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2016年4月にオープンしたバスタ新宿は鉄道駅や高速バスターミナル、タクシー乗降場などを集約した巨大交通結節点です。隣にそびえるＪＲ新宿ミライナタワーとともに、新宿南口の新たなランドマークとなりました。

バスタ新宿（Shinjuku Expressway Bus Terminal）
Photo by  江戸前鰻 / CC BY 3.0, from Wikimedia Commons

新宿駅の南側に位置するため、所在地は渋谷区となります。これはタカシマヤ タイムズスクエアや新宿サザンテラスなどにも見られる現象です。

われらが中央区八重洲でも国内最大規模のバスターミナル整備事業が進んでおり、来年にはその一部が機能し始める予定です。そこからまたいくつもの旅の物語が生まれることになるのでしょうね。

さて、はるばる甲州道中の最初の宿場町まで来たのには理由があります。ここ新宿に森乃園のほうじ茶を使ったスイーツがあるというのです。

お目当てのお店はＪＲ新宿ミライナタワー内ＮＥＷｏＭａｎ（ニュウマン）新宿4階のGARDEN HOUSE Shinjuku。都会にありながら自然との融合を感じる空間が素敵なダイニングカフェです。

まずはスイーツのご紹介の前に森乃園についてご説明します。

日本橋人形町の甘酒横丁にある森乃園は大正3年（1914）創業のほうじ茶専門店です。店頭で焙煎しているため、付近にはいつもいい香りがしています。

森乃園はお茶だけでなく「これぞ専門店の味」という濃さと香りのほうじ茶ソフトクリームも絶品です。実は諸般の事情により惜しまれながら今年6月に一旦販売終了となったのですが、このたびめでたく復活のニュースがありました。また、2階は甘味処になっていて、ほうじ茶と一緒にパフェやあんみつなどをいただくことができます。

森乃園については、こちらのアーカイブもご参照ください。

◆ 初秋・人形町辺りを歩く（執筆者：隅田の花火氏）
【人形町】 第64回　人形町せともの市（2017年）

それでは森乃園のおいしさをお伝えしたところで、今日の主役に登場してもらいましょう。

こちらがGARDEN HOUSE Shinjukuオリジナルのほうじ茶チーズケーキです。ひと月に3,000カットのオーダーがあるという人気商品で、このケーキに森乃園の薬膳ほうじ茶が使われています。

どくだみ、すぎな、はぶ茶を独自にブレンドした薬膳ほうじ茶のキャッチコピーは「健康の喜び　健康の味わい」。元気になれそうなありがたみのあるお茶ですね。

スタッフさんによるメッセージが付いていました。まずはチーズケーキだけを楽しみ、途中で別添のほうじ茶クリームソースをかけるというディレクション通りにいただくことにします。

ここで“隠れ中央区”です。今年100周年を迎えたHARIOの耐熱ガラス製ビーカーにほうじ茶クリームソースを入れてみました。

湯煎焼きでじっくりと時間をかけて火を入れたチーズケーキはなめらかなくちどけ。茶葉を生クリームで煮出すことで、焙煎香を生地にしっかりとうつしています。厚めでざくざくとしたボトムクラストもまた素晴らしく、しっとりとした口当たりのケーキと相性抜群でした。中央区の老舗とのコラボレーションということでおいしさもひとしおです。

都内でほうじ茶味のチーズケーキを提供するお店はあまり多くありません。チーズケーキそのもののおいしさも、その奥にあるローストされた深い香りもほかではなかなか味わえないものでした。離れた場所で“中央区の味”に出会うといううれしさもあります。森乃園の薬膳ほうじ茶を使ったチーズケーキはスイーツ好きの方、ほうじ茶好きの方、中央区ファンの方、全方位におすすめです。今回は冷凍販売のホールケーキをテイクアウトしましたが、次回はぜひ店内で食事やお茶をしてみたいです。

GARDEN HOUSE Shinjuku（ガーデンハウス新宿）
東京都新宿区新宿４－１－６　ＮＥＷｏＭａｎ新宿４階
※森乃園の薬膳ほうじ茶を使ったチーズケーキを提供しています。

健康ほうじ茶専門店　森乃園
中央区日本橋人形町２－４－９