観的に見て、セーフかなと思いながら書いています。)
八重洲、京橋、日本橋、銀座と続く、東京のメインストリートの玄関口が、姿を整えています。
選手村の方向をむいて翼を広げる、水鳥の羽のような、帆船の帆のような大屋根。
この大屋根、グランルーフは、「光の帆」がモチーフといいます。
近代的なデザインは、先進性・先端性を象徴した都市景観を創り出すとのこと。
エコロジーを推進する、壁面緑化やドライミスト装置、雨水や中水を利用した植栽。
多彩な商業施設も開業し、情報発信性も高まるでしょう。
地下に広がる連結部分だけでなく、地上の連結部分としてのペディストリアンデッキが延びていくと、さらに回遊性が向上していくでしょう。
タクシープールやバスバースを充実させた交通広場は、2014年秋に完成予定です。
こんなデザインのターミナルは、海外から来られたお客様の目には、どのように映るでしょう。
なぜかすべてのことが、2020年に向けた布石のような気がするのも、いまだに続く高揚感から来ているのでしょうか。