東京の春の一大イベント、2月25日の東京マラソンについて、次のブログに書こう。
そう思いながらも、固まってしまったまま、時間を過ごしていました。
連日報道される冬季オリンピックの激情、その高揚した波の中から、自分の現実の活動としての東京マラソンボランティアに身を移し、思い切り声を出して応援しました。
3万6千の人の流れに声をかけ、走りすぎるランナーの姿を目で追い続けていると、焦点をずらしたときに街角のビルが揺れて見えました。
眼振(がんしん)。眼球の不随意的往復運動です。
あっやばい。興奮しすぎたかな。
その酔ったような興奮状態が継続していたのでしょうか。
「東京マラソンの感動を、早く伝えたい」と思いながら、文字に表すことが手つかずでいたのです。
次々に伝わるオリンピックの関連情報に心惹かれ、選手たちの技術、芸術性、精神力と、その背景や道のりを表現した映像や言葉に触れるだけで、そのたびに涙があふれてきました。お腹がいっぱいになるくらい。
選手一人ひとりの姿を繰り返す必要はないでしょう。
ただ、日本選手団の主将を務めた小平奈緒選手の、圧倒的なオトコマエの姿は強く胸を打ちました。
彼女の言葉にあった「百花繚乱」。
相手に敬意を払い、フェアに戦う選手たちは、きれいな花をたくさん咲かせた。
ああ。東京の街を走るマラソンランナーの流れは、「百花繚乱」という言葉に合っていたな。
各々が全力で競い合い、かつ、カラフルな衣装だけでなく、ランを楽しむ姿。沿道の応援の人たちとの掛け合い、ボランティアの献身的な活動。
とても華やかだった。
今回のボランティアは、日本橋周辺で行ってみたい。
絵になるシーンで、ということで「神田・日本橋ブロック」を第一希望に登録しました。
担当の割振りなどは、VOLUNTAINER事務局が行います。
当日は神田駿河台下交差点での給水担当。
六差路の交差点で、青のボランティアウエアです。
警備車両が、ガードストーンのように道路を封鎖します。
リーダーが「交差点の真ん中の位置なんですが、『そだねー』精神で明るく頑張りましょう。」と挨拶。
すかさずメンバーからも「そだねー」の反応。
メンバーの半数以上が経験者で、作業はサクサクと進みます。
使用する水は、フランスのミネラルウォターなのです。
将来、名水「東京水」が使われるようになると面白いな。
高度浄水処理された世界に誇る水道水。
これは、東京都水道局がスポンサーにならないと叶わないことなのかな。
タイムアウトになったランナーを運ぶ、収容バス2台が通り過ぎると、撤収作業はピークを迎えます。
ゴミ回収車、備品回収車にみんなで素早く運び込みます。
大会前よりももっときれいにします。
担当していた班が解散すると、ランナーの後を追って、日本橋へ移動。
コースは、浅草や門前仲町を巡ってきますから、まだまだ市民ランナーの応援ができる地点なのです。
「マラソン応援は日本橋で」が、私の定番です。
そのころには、スマホニュースなどで、日本新記録が更新されたことを知っていましたので、盛り上がりも一層華やかになっていました。
前日、東京ビックサイト国際会議場でのボランティア説明会時に手首に巻いたセキュリティバンド。
その役目も無事終わりました。
同じ会議場で行われていたエキスポの中央区ブース。観光協会の皆さんの元気な笑顔にもお会いできました。
2019年3月3日に行われる第13回東京マラソンでは、私は何をしているでしょう。
応援しているかな。
それとも、声援に応えながら、走っているかな。