あの揚巻の伊勢エビの裲襠が目の前に
ー坂東玉三郎衣装展「四季・自然・生命」SEIKO HOUSE 銀座
SEIKO HOUSE 銀座では日本文化の魅力を再発見するためのプロジェクト「時と日本文化プロジェクト」を開始し、その1回目のイベントとして坂東玉三郎衣装展を6月8日から開催中です。
「春夏秋冬それぞれの季節の情景が匠の技により彩り豊かに表現された美しい衣裳10点を玉三郎丈の愛蔵の品から特別に選定」(パンフレットより)というもの。
6階ホールに足を踏み入れると会場には歌舞伎の舞台で実際に玉三郎さんが着用した衣裳がずらり。係の方に伺うと何と「撮影自由、ブログやネットでの発信もOK」(衣裳に触ってはいけません)との大盤振舞!中央には玉三郎さんの解説付きの映像が流されていて、何とも贅沢な気分になりました。皆様おなじみの「助六」で揚巻が着用する裲襠も3枚、「壇浦兜軍記」の阿古屋の裲襠、「葵の上」の六条御息所の唐織などなど、舞台間近の席で見てもこんな近さで鑑賞することは不可能です。ほろ酔いかげんの揚巻が歩くとゆらと金糸の注連縄がゆれるあの舞台姿を思い出しながら、玉三郎さんの美意識と匠の技の詰まった衣裳に陶然とした時間を過ごしました。
「眼福」です。
第2弾は7月4/5日市川團十郎プロデュース「時からの学び」ですが、こちらは事前予約制で詳細は発表後日とのことです。
坂東玉三郎衣装展
6月18日(日)まで ※6月17日(土)13:00~15:30は閉場となります。
11:00~19:00 ※最終日は17時まで
SEIKO HOUSE 銀座 6階ホール
入場無料