手塚治虫版「新選組」歌舞伎座登場ー八月納涼歌舞伎
7日は立秋でしたが、今秋は真夏日が続く予報です。人数制限がなくなっての八月歌舞伎座は満員の客席。開幕した夏の甲子園と同じくらいの熱気です。
一部は何とあの手塚治虫の「新選組」初の歌舞伎化です。歌舞伎座のチラシを引用しますと「幕末の京都を舞台に、深草丘十郎と謎を秘めた少年剣士・鎌切大作の友情、近藤勇や土方歳三はじめおなじみの新選組隊士たちや坂本龍馬との出会いを通じて成長する丘十郎の姿が生き生きと描き出されます」。丘十郎と大作を演じるのは歌之介と福之助の兄弟。近藤勇が勘九郎、土方歳三が七之助でぴったりの配役です。そして手塚漫画のファンにはうれしいブラックジャックもどきや他のキャラクターも現れクスリとさせてくれます。
二幕目は「闇梅百物語」納涼歌舞伎にぴったりの妖怪達が登場する舞踊劇。骸骨が勘九郎親子で小さい骸骨が可愛くて客席から大拍手。親子は幕の瓦版売りにも3人で登場します。長三郎君も大きくなって何だか親戚の叔父さんや叔母さんになった気分で舞台を楽しんでいます。
三部はすっかり歌舞伎座夏の風物詩となった「弥次喜多」です。今年で5回目。どんな舞台を見せてくれるのか私は今週末のお楽しみ。二部はまた珍しい「安政奇聞佃夜嵐」が35年ぶりの上演です。
どれも見逃せず、お財布に厳しい八月納涼歌舞伎です。
八月納涼歌舞伎は30日千穐楽。10日・18日は休演日です。
一部 11時開演 「新選組」「闇梅百物語」
二部 15時開演 「安政奇聞佃夜嵐」「浮世風呂」
三部 18時15分開演 「弥次喜多流離譚(リターンズ)」
お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489 10時~17時