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二十四節気の啓蟄に入りました。銀座も陽気に誘われたのかいつもに増しての人出です。私もいそいそ歌舞伎座へ。今月はいろいろ見どころがあって、「白浪五人男」と「雷船頭」のダブルキャスト。「盛綱陣屋」の勘太郎くんと寺嶋眞秀くんの子役競演、平成3年以来の「女鳴神」の上演です。夜の部の幕開きは仁左衛門さんの「盛綱陣屋」。定評のある当たり役ですが台詞がしみじみ胸に響くのは年取ったせいでしょうか？やはり名演の故ですね。そして子役の難役として知られる高綱の一子小四郎を演じるのは8歳になったばかりの勘太郎くん。いつもの舞台と違って今回は父親の勘九郎さんも叔父さんの七之助さんもいない一人の舞台です。おまけに台詞は長い。客席からは大拍手。堂々役者さんの仲間入りです。寺嶋眞秀くんの盛綱一子小三郎も可愛いこと。今日の弁天小僧は幸四郎、南郷力丸は猿弥、「雷船頭」は猿之助でした。ダブルキャストだと別な組み合わせも見たくなりますね。松竹さん上手い。昼の部は「女鳴神」「傀儡師」「傾城反魂香」です。

三月大歌舞伎は27日千穐楽　お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489　10時―18時