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水の都のてぬぐい

[王冠とあざみ] 2015年4月14日 15:00

 

水の都と言えば、ヴェネツィアやアムステルダムが有名ですが

江戸は、船の運搬が主流で河岸が発達して来た、まさに水の都でした。

現在の東京、特に中央区は

開発によって、さまざまな川や掘割が埋め立てられてしまいましたが

それでもなお、川と橋が多く、ウォーター・フロントであることに変わりはありません。

 

そんな、江戸より続く水の都をイメージ、中央区にある特徴的な橋をモチーフにデザインし、

水色の本染めで仕上げられた、オリジナル手ぬぐい『ACROSS・CLOTH』が発売されました。

上から、清洲橋、南高橋、豊海橋、日本橋、永代橋、中央大橋、勝鬨橋といった

デザイン性の高い橋で構成されている、中央区の魅力を伝える一品です。

綿100%、約35cm×90cm、¥1,000(税別)

購入出来るのは、中央区観光協会と人形町の風呂敷専門店「東京唐草屋」さんのみです。

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せっかくですから、

中央区内、大川(隅田川)に架かる8つの橋(河口から順番に)と

手ぬぐいのモチーフとなっている、他3つの橋をご案内しましょう。 

 

【大川(隅田川)に架かる橋】

①勝鬨橋

国指定重要文化財

技術を駆使して建造された東洋一の可動橋

シカゴ型双葉跳開橋=つまり、はね橋ですが

昭和45年(1970)11月29日を最後に開閉が停止となっているそう。

開らくとどうなるの?とご興味がある方には

映画「ブルース・ブラザース」の鑑賞をオススメします。

勝鬨橋ではありませんが、

シカゴ型双葉跳開橋が効果的に使用されている名シーンがあるんですよ。

ライト・アップは、ブルーの直線ラインに、双葉のアーチがグリーンで強調されています。

 

②佃大橋

約320年続いた、「佃の渡し」=佃島への渡船場があった場所に架けられた橋。

東京マラソン36km付近にあたり、

橋は傾斜のある登り坂+大川(隅田川)の河口でもあるので

海風が容赦なく吹き付け、挫ける人が出てくる、コース最大の難所としても知られています。

橋のある一部分に立つと、

上手にスカイ・ツリー、下手に東京タワーが同時に見渡せるポイントがあります。

 

③中央大橋

新川と佃を結ぶハープ橋

橋上には、東京・隅田川と、パリ・セーヌ川の友好を記念して、パリ市から贈られた

「メッセンジャーの像(彫刻家オシップ・ザッキン作)」が設置されています。

一見、平坦に見えますが、自転車は立ち漕ぎしたくなるほどの傾斜。

佃の高層ビルと相まって、ウォーター・フロントの象徴的な風景が広がります。

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④永代橋

国指定重要文化財

重厚でたくましい鋼アーチ橋

アーチがライト・アップされると、ブルーの大きな虹となります。

水面にも、ブルーが映り込んで、、、その美しさは、トレンディ・ドラマの背景に多用されるほど。

ビールを飲みながら、黄昏てゆく様と、

橋のライト・アップ、屋形船の航行を眺めるのも一興です。

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⑤隅田川大橋

機能重視のデザインが特徴の二層構造の橋

上段が首都高速道路9号線、下段が一般道路。

薄緑色で、景観を遮る橋として不評だけれど、

逆にこの橋からは清洲橋、中央大橋の景観が楽しめるので

カメラマンには重宝されています。

 

⑥清洲橋

国指定重要文化財

優美な形状はライン川の吊り橋がモデル

平べったく書いた「M」の字のよう。橋の色はグレーがかった、ニュアンスのあるブルー。

ライト・アップは、等間隔に丸い電球が並んでいる、女優ミラーのようですが、

色がピンクのため、グレー・ブルーの橋の色に反射すると、

橋は少し紫がかって、とても妖艶です。

 

⑦新大橋

関東大震災時に多くの人命を救った「人助け橋」

これまで、20回以上も破損、流失、焼落にあいましたが、

交通の要所として存続されて来ました。

現在の橋の黄色い支柱は、アメフトのゴールのようにも見えて、

つい、ボールをキックしたくなります。

さて、ゴッホは、浮世絵に影響を受けて作品を模写していますが、

話題に取り上げられることが多く、目にすれば、「ああ、あれねー」と想う作品は

歌川広重が最晩年に描いた「大はしあたけの夕立」でした。 (左が広重、右がゴッホ)

                                     

 

 

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⑧両国橋

東京都選定歴史的建造物

「武蔵国(むさしのくに)」と「下総国(しもうさのくに)」をつなぐ橋。

高欄の下の赤い線が印象的で、親柱、欄干、橋灯、歩道柵、敷石、

すべてに凝った造作がなされています。

 

 

 

【手ぬぐいのモチーフになっている他の橋】

*南高橋

中央区民有形文化財

江戸時代には船見番所が置かれていた、長さ1kmの亀島川に架けられた橋

関東大震災後の復興予算の乏しさから、

旧両国橋の中央部分を本体の一部に再利用されているので

明治時代のレトロ感が漂い、鉄道模型の鉄橋みたいな可愛らしさです。

 

*豊海橋

中央区民有形文化財

梯子を横にしたような珍しいデザイン

日本橋川が隅田川に注ぐ河口に架かる橋で

すぐ近くの永代橋との、景観上のバランスを考慮して設計されたそう。

白い橋の内部、欄干は濃いブルーで、対比が爽やか。

ライト・アップされると、その独特のフォルムから、列車が停車しているようにも見えます。

 

*日本橋

国指定重要文化財

2011年に、架橋、1世紀を迎えた石造2連のアーチ橋

すべての国道の起点「日本国道路元標」

麒麟と獅子のブロンズ彫刻はガーゴイルのように洗練されていますが

雨樋としての用途はなく、繁栄と守護を表しています。

 

 

 

箱崎町の不思議な建物

[pont] 2015年4月14日 09:00

水天宮前駅を降り、箱崎T-CATから箱崎公園に向かって裏道を歩くと、

一見、何の用途かわからない不思議な建物が建っています

 

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富岡八幡宮の神輿連合渡御の際に

使われる、箱四町会の

お神輿の倉庫です。

中央区のほとんどは神田明神と日吉神社の

氏子町ですが、箱崎と新川一帯は

隅田川対岸の江東区にある
富岡八幡宮の氏子町になっています。

 

箱崎・新川地区と対岸の永代島地区は、

江戸時代に隅田川にあった浅瀬を

埋め立てて作った土地、という
共通点があります。

 

そうしたことから箱崎・新川地区は、
神田明神ではなく同じ埋立地の

富岡八幡宮の氏子になるのが

江戸時代の人たちの人情的には

自然と考えられた結果と思われます。

 

富岡八幡宮の氏子町による神輿連合渡御は、

3年に1度行われる水かけ祭りとして

有名ですが、ずぶ濡れになったお神輿は

完全に乾くのに1年はかかるといわれます。

 

前回の神輿連合渡御は2014年8月でしたから、
まだ水が完全に乾ききらないまま、

倉庫の中で大切に保管されています。

 

残念ながら通常はシャッターが閉まっているので、

お神輿そのものを見ることはできませんが、

T-CATや箱崎公園にお出かけの際に、この建物を見かけたら、

箱崎の大切なお神輿の保管場所、 と思い出していただける

うれしいです。

 

 

 

粋な1日~人力車で巡る人形町・日本橋~

[ぺんぺん] 2015年4月13日 14:00

ぺんぎん歩きのぺんぺんです。

 

少し前になりますが、両親が東京に遊びに来てくれたので、主人も含め、大人4人で人形町・日本橋界隈を人力車に乗って観光しました。

 

それまで、東京で人力車に乗れる場所・・・と言えば、浅草しか知りませんでしたが、たまたま両親が宿泊したロイヤルパークホテルのHP内「ディスカバリー江戸下町」で人力車観光を発見したのです!

 

私達が案内してもらったコースは、

【スタート】ロイヤルパークホテル→松島神社→勧進帳の弁慶像→明治座→水天宮(仮宮)→甘酒横丁→小網神社→日本橋

→日本銀行本店本館→三井本館→コレド室町【ゴール】

です。

 

日本橋七福神2か所を含む計10ヶ所をおよそ60分で回ってもらいました。

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〈勧進帳の弁慶像〉

 

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〈小網神社〉

 

スポットごとに威勢の良い車夫の方が、おもしろエピソードを交え、丁寧にガイドしてくれます。

甘酒片手に、江戸情緒溢れる街並みを存分に楽しめた1日でした!

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〈尾張屋の甘酒〉

 

聞くところによると、人力車発祥の地は、日本橋。

人力車にゆかりのあるこのエリアを人力車で巡るのは、なんとも"粋"なものでした。

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〈日本橋〉

 

この春、ロイヤルパークホテルに宿泊予定の方はもちろん、「人力車で観光をしてみたい!!」という方は、是非チェックしてみて下さい☆

http://www.rph.co.jp/index.html (要予約です!)

 

 

「三國連太郎写真展」〔キヤノンギャラリー銀座〕

[ジミニー☆クリケット] 2015年4月13日 09:00

2013年の414日に、俳優の三國連太郎さんが90歳で亡くなられました

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今年が三回忌ということで、銀座三丁目にあるキヤノンギャラリー銀座で、三國さんを25年間撮り続けてこられた市原基(いちはらもとい)氏の写真展、「三國連太郎三回忌『貌』」が開催されています

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三國さんは、「釣りバカ日誌」のスーさん役でも親しまれましたが、個人的には、「飢餓海峡」や「復讐するは我にあり」で演じた役が、強烈に記憶に残っています

飢餓海峡」のラストシーン、青函連絡船の甲板上で、姿が見えなくなった後ですら、漂う圧倒的な存在感

特に、緒形拳さんと共演された「復讐するは」では、連続殺人犯榎津巌役の緒形さんも怖かったですが、敬虔なクリスチャンでお父さん役の三國さんの方がもっと怖かったですよね、ほんと

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この写真展では、徹底した役作りでエピソードも多い三國さんの、25年間の記録が展示されていました

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「(まだ若手俳優の頃、)老人役をやるために、歯を10本抜いた(しかも治りが早いという理由で麻酔無しでやったらしい)」、「当時の映画会社間の協定を破って他社の映画に出演し、撮影所の前に『犬・猫・三國、入るべからず』との看板を立てられた」等々の伝説()が、現実味を帯びて迫ってきます。

会場には、途切れることなく、来場して写真に見入る人がおり、私にとっても、不世出の名優を思い出す機会として、とても余韻の残る写真展でした

ちなみに、展示されている写真は、印画紙ではなく、すべて布に焼き付けられたものです

市原さんに伺ったところ、布に焼き付けることにより、アクの強い三國さんの印象が少し和らぐとのこと

この写真展に来られた時には、是非そういうところもご覧ください

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最後に、『』ではなく、『』としたところが、三國さんのイメージに合っているなあと感じました

なお、会場での写真撮影については、事前にご了解をいただきました。ご協力ありがとうございましたm(_ _)m

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この写真展の開催期間は、49日(から415日(までです。

キヤノンギャラリー銀座のHPはこちら 

http://cweb.canon.jp/gallery/schedule/ginza.html

 

 

デビアス銀座ビル、朝の風景

[ジミニー☆クリケット] 2015年4月12日 18:00

銀座2丁目、マロニエ通りに面したデビアス銀座ビル、朝の出勤途上に見上げると・・・

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ビルの窓ガラスを清掃する2名の方の姿がはるか上層階に

このうねったビルに、屋上から垂直に下したロープで、このあとどうやって窓ガラスの清掃をするのか、気になりつつ・・・

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出勤のため、後ろ髪引かれる思いで立ち去りました

現在、隣の大倉本館(カルティエが入っていたビル)が建替中のため、銀座中央通りからも、デビアスビルはよく見えます

 

 

フゲンゾウが五分咲き〔築地川千代橋公園〕

[ジミニー☆クリケット] 2015年4月12日 18:00

築地5丁目の築地川千代橋公園のフゲンゾウが、五分咲きです

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フゲンゾウは、バラ科サクラ属の一種で、サトザクラ群の園芸品種です

花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は、他のサクラよりも遅くて4月下旬です

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室町時代からあったといわれる古い品種で、その不思議な名前は、漢字で「普賢象」と書き、2本の葉化した雌しべが普賢菩薩の乗るの牙(鼻と書かれているものもあります)に似ていることから、この名がつけられたといわれています

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この千代橋公園には、カワヅザクラシダレザクラもあるのですが、カワヅザクラソメイヨシノよりもかなり早く咲き、シダレザクラはほぼ同じ時期に咲き、フゲンゾウはかなり後から咲くという具合に、サクラの季節を長く楽しめる公園です

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下の写真は、岐阜県可児郡にある古刹、天台宗大寺山願興寺所蔵の釈迦如来像(中央、重要文化財)。向かって右側が、脇侍のに乗る普賢菩薩坐像です。ちなみに、左側は、獅子に乗る文殊菩薩坐像(→「三人寄れば、文殊の知恵」の文殊菩薩)

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