みなとっこ日記 夏のメロディがきこえる
夏のメロディをさがして、湊っ子ちゃんは麦わら帽子をかぶっておでかけです。
日本橋ダイヤビルディング(旧江戸橋倉庫ビル)で、素敵なメロディに出会いました。
まちかどピアノ。
ちょうど、旧江戸橋倉庫ビルができた頃とおなじ、1930年代の、英国John Broadwoods & Sons社製のもの。
まちをゆく人たちが、自由に奏でるピアノです。
あわただしい都会のまんなかで、音楽が流れている…。
音楽はまちの表情を豊かにし、その”瞬間”に、ストーリーをあたえてくれます。
まちかど展示館を見学にきた湊っ子ちゃん。
ピアノの音色に引きよせられて…。
湊のまちにも、音楽があふれています。
おとなり、明石町にある、聖路加国際病院。
旧館中庭にある、聖ルカ礼拝堂のチャペルのメロディがきこえてきます。
朝、正午、夕方の3回、カリヨンチャイムが聖歌のメロディを奏でます。
明石町は、明治時代、江戸開市にともない、外国人居留地が置かれました。
教会やミッションスクールの洋館が建ち並び、異国情緒漂う町並みが、そこにはあったのです。
いつの時代も、地域のランドマークである、聖ルカ礼拝堂の十字架。
そして、まちのメロディ。
夏といえば、セミの大合唱。
隅田川テラスで、公園で、なにげない路地裏で、いろいろな場所でセミの歌声に出会いました。
佃のお堀を歩いていると・・・
セミが歌いだした!
どこにいるのかなぁ~・・・。
にぎやかなメロディにも出会いました。
鉄砲洲児童公園で、8月はじめに催された盆踊り。
色あざやかな提灯が、青い空にまぶしい。
朝から準備で大忙し。
櫓をかこんで、東京音頭はもちろん、
中央区オリジナル曲、これがお江戸の盆ダンス!
そしてきわめつけに、ダンシング・ヒーローでわっと盛り上がります。
そして、佃の住吉神社例祭、本祭り。
湊のまちまで、お祭りの4日間、お囃子の音色が届いてきます。
佃のまちには、大幟が堂々と風をうけ、空を仰いでいます。
耳を澄ますと・・・
ここにも歌声がきこえてきます。
隅田川テラスの花たち。
淡い色合いのぼんぼり、センニチコウ。
小花をたくさんつけた、お洒落なアンゲロニア。
ちょっと気どったブルーサルビア。
もう秋の色、キバナコスモス。
夏っぽい、ムクゲ。
そして、ひまわり・・・。
みんな陽ざしをあびながら、夏の歌をうたってる。
湊っ子ちゃんは、中央区の奏でる夏のメロディに、そっと耳を澄ませました。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第194号 令和5年8月16日