滅紫 プロフィール
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「白熱のセリフ劇」に「初役の松王丸」話題満載のー三月大歌舞伎
「日経平均初の4万円台」となった今朝、歌舞伎座に向かいました。三月大歌舞伎2日目です。話題の舞台が目白押しで、菊之助さんが初役で勤める「寺子屋」の松王丸もその一つ。「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」は上演頻度の高い演目で菊之助さんは女形の戸浪、千代の2役と武部源蔵は既に勤めていて、今回の松王丸で主要な役全部を演じることとなります! 凄いことです。音羽屋さんは女形も立役も両方を演じられますが、1月には「石切梶原」の梶原平三を初役で演じていますが、流石に「松王丸」は?と思っていました。嬉しい裏切りで、大拍手。 「御浜御殿綱豊卿」は真山青果の「元禄忠臣蔵」の中でも人気の演目、13回目となる綱豊卿を演じる仁左衛門さんの当たり役の一つ。動きが少なく白熱したセリフの応酬で聞かせ魅せるお芝居です。相手役の赤穂浪士・富森助右衛門に幸四郎さん、新井勘解由(白石)に中村歌六さんとの息詰まるようなセリフの応酬。 もう1幕は四世中村雀右衛門13回忌追善として「傾城道成寺」。 「歌舞伎を見た」という充実感を味わえる一日です。夜の部は「伊勢音頭」の通しで歌舞伎座での「太々講」を加えた通し上演は昭和37年(1962)以来、62年ぶりとのこと。こちらも楽しみ。 三月大歌舞伎は26日千穐楽(11,18日休演) 昼の部 11時開演 「寺子屋」「傾城道成寺」「御浜御殿綱豊卿」 夜の部 16時15分開演 「伊勢音頭恋の寝刃」「喜撰」 お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)チケットWEB松竹まで
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江戸歌舞伎400年「猿若江戸の初櫓」-猿若祭二月大歌舞伎
歌舞伎座の定式幕が中村座の幕に代わりました。「元祖猿若勘三郎が伊豆で建造された安宅丸を無事江戸入港させ幕府から賜った黒白の御用幕に柿色を加えて中村座の定式幕とした」と伝えられているものです。 今年は江戸歌舞伎が始まった寛永元年(1624)から数えて400年の記念すべき年です。江戸中橋南地に元祖猿若勘三郎が猿若座を開いたのが始まりとされています。歌舞伎座のニュースリリースによると初日には「開場前に「一番太鼓の儀」が行われ、江戸の町に鳴り響いた太鼓に倣い猿若祭の開幕を知らせる一番太鼓の音が歌舞伎座前に響いた」そうです。(見損ねました) 夜の部の最初の幕は「猿若江戸の初櫓」で、昭和62年(1987)1月「江戸歌舞伎360年」を記念し「猿若祭」が歌舞伎座で催され、その際五世中村勘九郎(十八世勘三郎)で初演されたものです。その勘三郎の「十三回忌追善」興行でもあります。 出雲阿国を七之助、猿若を勘太郎くんが演じるのが話題です。残念ながらこの日は勘太郎くんが体調不良で父親の勘九郎さんが代役。9日からは復帰のようで一安心ですがちょっと残念。日本橋の商家の難儀を一座の者と助けた猿若の話は「安宅丸の入港時その舳先に立って音頭を取ったという実話」に由来したものです。猿若祭にふさわしい一幕です。
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スーパー歌舞伎誕生の名作「ヤマトタケル」2ヶ月公演幕開けー新橋演舞場
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