京橋郵便局
9月9日の「アーバンライフ・メトロ」では「JR四ツ谷駅から離れた信濃町になぜか『四谷郵便局』があるワケ」として、「散歩ライター」なる人物が次のように述べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0cd17b6c15f7bf358b9479aa15367b6f5fc605?page=1
「ある日ふと思いました。『なぜ四谷郵便局は四ツ谷駅ではなく、信濃町駅の近くにあるのだろう?』ということです。 ちなみに、四ツ谷駅前には四谷駅前郵便局(新宿区四谷)という似た名前の郵便局があるのですが、四谷郵便局よりも小規模です。 当時はぼんやりとした思いだったのですが、その後、散歩関係の記事を書くようになって理由がわかりました。 それは、1878(明治11)年に制定された『東京15区』に由来しているということでした。かつて、四谷から千駄ヶ谷あたりまでは『四谷区』が存在したのです(1947年3月廃止)。そのため、信濃町の四谷郵便局はJRの四ッ谷駅とは関係なく、四谷区の代表的な郵便局だったのです。・・・・・・・郵便局に限らず、警察署や消防署、税務署なども『なぜこの名前のものがここに?』というのはほとんど東京15区に関係しています。1878年から1932(昭和7)年まで、東京15区は存在し、東京のさまざまな施設にその名残を残しています。」
現中央区内における「なぜこの名前のものがここに?」の典型例は、やはり郵便局です。
築地に在る郵便局が、築地(中央区築地4-2-2)に在りながら、日本郵便株式会社・京橋郵便局(晴海郵便局京橋分室)、株式会社ゆうちょ銀行京橋店と称しているのも、中央区が1947年に旧京橋区と旧日本橋区が統合して中央区となる以前、旧京橋区管内の中核的郵便局として、京橋区という区名を採っていたという経緯によるものでしょう。
そして、月島地区にある郵便局が、「京橋月島郵便局」(中央区月島4-1-14)と称しているのも同じ経緯によるものであることは言うまでもないことでしょう。
郵便局の他の例としては、「京橋図書館」もそうですね。住所は「中央区築地1-1-1 中央区役所内 地下1・2階」ですが、「京橋」を称しています。