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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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100点取れましたか?中央区観光検定

[小江戸板橋] 2015年3月 3日 14:00

これなら100点取る人、絶対いるだろうな。

「いや、私、100点かもしれない。」

四択の問題集に、サクサクと丸を付けて最終ページにたどりついた時、

ふと、頭をよぎりました。

出題の100問は、奇をてらったものはありません。

問題文章の量が多く、その中にヒントが隠れていたり、サービス精神旺盛です。

これなら、ジュニアでも十分トライできるでしょう。

 

後はチェックしながら、マークシートを塗りつぶすだけ。

あれれっ。その単純作業が意外に足を引っ張るのです。

解答シートにマークしているうちに段がズレて、問題番号が合わなくなり、

ヒヤリとしながら、前のページに戻ります。

そんな作業を2回3回続けると、満点花丸の夢が、しだいに遠のいていきます。

「脳トレ」しておけばよかった。

 

中央区観光検定は、2月28日に行われました。

今年で7回を数える、東京23区最古のご当地検定です。

やっぱり100点がほしい!

実生活では、すべてが満足の満点を取ることなど、ほぼ不可能なことです。

でも、検定試験ならば、手が届く夢かもしれません。

他の試験のように、やたらマニアックな問題が出ないことも希望が持てます。

そう来たか。私ならばこう出題したいな。

散歩しながら見た風景を思い出しながら解答を導く、楽しい時間です。

 

では私が、今年出題されるのではないかと予想した事をいくつか挙げます。

・平成26年10月に社殿が改修された日本橋室町の福徳神社(芽吹神社)について

・平成26年に架橋工事が完了した隅田川を跨ぐ「築地大橋」について

・平成24年に選定された中央区名誉区民について

・夏のイベント、アクアリウムについて

などなど、問題になりそうですよね。

 

試験後、会場となったホテルのお食事処で、受験者特典の割引券を利用し、

昼食兼自己採点。

100点は、はかなくもおあずけ。

来年に向けて、街歩きや区内の多彩なイベントを楽しみながら

からだで覚えて学習していきましよう。

 

 

 

中央区が舞台の物語マップ

[小江戸板橋] 2015年2月26日 09:00

ここにあったんだ。

江戸バスマップ。

中央区コミュニティバスの運行地図です。

「物語をめぐるマップ」

広げれば、中央区の地図に江戸バスの運行ルートとあわせて、映画・ドラマ・小説の舞台となった場所が、解説とともに載っています。

あればいいなと思っていたんだ、こんな地図。

雑誌などで、エリアごとに特集されることはあるのですが、区単位のものは意外に少ないのです。

 

日本橋の周辺で取り上げられているのは、西岸良平さんのコミックの実写映画「ALWAYS続・三丁目の夕日」。

昭和34年の東京には、空の見える日本橋が映っていました。

 

そして、2013年にテレビドラマ化された池井戸潤さんの原作による「半沢直樹」。

彼が勤める東京中央銀行の本社としてロケが行われたのが、三井本館です。

香川照之さんの演じる大和田常務は、圧巻でした。

その姿をまねて、三井本館をバックに土下座のシーンを撮れば、見せたくなる1枚になるはずです。

 

「麒麟の翼」は、東野圭吾さんの小説です。

いったい、腹部を刺された状態で、江戸橋の地下道から翼のある麒麟像が設置された日本橋まで歩けるものなのか。

映画を見た翌日、腹を押さえ、足をひきずりながら、同じルートを通ってみました。

体に負担が大きすぎます。・・・。

それだけ、羽ばたく麒麟の像が、人の思いと重なりあったのですね。

 

文庫本を手に、小説の舞台を歩くのが、私の楽しみのひとつでした。

中央区内のあちこちに隠れている名場面を、マップを見ながら見つけ出し、追体験するのも気分が高まる遊びです。

実はこのマップ、たしか昨年区民センターで手に入れて、後で見ようと本の隙間に挟んだままでした。

平成26年6月の作成となっていましたので、まだ手に入るかは、私には分かりません。

手に入ったら、超ラッキーですよ。

 

 

志ん朝さんの「百川」

[小江戸板橋] 2015年1月18日 15:00

冬晴れの穏やかな日差しに誘われて、ふらりと日本橋界隈を歩いてみました。

室町二丁目。「福徳神社」。今、何かと話題のスポットですよね。

白い髪と髭の、神様っぽい人が杖をついて出現する。

名前が福々しいですし、「芽吹神社」という別名も、新春らしいふくらみを感じさせます。

平安時代から、千数百年の由緒を持ちながら、昨年10月新しく社殿が建て替えられました。

清々しさが一層きわだちます。

社殿正面から左の小さな広場。

その北西隅に、浮世小路の碑があります。

「うきよしょうじ」。色気のある名前ですが、食べ物屋さんが集中していた通りだったといいます。

料亭「百川(ももかわ)」の跡という記載もありました。

江戸期を代表する料亭で、明治初年まで存在しました。

落語にある「百川」の舞台でしょうか?

「百川」は、六代目三遊亭圓生の十八番といわれた演目です。

私はCDの選集で、古今亭志ん朝を先に聞きました。

志ん朝さんが語る、田舎から出てきた百兵衛さん。

うまいもんですね。

泥臭さはないけれど、誠実なおやじさん。

江戸の五本指に数えられた料亭で勤まるかな。

やっぱり、そうはいかないのが落語の常です。

なまり言葉と江戸っ子の早飲み込みで・・・。

志ん朝師匠といえば、粋な江戸っ子、育ちの良い若旦那、気風のいい職人さん、色っぽい年増の姉さんなど、演じたら目の前に江戸の景色が浮かび上がる、落語家さん。

タッ、タッ、タッ、ターと流れるような啖呵など聞くと、胸がスッとします。

「百川」は、料亭のピーアール戦略から生まれた噺ともいいますが、そうだとしたら、名プロデューサーがいたのですね。

お話の季節は、神田祭のころですから、夏に区分されるのですが、

まあ、古典落語の陽気さに乗って、一席聞き返してみたくなりました。

 

 

忠臣蔵のおもかげ

[小江戸板橋] 2014年12月10日 14:00

平成26年12月14日。

師走の衆議院議員選挙投票日となるこの日。

公示前のテレビでは、赤穂浪士の討ち入り映像と合わせて、年の瀬選挙のあわただしさを伝えていました。

 

「時に元禄15年12月14日」・・か。

「江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ」

三波春夫の長編歌謡浪曲、『俵星玄蕃』

歯切れの良いせりふ回し、ドラマチックな場面展開に、小学生ながら二度三度聞いているうちに覚えてしまい、町内会のかくし芸や忘年会の時には重宝しました。

 

いま、時折、江戸の古地図を広げながら街歩きをするのですが、忠臣蔵関連の散策は王道とも言えるものです。

本懐を遂げて、本所松坂町から、浅野長矩の墓前高輪泉岳寺に向かう道のりは、師走のゴールデンルートです。

赤穂浪士は引き揚げ時も、武装を解除することなく進みました。

鎖帷子で身を守り、弓、槍、なぎなたで武装し、集団で討ち入ったうえは、吉良上野介の実子上杉綱憲からの討手や、公儀の治安部隊の追撃に備えなければなりません。

 

中央区内の引き揚げルートは、永代橋から始まります。

現在の位置より、150メートルほど上流に架橋されていたというのですから、隅田川大橋あたりになるのでしょう。

湊橋から霊岸島、亀島を通り、高橋を渡ります。

その先にあったのが、赤穂藩上屋敷。

今の聖路加看護大学、明石小学校周辺にあたります。

ここは、浅野内匠頭長矩の生誕地でもあるのです。

更に南に進めば、築地本願寺。子院が甍をならべて連なります。

四十七士のひとり、間新六の供養塔が残ります。

引き揚げの途中、自らの供養料を槍に結びつけ、寺の塀の中に投げ入れたとの話が伝わります。

築地市場を通り、昭和通から汐留通へ進むと、港区へ入ります。

 

何冊かの本を読み比べてみたのですが、本当のところ、細やかなルートは分かりません。

ただ、元禄15年、1702年から300余年を経た今でも、河川や橋の跡に面影を求めることができます。

300年の時を越えて、大江戸の事件を追ってみるのも興味あるものです。

 

愛知県の吉良町に旅行した折、地元の方々による「吉良側から見た忠臣蔵」の演劇を見ました。

その心意気が面白く、地元で名君と慕われ、領地巡回の際に乗った「吉良の赤馬」の根付を購入しました。

 

 

 

東京駅開業100周年記念イベント

[小江戸板橋] 2014年11月26日 09:00

ゆったりと伏せた、ライオンのブロンズ像。

見覚えのある、その姿。

三越デパートの入口にいるライオン像です。

どうして、東京駅の待ち合わせスポット、「銀の鈴」に座っているの?

回り込んでみると・・。

高島屋の「ローズちゃん」。大丸の「さくらパンダ」。

あらららら・・。

ゆるキャラブームの中で、あちこちに着ぐるみが出現している昨今ですが。

でも、百貨店のキャラクターが集まる機会は、なかなかありません。

しかも、東京駅八重洲口地下中央口改札内の「銀の鈴」に。

説明書を読めば、東京駅開業100周年と八重洲口駅前広場のリニュアルを記念してのイベントとの事。

キャラクターは、11月30日まで集合しています。

東京駅は、1914年(大正3年)12月20日に営業を開始しました。

首都東京の玄関口として、交通の要衝として

日本の経済・文化の発信基地として、重要な役割を果たしてきました。

大正12年の関東大震災に耐え、

大戦の空襲で一部焼失。

そして、平成24年の丸の内赤レンガ駅舎の復原工事完成。

平成25年の八重洲口グランルーフ完成。

私も丸の内に通勤していた時期があり、ほぼ毎日のように駅を利用していました。

100年間の変化や成長過程の一時期を、身近に目にしてきたことに、

何とも言えぬ感慨が湧きます。

さて、八重洲中央のみどりの窓口内に「東京駅100周年おもてなしカウンター」が設けられています。

そこで、「あるこう!東京駅~日本橋 百年散策」マップを手に入れます。

このマップが、魅力的。

今年10月に社殿が再建された日本橋室町の福徳神社も描かれた、

平成26年の東京駅八重洲から日本橋周辺の最新地図です。

これと対比できるように、

100年前の大正3年代の地図と、江戸・幕末萬延元年の地図も載っています。

ながめれば、

時を経て残っている建物。消えていった川や掘の流れ。

そんな変化が発見できます。

先ほどの「おもてなしカウンター」で、記念レプリカ硬券と赤レンガ駅舎形の台紙をいただきました。

硬券切符の日付は、「14.12.20.」

これがなかなか良く出来ているのです。

マップを手に、大丸東京店、日本橋高島屋、日本橋三越本店、コレド室町。

それぞれの案内所やインフォメーションを巡り、手に入れた硬券を台紙に差し込んでいきます。

幼少のみぎり、日本国有鉄道の硬券を収集していたころのドキドキ感が、よみがえってきます。

デパートのショーウィンドウもすっかりクリスマスバージョン、おせちの案内に替わっていました。

いつもと少し趣向の変わった、日本橋めぐりになりました。

 

 

日本酒にべったら漬け

[小江戸板橋] 2014年10月24日 09:00

間に合うかな。

職場を出るのが遅くなり、21時までの「べったら市」が閉じてしまうのではないかと焦りながら、東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅を降りました。

通りの角を曲がると、露店の煌々とした灯り。

間に合いました。

 

栃木県の蔵元から購入した特別本醸造。

「合わせる料理によって、冷でも、常温でも、燗(40~55度)でも、おいしくいただけますよ。」

何を選ぼっかな。

と、思い続けていたら、「べったら漬け」。直観。

あの甘みと歯ごたえだよな。

しかも、しっかりと樽に盛られた品が良い。

 

10月19日20日は、「べったら市」が開催されました。

宝田恵比寿神社周辺を中心に、多くの露店が連なります。

その数500軒あまり。

お好み焼き、焼きそばから、老舗の出店まで、見ているだけで気分が盛り上がります。

江戸時代から続く、秋の恒例行事。

目指していた、皮付きの1本を包んでもらいました。

清酒並みの値段。

でも、威勢の良い掛け声を聞くと、恵比寿様の御利益がしっかり詰め込まれている気がしました。

ガッツリ大きく切るのが、べったら漬けを味わう定法。

発酵食品の効果で、明日も元気です。