お待たせしました!「五月歌舞伎」の幕開きですー歌舞伎座
「休業要請緩和」に伴い、5月12日から五月歌舞伎の幕が開きました。手配していたチケットが見事に全部休演期間中にかかり、「緩和」の発表を待って急いで取り直し、まず翌13日やってきました。今日は第3部の「春興鏡獅子」。彦三郎さん長男の亀三郎くんと菊之助さん長男の丑之助くん8才と7才が演じる胡蝶の精が話題です。舞台に現れるや二人の可愛らしさで客席を魅了します。二人とも初舞台が2-3年前だったとは思えないほどしっかりしてびっくりするほどの成長ぶりを見せてくれます。勿論菊之助さんの小姓弥生と後の獅子あまりのあまりの美しさにうっとりしてしまいます。亀三郎君のお父さんの彦三郎さん、祖父にあたる楽善さんも出演で3代揃っての嬉しい舞台です。
「春興鏡獅子」は「道成寺」とならぶ歌舞伎舞踊の大曲ですが、歌舞伎座創業者でもある福地桜痴の作品です。歌舞伎座の座紋「鳳凰丸」も彼の置き土産で「歌舞伎座五代」(石田俊彦)に「池之端の邸宅を新築した折、座敷の釘隠しとして使われていた法隆寺ゆかりの鳳凰丸を気に入った福地桜痴が座紋に転用」とありました。
3部は他に「八陣守護城」、佐藤正清(加藤清正)を演じる予定の吉右衛門さんが休演となり中村歌六さんが代役です。吉右衛門さんの病状が気に掛かっていましたが、7月公演が発表され出演者にお名前を見つけ安堵しました。
1部は「三人吉三」「土蜘蛛」、2部は仮名手本忠臣蔵」の「道行旅路の花聟」「六段目勘平腹切りの場」です。来週残りの1,2部が見られそうで、1部の太刀持ちに「寺嶋眞秀」くんが登場します。子役さん達の活躍も見逃せません。この時節ですから是非どうぞとは言えませんが、歌舞伎座の感染防止対策は配慮が行き届き、観客席もお喋りの方も見当たりません。私も「直行直帰」、すっかり「習慣」となりました。
千穐楽は28日です。
1部 11:00~
2部 14:30~
3部 18:20~
19日お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489(10時~17時)
2021/5/13観劇