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７日中に「緊急事態宣言」の発表があるそうですが、歌舞伎座初春興行は始まっています。今月から3部制となり、漸く「幕間あり」での上演となりました。一部「並び席」も。

昨年までの初春興行とは全く様変わりした状況とはなりましたが、やはり歌舞伎座に一歩入ると外界とは違う世界。お正月らしい内部の設えをご覧下さい。

一部は「壽浅草柱建」（ことぶきはながたつどうはしらたて）、いわゆる「曽我対面」ものですが、今回は珍しい長唄の「新柱建」を再構成したものとのことです。今年は恒例の浅草歌舞伎が中止になりましたので、いつもの浅草歌舞伎の常連の松也･隼人・巳之助さんたち花形達が総出演。平均年齢がぐっと若返った「曽我対面」です。

2幕目、（と書けるのが嬉しい）、は猿之助の「悪太郎」澤瀉屋の家の芸、「猿翁10種」の一つです。猿之助さんのインタビューによると「悪太郎は大酒飲みで暴れん坊だが、愛嬌のある人物。この世の中笑いたいじゃないですか。珍しいものをお目に掛けたい」。客席には笑い、笑い。人にはこんな時間がやはり必要なのですね。

2021新年の幕開きです。

2部は「夕霧名残の正月」「七段目」14：45～

3部は「車引」「らくだ」18：45～

お問い合わせはチケットホン松竹　0570－000－489　（10時-17時）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021／1／5第一部観劇