中央区の名建築(12)聖路加国際病院(旧病棟、チャペル)とトイスラー記念館
聖路加国際病院(旧病棟、チャペル)
病院中庭からの旧病棟
中心部から突き出たチャペル(背部の居留地通りから撮影)
(居留地通りからの)高塔
聖路加国際病院旧病棟(明石町10番)は、昭和8年(1933)に竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造
地上7階、地下1階の建物です。
その後、平成9年(1997)に、病棟中心部の高塔やチャペルを残し、改築しています。
中央の十字架を頂く高塔には色モザイクタイルが用いられ、中心部の背面に突き出たチャペルは、
近代ゴシック建築の意匠で、美しいステンドグラスが見られます。
旧病棟とチャペルは、外国人居留地の名残をとどめる明石町のシンボルとして、東京都選定歴史的
建造物に指定されています。
トイスラー記念館
トイスラー記念館は、昭和8年(1933)聖路加国際病院の宣教師館として建設されました。
建物の躯体は、鉄筋コンクリート造一部木造2階建で、外観は西洋風の建築意匠、屋内は木の内装と
なっています(内部は非公開)。
建物は、隅田川畔の明石町19番地にありましたが、平成10年(1998)に聖路加国際病院の中庭に
移築復元されました。 中央区の区民有形文化財に指定されています。