講談の名作・赤穂義士外伝「荒川十太夫」歌舞伎座登場ー芸術祭十月大歌舞伎
芸術の秋到来。今月は国立劇場、平成中村座、歌舞伎座と東京だけでも3館での歌舞伎上演。京都の南座と名古屋の御園座もあるので全国5カ所で歌舞伎が上演され新春歌舞伎なみの賑やかさです。
歌舞伎座第一部はこの季節にぴったりの「鬼揃紅葉狩」。能の「紅葉狩」を元にした作品で更科姫と鬼女を猿之助さん、平維茂を幸四郎さんが演じる舞台一面の紅葉が華やかな一幕。「荒川十太夫」は講談で有名な赤穂義士外伝のひとつですが、私、不勉強にして全く初めて。「荒川十太夫」は堀部安兵衛切腹の際、介錯を務めた伊予松平家の徒士侍です。彼が下級武士に似合わない身なりで泉岳寺に墓参りに来たのは理由がありました。偶然その場を同藩の目付に見とがめられ松平隠岐守より直々に理由を問われることとなってしまいます。さて、その理由とは?十太夫は松緑さん、隠岐守に亀蔵さんです。
二部は「祇園恋づくし」「釣女」、三部は「源氏物語」夕顔の巻、「盲長屋梅加賀鳶」。
歌舞伎座は10月公演から幕間の飲食が解禁になり、入り口でのチケットのもぎりも復活しました。「大向こう」まであと一息です。
千穐楽は27日。お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489(10時~17時)19日は休演です。