滅紫

二代目播磨屋八十路の夢「弁慶」を演じる幸四郎-「秀山祭九月大歌舞伎」

「秀山祭九月大歌舞伎」が始まっています。ご存知の通り「秀山祭」は初代中村吉右衛門の功績を顕彰しその芸を後世に伝えることを目的に平成18年(2006)より始まりました。「秀山」は初代の俳名です。推進してこられた2代目吉右衛門さんも亡くなられてもう3年。

今月は昼・夜ともに所縁の演目が揃い播磨屋一門総出演です。中でも話題は生前二代目吉右衛門さんが「八十歳で弁慶を勤めたい」と度々語っておられたその「勧進帳」を播磨屋所縁の俳優、弁慶を甥の幸四郎さん、そして富樫は女婿の菊之助さん、義経は幸四郎さんの長男・染五郎さんが演じることです。山伏問答と言われる弁慶と富樫のセリフの応酬は息詰まるような緊迫感が客席にも漂います。

夜の部は玉三郎と松緑さんが大判事清澄と太宰後室定高を演じる「妹背山婦女庭訓」の「太宰館花渡し」「吉野川」、昼の部は菊之助さんが玉手御前を演じる「摂州合邦辻」、夢枕獏原作で8年前に初演の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」です。

千穐楽は25日。17日は休演

昼の部 11時開演「摂州合邦辻」「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

夜の部 16時30分開園「妹背山婦女庭訓」「勧進帳」

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)チケットWEB松竹 へ