中央区の名建築(4)山二証券ビル
山二証券ビル(中央区日本橋兜町4-1)は、東京証券取引所南玄関側に位置しています。
鉄筋コンクリート造3階建て、1階は石張り、上層部はタイル張りの外装。
屋根はスペイン瓦、丸窓やアーチ窓をアクセントとして配したスパニッシュで印象的なビルです。
昭和11年(1936)竣工、多くの銀行建築を手掛けた西村好時氏(1886~1961)の設計です。
正面玄関は、石張りにアーチ型の入口、アーチの柱はねじり柱で柱頭には植物様の飾りが見られます。
アーチの両サイドの照明も印象的です。
東側入口とその上の丸窓。
丸窓を飾る意匠が華やかさを
演出しています。
正面外観。 縦長の窓に、アーチ窓や丸窓が配置されています。
西側外観。 スペイン瓦の屋根、縦長の窓と丸窓が配置されています。
正面2階アーチ窓の装飾。
両サイドのねじり柱と花弁をモチーフにした円形の台。