36年ぶりの復活「伝説の舞台」孝玉コンビの「桜姫」-四月大歌舞伎
長らく再演が熱望されていた孝玉コンビによる「桜姫東文章」の上演です。昭和50年(1985)新橋演舞場で当時、片岡孝夫の釣鐘権助、玉三郎の桜姫の配役で上演され、長身で絵に描いたような美男美女の清新なコンビの誕生は若い歌舞伎ファンを一気に増やし、「四谷怪談」と並ぶ南北狂言の人気演目となりました。その後何回となく再演されましたが、昭和60年の歌舞伎座を最後にこの顔合わせでの「桜姫」は見られなくなっていました。実に36年ぶり。「孝玉」コンビは今や「人間国宝」コンビになりましたが、36年経っても美しさも息の合った様子も変わりがなく、、「菊吉爺」ならぬ「孝玉婆」は「発端の清玄と白菊丸が心中を図る「江ノ島稚児ヶ淵の場」から既にウルウルしてしまいました。
「伝説の舞台」を観ようと若い方が多く、売り出しと共に殆どの日が満席。通しで上演すると4時間程度かかる狂言なので今月は「上の巻」、六月に「下の巻」の上演となりました。
一部は「小鍛治」と」現役最年長となる白鸚が日替わりで弁慶を勤める「勧進帳」、二部は「絵本太功記」の「尼崎閑居の場」「団子売」です。
四月大歌舞伎は4月28日千穐楽。4月9日・19日は休演日なのでご注意ください
第一部11:00開演「小鍛治」「弁慶」AプロとBプロで配役が異なります
第二部14:45開演 「絵本太功記」「団子売」
第三部18:00開演「桜姫東文章 上の巻」
チケットのお問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489まで
2021.4.5 第三部観劇