地下鉄の父 早川徳次像
~ 東京メトロ 銀座駅 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
4月5日にご紹介させていただきました「メトロ銀座ギャラリー」の隣りに、『地下鉄の父 早川徳次(はやかわ のりつぐ)像』が設置されています。
場所は東京メトロ銀座駅コンコース内、いわゆる地下鉄通路、目立つようでなかなか気づきにくい所かも知れません。
今回はこちらにスポットライトを当てていきたいと思います。
それでは・・・
地下鉄の父 早川徳次像
(1881~1942)
朝倉文夫さん 作
氏は明治14年山梨県に生まれ
帝都高速度交通営団の前身である
東京地下鉄道株式会社を創設、幾多の困難を克服
昭和2年12月30日アジアで最初の地下鉄
浅草~上野間(2.2キロ)を開業させ
引き続いて銀座へ新橋へとレールを伸ばし、
今日に見る地下鉄時代の礎を築きました。
1920年(大正9年)「東京地下鉄道株式会社」が設立された際は、早川さんは常務取締役に就任されたそうです。
そして1927年(昭和2年)の浅草駅~上野駅間の開通・開業当時は専務取締役。
更に1940年(昭和15年)、第4代社長となりました。
残念ながら諸事情により、同年、地下鉄事業だけでなく実業界からも去るかたちとなったそうですが。
実働で地下鉄事業発展を牽引した、まさに「地下鉄の父」。
南満州鉄道や鉄道院で鉄道経営を学び、ロンドンの地下鉄を首都東京に、と地下鉄事業化を画策。
政財界や関係省庁を動かし、開業と開通、そして社員教育にも尽力。
ただ、社長になりました直後、会社合併闘争で身を引くこととなりました。
退任後2年で亡くなりましたが、早川さんを慕う社員さんが多くいらっしゃって、その方々の寄付により銅像が建てられたそうです。
当初は昭和16年5月に建てられた像のようです。
同じ胸像が「地下鉄博物館」にもあるようです。
荒俣宏さん:著 「帝都物語」にも早川さんは登場します。
1988年(昭和63年)嶋田久作さん主演で映画化され、早川さん役は宍戸錠さんが演じました。
なお、この作品の見どころは、大正~昭和初期の銀座の街並みを見事にセットで再現し、撮影しましたこと。
ロズマリも以前、この映画見ました。DVDでですが。
市電や和光の建物、鮮明に記憶に残っています。
今をときめく「渋沢栄一」役で、勝新太郎さんも登場しました。
今は静かに、地下鉄の張り巡らされた繁栄の「銀座」を見守っている、といった風情です。
地下鉄の父 早川徳次像
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅
地下コンコースB7・B8出入口付近
※ 上の地図上の中心部、「現在地」の赤枠の地点です。