滅紫

「図夢歌舞伎」第二弾「弥次喜多」をご覧になりましたか?

コロナ禍の中、昨年8月から歌舞伎座が再開されました。幕間無しの一幕興行・四部制、飲食禁止、座席は前後左右空席の市松模様。定員の半分以下の販売数で満席でも赤字必至です。遠方の方やまだ客席での鑑賞にご不安のある方など歌舞伎座に足を運べない方も多いことと思います。そんな皆様にお薦めの「図夢歌舞伎第2弾弥次喜多」がレンタル配信されています。

2016年から8月歌舞伎座興行の恒例となっていた猿之助さん・幸四郎さんを中心とする弥次喜多もの、伊勢参りに行くはずがラスベガスに行ったり、歌舞伎座殺人事件に巻き込まれたり、地獄巡りをしたりと奇想天外なストーリーで大人気でした。実は5ヶ月ぶりの再開で、8月なので「ひょっとして、弥次喜多?」と一瞬期待したものの1幕では無理で次はいつ見ることが出来るのかとがっかりしていただけに12月の発表をみて「嬉しい」。

昨年6月に配信された史上初のオンライン歌舞伎「図夢歌舞伎忠臣蔵」の第2弾として製作されました。

舞台は江戸のよろずや(コンビニ)家族商店。江戸では新型感染症が大流行し、コンビニを経営するのは弥次郎兵衛の父親、そこに歌舞伎座をリストラされ店長になった喜多八、リストラしたごますりで経営改革部長になっている弥次郎兵衛。グレた青年になった染五郎と團子の主従、正体不明の猿弥さんや笑三郎などが集まってきて繰り広げられるSFもの。今までの弥次喜多の抱腹絶倒とは異なり、コロナ禍の今を感じさせるメッセージ性の強い作品です。

昨年の12月末からレンタル配信されていて視聴開始後48時間見られます。私は2回見ました。

図夢歌舞伎「弥次喜多」

配信元 amazon prime video(独占レンタル配信)

視聴料1900円(税込み)