「さあ 本番!」こども歌舞伎スクール寺子屋成果披露公演 歌舞伎座ギャラリー木挽町ホール
桜の開花が始まりました。卒業式のシーズンです。そして1月にお稽古風景をお届けした「こども歌舞伎スクール寺子屋」の生徒さんたちの成果披露公演が3月10日、24日に実施されました。
10日は松コース(小学生クラス)の生徒さんたちによる「贋作桃太郎 百桃かたり」です。満席の客席が期待を持って見つめる中、メイクや衣装を着けた生徒さんたちは見違えるよう。どこから見ても立派な歌舞伎役者さんです。常夜御前率いる偽の桃太郎組と戦う本物の桃太郎組との立ち廻り、見得に、よく通るセリフ、歌舞伎を心から楽しんでいる様子が伝わってきて客席からは惜しみない拍手が送られました。カーテンコールのあと手拭い撒きまであり、私と友人は何と2人ともゲット。醜い争いになるところでした。よかった。よかった。帰宅してよく見ると出演者全員のサイン入り。宝物になりそうです。
次の24日は中学生クラスによる「寿曽我対面」と「藤娘」で最初に脚本を担当された戸部和久さんの楽しい解説があり、いよいよです。「対面」は12:30と15:00の公演で配役を全員交代します。女形の化粧坂少将を演じた後、次に工藤祐経を演じたりすることになるわけで二役もお稽古するのは本当に大変だったと想像します。
「藤娘」はメイクして衣装を着けた姿の初々しさ、可愛らしさにビックリしました。流石に小学生とは違ってすっかり若い娘さん。艶やかさにうっとりしているうちに幕になり、興奮冷めやらぬ仲間たちとカフェに。将来楽しみな歌舞伎界の原石たちへの期待でまたひとしきり盛り上がりました。
こども歌舞伎スクール寺子屋には4月から今年の新入生が入門しお稽古が始まります。。詳細はHPhttp://shochiku.co.jp/terakoya