滅紫

仁左衛門の「石切梶原」登場ー歌舞伎座「十月大歌舞伎」

幕間無し四部制公演も3ヶ月目に入りました。昨日に続いて今日は一部と三部を見ます。三部は歌舞伎座では17年ぶりの「梶原平三誉石切」の梶原平三を仁左衛門さんが演じるのが評判です。情に厚い爽やかな役は仁左衛門さんにぴったりで、もっと歌舞伎座で見たいものだと感じさせられました。幕が閉まっても拍手が続いていました。

昨日の二部は「双蝶々曲輪日記」の「角力場」で白鸚さんの「濡髪」勘九郎さんの「放駒」です。先月の「引窓」の「濡髪」は吉右衛門さんでしたから、制限のある中での企画の方の遊び心を感じます。少し時間が短いなと感じて隣の友人と「そういえば、あの場面がカットされている」と推理ゲームを楽しんでいます。一部の「京人形」は芝翫さんの左甚五郎と七之助さんの京人形の精、花道に登場した芝翫さんは幾分かふっくらされていました。

三部が終わって劇場を後にするとき、入り口近くに俳優の番頭さんたちの姿をみかけ段々日常が戻ってきているのを感じました。

来月からは桟敷席も半分は発売するようになりました。今は1階桟敷席も一等席と同じ料金ですので「一度桟敷に」とお考えの方にはチャンスですよ。

十月大歌舞伎の千穐楽は27日です。

第一部「京人形」11時開演

第2部「双蝶々曲輪日記」「角力場」13時30分~

第3部「梶原平三誉石切」16時20分~

第4部「口上」「楊貴妃」19時30分~

お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489 (10時~17時)

                  2020/10月14日二部、10月15日一部&三部 観劇