滅紫

「初音ミク」ついに歌舞伎座降臨ー十二月大歌舞伎

歌舞伎座がLIVE会場となりました。客席には総立ちの観客と色とりどりの溢れかえるペンライト。私も隣のコアのファンの方(この方はっぴ着用&ペンライト4本所持)が貸してくださり仲間入り。その中で獅童さん演じる佐藤忠信と美玖姫(初音ミク)の宙乗りが始まり大量の桜吹雪に大盛り上がりの内に幕となりました。

十二月歌舞伎2日目の第一部、話題の「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜」(はなくらべせんぼんざくら)です。

「歌舞伎の名作「義経千本桜」とバーチャル・シンガー初音ミクの代表曲「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされた」(歌舞伎座パンフ)当作は超歌舞伎の初演「ニコニコ超会議」(2016)で上演され、その後京都南座、名古屋御園座、新橋演舞場等での上演を経て今回歌舞伎の本丸「歌舞伎座」に登場と相成りました。

私は歌舞伎座での上演でなければ多分見なかったと思います。幕開きに獅童さんの解説があるのですが、「初めて見る方?」という問いへの反応は「えっ!殆どの方が初めてですか~」でした。

結果、「面白かった」です。「NTTの技術を始めとした最新のテクノロジーが融合した」(パンフ)超歌舞伎は客席との一体感が凄い。

今回は勘九郎・七之助の中村屋も出演し、獅童さんの次男・三歳の小川夏幹(なつき)くんが初お目見えで、長男の陽喜くんと二人で花道で見得を切り大拍手を受けていました。

「江戸時代から流行り物を採り入れてきたのが歌舞伎。現代のものとして楽しんでほしい」と主演の獅童さんがインタビューで答えています。古典あり、新歌舞伎あり、スーパー歌舞伎に超歌舞伎と、歌舞伎は貪欲に面白いものを採り入れていきます。どこまでいけるのでしょうか、楽しみです。

十二月歌舞伎は26日千穐楽(11日、19日休演)

第一部 11時開演「旅噂岡崎猫」「今昔饗宴千本桜」

第二部 14時45分開演「爪王」「俵星玄蕃」

第三部  17時45分開演 「猩々」「天守物語」

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)チケットWEB松竹まで