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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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築地イタリアン CAVATAPPI(カヴァタッピ)

[杏葉牡丹] 2013年1月17日 09:00

築地で食事といえば、魚河岸で寿司や海鮮丼というイメージが強いのですが、その周辺の東銀座に近いエリアや、本願寺の裏から聖路加にかけてのエリアにも、美味しいお店がたくさんあって、しかも夜はちょっと値段が張るお店でも、ランチはだいたい千円前後でいただけます。


ところが、日・祝日になると様子が一変。
ほとんどがお休みか、営業していても平日とは違うメニューになってしまいます。
魚河岸は、休市日の日・祝日でも営業している店が増えましたが、だいたいが狭い店で慌ただしく、食後のコーヒーまでゆっくり飲めるような店は、あまりありません。
「日・祝日に築地でゆっくりと落ち着いてランチを」と思うと、なかなか適当な店がなくて困っていました。

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そんな中で見つけたのが、このCAVATAPPI(カヴァタッピ)

店名はワインオープナーからきたもので、シチリアをこよなく愛するオーナーシェフとイタリアン大好き!のスタッフ4人の家庭的なお店です。
場所は京橋築地小学校正門の隣のビルの2階と、ちょっと分かりにくいのですが、カウンターとテーブル席で28席と、ちょっとしたパーティーにはちょうど良いくらいの広さです。


営業日を確認する時についでに予約していたのですが、一緒に来るはずだった友人が来られなくなったことを告げると「それは残念ですね」と暖かい言葉。
ちょうど近所の人たちが子供も交えて大人数で食事をしていましたが、こんな暖かい心遣いが、近所の人たちも贔屓にする理由なのでしょう。


この日いただいたのは、ちょうど旬の広島産カキとホウレン草のペペロンチーノ。
野菜サラダと飲み物が付いて、千円ちょうどです。
カキはぷりぷりの大粒で、シンプルなソースがその味を引き立てています。
カキって美味しいな~としみじみ思える一品でした。

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定休日は不定とのことで、土日・祝日でもだいたいは営業していますが、一応は確認した方がよいかと思います。

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CAVATAPPI(カヴァタッピ)

 

中央区築地2-12-14
フェニックス東銀座第3ビル2F

Tel 03(6228)4773
不定休

 

 

お正月は日本橋で「七福神めぐり」

[杏葉牡丹] 2012年12月31日 09:00

恒例になりました「日本橋七福神めぐり」。
2013年で、なんと28回目になります。

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今までは、べったら市や安産祈願、中央区の町歩きツアー等で、それぞれにお参りしたことはあるものの、七福神を一遍にというのはなかったので、今回はぜひ参加したいと思っています。


人形町のお正月の賑わいを味わいつつ、ご利益にあずかれれば一挙両得!
いえいえ、そればかりではなく、約1時間30分歩くとのことなので、ダイエットにも(少しは)効果があるかも?


1月4日、午前10時30分より、三越日本橋本店本館1階(室町口)で参加を受付るとのことなので、皆さんもご参加されてはいかがでしょうか。


ちなみに、「七福神」なのに八社をめぐるのは、寳田恵比壽神社と椙森神社が両方とも恵比寿神だから。
そんな各神社の縁起や由来を見ながらまわれば、より楽しいことと思います。


なお受付は午後2時まで。
雨天の場合は中止になります。

 

 

 

「東銀座 江戸銀」がオープン!

[杏葉牡丹] 2012年12月13日 08:30

築地に数ある寿司店の中でも、創業大正13年という歴史の古さとネタの良さで有名な「江戸銀」の、本店で店長をしていた方が、暖簾分けで「東銀座 江戸銀」をオープンしました。


歌舞伎座の裏の狭い路地を入った、ちょっと分かりにくい場所ですが、「良いネタを使って美味しい上に、お値段もリーズナブル。特にランチは驚くほど!」と早くも近所で評判になっていて、グルメ雑誌の常連店が林立するこのエリアでも、ひけをとらないくらいです。


ck1203_1212115.jpgランチの目玉は1日限定5食の「まぐろ入りの上刺身定食」が1000円に、限定10食の「日替り刺身定食」はなんと700円!
他にも「ふんわりとろける穴子丼」800円、「秘伝のまぐろ漬丼」900円、「豪華海鮮ちらし定食」1000円、「寿司定食」1000円。
いずれもサラダと味噌汁付きで、店長が厳しい目で厳選した、新鮮な素材ばかり!
思わず、こんな値段でいいんですか~?と言ってしまいそうです。



この日は、もちろん限定の刺身定食にも惹かれたのですが、ホールを担当している奥様の「うちの穴子丼は、朝シメた新鮮な穴子を柔らかく煮たもので、他では味わえないようなホクホクさですよ」という言葉に、穴子丼に決定!

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実際に食べてみると、舌の上に淡雪がのった様なふわぁーッとした感じでありなから、しっかりと味付けがされていて、「穴子丼ランキング」なんて言うものがあったら、上位入賞間違いなし!
奥様の言葉は、決して大げさなものではありませんでした。



こぢんまりした店内ですが、「新鮮な魚を召し上がっていただきたい」との店長の心意気で、1階にはカウンター席の他に、生け簀が備え付けられています。
2階は4人のテーブル席の、しゃれたインテリアの個室になっていて、その中の2部屋を繋げれば8人でもOK。
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夜は、店長が新鮮なネタに腕をふるい、厳選されたお酒も加わった上に、尚且つリーズナブルなお値段で、親しい友人との食事や女子会にも、もってこいです。

これから評判になるのは間違いない店なので、いらっしゃるのでしたら、今のうちですよっ!


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『東銀座 江戸銀』


銀座3-14-7(マガジンハウス横の郵便局の路地)

電話 03-3543-3336

営業時間 11:30~14:30、17:00~22:00

定休日 日・祝日


 

 

銀座ときめき橋

[杏葉牡丹] 2012年12月 9日 09:00

銀座7丁目と8丁目の間の「花椿通り」と昭和通りが交差する場所に、「X」の形に架かっている横断歩道橋。
屋外には珍しく、上下のエスカレーターがあって楽ができるので、しょっちゅう利用しています。

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ところが先日、中央通り側にあるプレートを見てビックリ。
なんとこの歩道橋には「銀座ときめき橋」という、ロマンチックな名前が付いていたのです。

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名前の下には、その由来が記された碑があり、まず冒頭には、国文学者の金田一春彦の「『ときめき』には、一つに心を打つような感情、もう一つに時勢に乗って栄えるという意味があります」という文章が刻まれています。
その後を一部抜粋しますと
「平成5年銀座7・8丁目の道路の改修が行われて『花椿通り』が誕生。
記念曲『ときめいて銀座』がレコード化され、愛唱されました。
平成9年、昭和通り銀座歩道橋として竣工したこの橋を、江戸・明治期に新橋と花柳界をつなぐ男女の逢瀬の場として賑わったゆかりの地にちなんで、愛称『銀座ときめき橋』として、ここに記念の碑を建立します。」
とのことです。

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昼間この歩道橋を通行しているのは、周囲のオフィスで働く人か、ビジネスで訪れた人達ばかりですが、夜ともなれば昼とは違う顔を見せてくれる「銀座」のこと、きっと心をときめかせて、この歩道橋を渡る人達も、数多くいることでしょう。

 

 

鮪のカルビ

[杏葉牡丹] 2012年11月22日 08:30

いつも素敵な品々に出会える、築地市場。
この日も場内市場で、わぁーっと思える品がありました。

まずは、どう見てもカルビ肉としか思えないこの一品。

k1203_1211213.jpg実は鮪の『横隔膜』なのだそうです。
お店の人も「滅多に出ない品ですが、見た目がカルビそっくりなので、お客様には鮪のカルビと言っています」とのこと。

帰宅してから家のグリルで焼いてみると、白い部分は確かに脂の甘さがあるのですが、赤い部分は焦げ目がつくくらいまで焼いて、生臭さが消えても、当然ながら魚の味。
カルビ肉のイメージがあるだけに、なんとも奇妙な感じがして、まさに「珍味」と言って良いのかも。


ck1203_1211212.jpg実はこの時最初に目についたものが「インド鮪のカマ」。
20cm以上あるものが、3本で750円でした。
最近では居酒屋などのメニューにも「鮪のカマ焼き」がありますが、私の目当ては、手前のピンク色の部分。
脂が物凄くのっている超大トロ、いわゆる「カマトロ」です。
これくらい大きいカマでも、3本で二人前弱しか取れませんが、これだけの大トロが750円だったら大満足。
残りは塩胡椒をして焼いたりしますが、今回は包丁で削ぎ落としてネギトロに。
筋の多い部分は佃煮風に甘辛く煮ました。


他には加熱用ベビーホタテが200円と安かったので購入。
スパゲティや中華丼などの具にもなりますし、佃煮風に甘辛く煮ればご飯のおかずにもなります。

これで満足して帰ろうと思い、青果部門の横を通って、出口に歩いて行きました。

築地市場と言えば「魚河岸」というイメージが強いのですが、場内市場には野菜や果物を扱う青果部門もあります。
とはいえ、場内は原則としてプロのための市場。
特に青果は、箱やケース単位での取引が当たり前なので、あまり足を踏入れたことがなかったのですが、この日ほとんどの店が後片付けをしている中で、やけに人だかりのしている場所が。
よく見ると、小分けで売ってくれている店があったのです。
そこで入手したのが、サラダほうれん草3把100円、バジル2束100円、ニンジン1袋35円。
たまたま土曜日だったので「見学客が多い土曜日だけ、小分けで売ってくれるの?」と聞いたら、「平日でもやってるよ~。でも早い時間帯は忙しくてできないから、11時くらいに来てね~。」と言われました。
青果部門には珍しい品がたくさんあって、鮮魚部門とはまた違った魅力があるのですが、これから市場に行くのが、ますます楽しみになりました。

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なお、「場外」市場は私有地で様々なお店が並んでいますが、「場内」市場は、正確には『東京都中央卸売市場 築地市場』といい、東京都が開設したプロの為の市場です。
そこでは「食のプロ」たちが、日々真剣勝負でビジネスをしています。
そんな場所に素人が入場する際は、午前9時以降にする等の様々な注意事項があります。
正門や海幸橋門など、入場門の所に、場内の地図と注意事項を書いたパンフレットがありますので、必ずこちらをご一読下さい。

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キズキナサイ2012

[杏葉牡丹] 2012年11月13日 15:00

11月10日(土)11日(日)の2日間、築地本願寺の文化財登録と本堂修復記念行事として『キズキナサイ2012』が開催されました。

ck1203_1211131.jpgちょっと耳慣れない『キズキナサイ』という言葉、「築地の由来に・食のまち築地の魅力に・いかされている命にーキズキナサイ」ということで、「築きな祭」とも書き、地を築くという築地の地名になぞらえて、いつもそこにある大切なことに「気がつく」という意味があるのだそうです。

今では市場のイメージが強い、この築地ですが、その名の通り、埋め立て地であることは、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
けれども、実は「本願寺を建築するために埋め立てられた」とも言えるのは、ご存知でしたでしょうか?

その昔、江戸に幕府が開かれた際、京都の西本願寺は別院を設けましたが、当初は浅草横山町(現在の日本橋横山町)の辺りにあり、「浅草御堂」と呼ばれました。
ところが1657年の明暦の大火で焼失。
再建を願ったところ、幕府が許可したのは江戸湊の浅瀬。
この時すでに、徳川家康が摂津国佃村から呼び寄せた漁師たちは、鉄砲洲の干潟を埋め立てて「佃島」を造っていましたが、 ck1203_1211134.jpg彼らが西本願寺の門徒だっため、この築地の埋め立てには、多大な貢献をしたのだそうです。
そうしてできた百間四方より少し大きな土地に建てられたのが、「築地本願寺」なのです。


その後様々な変遷を経て、伊東忠太の設計による現在の本堂が創建されたのが昭和9年。
それから78年後の今年、大修復が行われたのです。


行事当日は、境内に「食のまち築地」ということで、全国各地のご当地グルメが集合。
もちろん地元築地のお店も出店して、秋空の下、皆さん舌鼓をうっていました。

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そして、本堂内では、法要・記念講演が行われ、修復の歩みを紹介するビデオ上映とパネル展、大谷光瑞(鏡如上人)と設計者の伊東忠太のパネル展が開催されました。
大谷光瑞は西本願寺の第22代宗主で、仏教の源流を調査するために、シルクロードに大谷探検家を派遣した方です。
この探検隊が、探検の途中で伊東忠太に出会ったことが、現在の本願寺の建物が生まれるきっかけとなったのです。


そして、この本堂内の行事で一番有り難かったのが、本堂内覧会。
普段は上がれない内陣の奥にまで入ることができ、本当にすぐ近くで拝観させていただくことが出来ました。

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御厨子等の仏具だけでなく、柱や長押・障壁等、内陣の金箔の部分は全て新しく箔押しされ、漆も塗り直され、彩色されていた部分は修復の後に補彩されて、眩いばかり。
その美しさと荘厳さに息を飲むばかりでした。
更には修復工事の詳細なパンフレットもいただき、本当に得難い機会に出会うことのできた、素晴らしい記念行事でした。