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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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ノダフジ開花

[サム] 2017年4月28日 18:00

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DSC_0302RS'G.jpg  4月19日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ「ノダフジ開花」発表。(北の丸公園)

平年より2日早く、昨年より1日早い由。

浜離宮恩賜庭園の「延遼館跡」、「潮入りの池」の「お伝い橋」前、「お伝い橋」中程の「小の字島」各々に設えられた藤棚も、漸う薄紫色の花色に彩られ始めました。

フジはマメ科フジ属のつる性落葉木本。

芳香があり、花穂が垂れ下がる花姿は艶麗で、また、風に揺れる様は「藤波」と表現されるように風情があります。

日本固有種には、ノダフジとヤマフジがあり、一般にフジというと、ノダフジを指すようですが、園内はヤマフジが大半と聞きます。

「お伝い橋」北端の藤棚には、珍しいノダフジ系の「八重黒龍藤」が植栽されています。

別名「牡丹藤」。

雄しべの大部分が弁化し、所謂 "牡丹咲き"のユニークな花形です。

ゴールデンウイーク終盤まで楽しめそうです。

 

 

観世能楽堂開場記念若手特別公演- GINZA SIX

[滅紫] 2017年4月28日 16:00

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今東京でもっとも旬な場所、4月20日にグランドオープンしたGINZA SIXです。初日のピーク時には入店2時間待ちだったとか・・241店舗もあるそうなのでお店はゆっくりと楽しむことにして、今日やってきたのは観世能楽堂です。観光バスの発着所にもなっている三原通に面した入り口横に能楽堂の案内があり地下3階まではエスカレーターです。

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ガラス張りの開放的なエントランスにはお祝いのお花があふれ、来場者を能役者の方々が迎えてくださいます。20日の開場から5月6日まで開場記念の特別公演が続きます。今日は若手の方々による演能で能「乱」、狂言「蝸牛」、仕舞「高砂」、半能「石橋」とお祝いの演目が並びます。私はお能はちょっとご無沙汰していてほぼ2年ぶりです。何しろ謡を聞いていると眠ってしまい、満足に最後まで聞いていたのは数えるほどで、何となく罪悪感がありました。今回宗家が「能は気楽に眠りもまたよし。眠るのを楽しみに能楽堂にいらっしゃる方も実はいるのです。健康な人が謡を聞いているとバイオリズムが安定して眠くなるそうです」と日経にお書きになっているのを読んですっかり安心。安心したのがよかったのか全く眠くならず、2時間を楽しみました。開場記念公演なので来場者の素敵な御召し物を見るのも楽しみの一つ。眼福。眼福

26世宗家の開場前のインタビュー記事で「観世が銀座に還ります」とありました。「江戸時代現在の銀座1-2丁目に観世の屋敷がありました。1633年に三代将軍家光から約500坪の屋敷を拝領し、明治維新で慶喜公に返上するまで236年間預かっておりました」とのこと。早速、嘉永期の地図を京橋の江戸グラン内の中央区観光情報センターで見せていただきました。

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現在の銀座1丁目から2丁目辺りの地図から嘉永期の古地図が現れます。かなり拡大すると「ありました!」「観世太夫」の表示が見えます。写真も撮らせていただきましたのでご覧ください。そういえば確か現在の「銀座ガス灯通り」は平成16年までは「観世通り」でしたね。定例の「観世会能楽講座」の他に出勤前の1時間で学ぶ「朝イチ能楽サロン」なども企画中とのこと、「銀座に還った」観世能楽堂を楽しんでみませんか?

 

観世能楽堂  中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階

チケット等のお問い合わせ 観世会事務所 03-6274-6579

 

 

中央区役所庁舎の建て替え

[CAM] 2017年4月28日 14:00

 

 4月26日の読売新聞東京地方面に、築47年と老朽化した中央区役所庁舎の建て替えについて報じられていますね。現住所に建て替えるためには、仮庁舎への移転と併せて2回の引っ越しが必要になり、費用がかさむため、現在のブロッサムの地へ移転する案も有力であること。しかしながら、現所在地は、土佐藩築地邸跡という由緒ある地なので、移転を惜しむ声があると述べています。

 『ものしり百科』では、「この一帯は、文政9年(1826)に土佐藩山内家が拝領した場所で、当地には藩邸があった。山内家は中屋敷や下屋敷として使用していたという。幕末期の藩主15代山内豊信(容堂)は、薩長とともに明治維新を主導した人物として知られる。幕末の志士・坂本龍馬は、この藩邸に寄宿しながら千葉定吉の道場に通っていたといわれる。中央区役所別館の横に説明板がある。」と述べられています。

 

 

マロニエ通りでマロニエ開花中

[ジミニー☆クリケット] 2017年4月28日 09:00

銀座マロニエ通り街路樹マロニエ開花中です

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咲いている花の色がきれいな赤紅色なので、ベニバナトチノキだと思います

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このベニバナトチノキは、ヨーロッパ原産のセイヨウトチノキマロニエ)と北アメリカ原産のアメリカアカバナトチノキの2種を掛け合わして作られたものだそうで、日本には大正末頃に渡来したそうです

日本ではマロニエよりも普及していて、よく栽培されている樹木だそうです

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葉の形が特徴的で、長さ10cm~15cm5~7枚の小葉が手のひら状になって一枚の葉を形成します。掌状複葉と言うそうです

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開花期は、まさにです

枝先に赤紅色をまとめて咲かせて、円すい状花穂になります

たくさんの花穂を付けるので、遠目からでも目立ちます

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ちなみに、マロニエは「世界四大街路樹」のひとつだそうで、あとの三つの木は、プラタナスニレボダイジュだそうです

 

 

◆ 隅田川の中央大橋・パリのメッセンジャー

[隅田の花火] 2017年4月27日 16:00

隅田川に架かる「中央大橋」。この橋の白く高い主塔をバックに、今年もたくさんの桜の花が咲き乱れ、人々の目を楽しませてくれました。

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この橋桁の上流側、真ん中辺りを見てみると、隅田川の他の橋には無い、変わったものがあることがわかります。フランスのパリから東京へ友好の印として贈られた像。オシップ・ザッキン作の「メッセンジャー像」です。

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フランス・パリを流れるセーヌ川は、東京・隅田川の友好河川。友好締結の際に当時のパリ市長であったジャック・シラク氏より、この像は贈られました。

 

この像を一番近くから見るためには、橋上の真ん中まで歩いて行く必要があります。ですが、像は川の上流を向いているので、「どうして顔を向けてくれないの?」という感じで、像の前側がよくわかりません。

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どうにかして前側から観賞する方法はないものか、と思っていたところ、同じような像が山梨県にもあることを知り、この春の桜の咲く時季に見にいってまいりました。

 

 

像があるのは、山梨県北杜市にある「清春芸術村」。山々に囲まれた山里に美術館や建築が点在する、すがすがしいスポットなのですが、特に春は甲斐駒ヶ岳をバックに桜が咲き誇る場所として有名で、多くの観光客が訪れます。

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この清春芸術村は、昨年に亡くなられた銀座8丁目・「吉井画廊」の吉井長三氏により、廃校の跡地を利用して作られました。桜の木がたくさんあるのは、かつて小学校があった名残です。

 

実は我が家は山梨県好きで、山梨の桜や桃の花を毎年見に来るようになって、はや15年。この清春芸術村の桜も何度か見に来たことがあるのですが、まさかこの場所にメッセンジャー像があったとは・・・。驚きでした。

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清春芸術村の入り口を入るとすぐに「ラ・リューシュ」という建物があるのですが、来訪者を迎えるような形でこの像は立っています。

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顔は平面的ながらも、左と右で段差があるのが特徴的。また、脚は強靭さがとても伝わってきます。

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左腕はうしろから右肩に回していますが、

一番印象的だったのは、体の前側で帆船を大事そうに抱きかかえる右腕が、とても力強いところです。

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この像の作者はオシップ・ザッキン。ロシア出身の彫刻家で、フランスのパリで活躍。パリにある「ラ・リューシュ」という芸術家が集まる建物に滞在していたことがあったようで、清春芸術村の「ラ・リューシュ」の前に像があるのはその理由なのでしょう。

 

メッセンジャー像は1937年に作られ、その年の「パリ万国博覧会」に出品されています。元々は木造の彫刻だったそうで、その後に清春芸術村や中央大橋などにある、いくつかのブロンズ像が作られたようです。

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隅田川の中央大橋には、このブロンズ像に関する説明レリーフが設置されています。

 

そこには、

「当時の万国博覧会の案内書によると、この作品は希少木材を求めて海外に船を派遣するフランスの守護神を表したもの」
とあり、さらに

「像が抱いている帆船は、パリ市の紋章に描かれている帆船を思わせる」

と書いてあります。

 

パリ市の紋章をWikipediaで見てみたところ、確かに紋章の中央部には帆を張った帆船が描かれ、

「FLUCTUAT NEC MERGITUR」というラテン語の標語が付されています。これは『たゆたえど沈まず』とか、『漂えど沈まず』という意味の言葉。

 


パリの街は東京と同じように、かつて水運で発展した街。元々この言葉はパリ周辺の水運組合の言葉だったそうで、船員達の強い意志が表されています。

 

「波で揺らぐことはあっても、けっして沈みはしない。」

 

パリは革命や洪水、世界大戦などの歴史に翻弄されてきた街ですが、この言葉はまさにパリを象徴する、意味深い言葉になっています。

 

 


深い意味が込められた帆船を抱く、メッセンジャー像。

 

このメッセンジャー像に、そういうパリの真髄を表すメッセージが込められているのだとすれば、東京はパリからの大切なメッセージを受け取っている、ということなるのでしょうか。

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パリからやってきた使者により、中央大橋から隅田川の上流に向けて発せられるメッセージ。それを東京の歴史ある永代橋がお迎えし受け取るという構図。

永代橋は隅田川を見守り続け、江戸・東京の隅田川の門として長らく君臨してきた、お迎え役としては一番適役の橋。

メッセンジャー像が隅田川の下流ではなく上流を向いているのは、そういったところに理由があるのかもしれません。

 

 

この記事を書いている折に、パリでテロが発生したというニュースが・・・。

『たゆたえど沈まず』という言葉。あらためてとても意味深い言葉に感じられてしまいました。

 

 

 

マトリョーシカ教室  続 ~GINZA HAKKO 木の香~

[rosemary sea] 2017年4月27日 14:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をメーキャップして取材します、 rosemary sea です。

 

DSC02235a.jpg4月20日オープンのGINZA SIXさんのお客で賑わう銀座6丁目、そのすぐ隣りの7丁目のGINZA HAKKO 木の香(きのか)さん、先日はショップをご紹介させていただきました。

 

ロシア民芸のマトリョーシカやドイツ民芸のくるみ割り人形など、様々な木工芸品や木工雑貨を取り扱っておられますのがショップ、1階です。

1階店内より続く地下1階には教室・展示関係のスペースがあります。

取材日の4月21日には絵画作家、タケイチ ユリ先生の「マトリョーシカ教室」が開催されていました。

タケイチ先生、美しく若く、とても優しく丁寧に教えてくださいます。

※ 画像はパソコンで、クリック拡大してご覧ください。

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DSC02209a.jpgDSC02236a.jpgマトリョーシカはご存知のとおり、ロシアの民芸品の人形。中から何重かのロシア人女性の人形が出てくる、いわゆる「入れ子」人形。

そのルーツは箱根細工の七福神入れ子人形とも云われています。

安産・子宝のお守りとしても人気があります。ギフトにも最適。

また、一番小さな人形に願いを込めて息を吹きかけ、重ね合わせてもとどおりにしておくと願いが叶うという言い伝えも。

 

ネバリャーシカ(=起き上がりこぼし)は中は開きませんが、金属のものが入っていてとても綺麗な音がします。赤ちゃんのおもちゃにも最適。

 

この日はマトリョーシカ・ネバリャーシカのどちらも選んで作れる日でした。

黄色の機械、白光株式会社さんの電気ペン、my pen α (マイペンアルファ)がテーブル中央に置かれています。温度設定は10段階、ペン先の太さは4パターン。

これを駆使して先生がウッドバーニング(焦がし絵)の技法を示してくださいました。

 

タケイチ ユリ先生の教室は毎月2回、金曜日の開催。14:00~17:00の3時間。6名が定員です。この日は静岡からの生徒さんもいらっしゃいました。

作品を仕上げるには2回から3回に分けて、となるそうです。

マトリョーシカは3個型を1組作る、ネバリャーシカですと2個作るシステム。

 下絵を描く。

 ウッドバーニング(電気ペンを使い、木を焦がして絵を描く)。

  普通ここまでで1日。

 アクリルガッシュ(後述)。

   ※ アクリルガッシュとは・・・

アクリル絵の具のなかでも不透明調のもの。水分量を調節しても不透明調のままの絵の具。バインダー(顔料を定着させる糊)にアクリル樹脂を使っているため、一度乾くと耐水性になり、絵の具が水に溶けません。

他に特長としては接着力が強く、木など幅広い材質に着色することが可能。ポスターカラーのように不透明調で、乾くと艶消しになります。

 仕上げ。これも大事。ほっぺにチークを入れて完成です。

先生は2年くらい続けていらっしゃいます。最初は単発で教室を開かれていたそうです。

生徒さん募集中です。要予約。でもリピートされている方も。1組作ったらまた違う組を作られたり、絵柄を変えられたり。

 

木の香さんではタケイチ ユリ先生以外の先生の教室もございます。

他の教室は次回の稿でご説明させていただきます。

 

DSC02233a.jpgGINZA HAKKO 木の香

銀座7-10-5 ランディック第3銀座ビル 1F・B1F

行き方を、GINZA SIX エントランスからご説明します。

GINZA SIX前の中央通り(銀座通り)を新橋方面へ。

GINZA SIXとビヤホールライオンの間の銀座六丁目信号角を左折。

GINZA SIXとニコンプラザ銀座の角を右折すると右手に木の香さんの看板があります。

ものの数分で到着です。

03-5537-3107

営業時間  11:00~20:00 不定休

GINZA HAKKO 木の香さんのホームページはこちら ⇒ https://kinoka.woodburning.jp/

絵画作家 タケイチ ユリ先生のホームページはこちら ⇒ https://yuritakeichi.jimdo.com/

 

 

 
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