明治座に出会う~明治座150周年~in 日本橋図書館
2023年10月27日(金)~12月27日(水)の間、日本橋図書館で「明治座に出会う~明治座150周年」を開催中です。場所は、7階の展示コーナーで、入場料は無料です。
上の写真は、会場の写真です。日本橋浜町にある劇場「明治座」は今年で150周年を迎えました。明治初期から続く都内の劇場では歴史が最も古い劇場となっています。
明治座の歴史は、明治6年(1873)にさかのぼります。明治6年(1873)4月28日、現在の久松警察署の南側に劇場が建てられ、喜昇座として開場しました。その後上図のように、久松座、千歳座と名を改め、明治26年(1893)に初代市川左団次が火事で焼失した劇場を再建し、明治座と改称されました。その後大正12年(1923)の関東大震災による焼失、及び昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲による焼失を乗り越えて、劇場は再建されます。明治座は、過去5回の焼失を経験したことから、防災・防火に対する設備の充実した劇場を目指し、平成5年(1993)年5月に最新鋭の劇場に生まれ変わりました。
上図は、喜昇座、久松座、千歳座、明治座と建て替えられていった劇場の移り変わりです。今回の展示では、明治座の歴史及び建物の変遷は勿論、画像ではありますが、明治座で使用されていた筋書き(パンフレット)、番付(興行の案内宣伝用の印刷物)、観覧券封筒も展示されています。また江戸時代、人形町で賑わいを見せていた芝居小屋等の錦絵(画像)も展示されています。また「明治座と関連人物の本」「明治座で上演された戯曲及び原作」「歌舞伎に関する小説」「歌舞伎を知るための本」も貸し出し自由で展示されていますので、興味のある方は手に取って又は自宅でお読みください。
現在「明治座創業150周年記念」として、11月14日(火)から「徳光和夫の名曲にっぽん」及び11月25日(土)からは「第2回ももクロ一座特別公演」等の公演が予定されています。華やかな明治座の陰に関東大震災、東京大空襲や度重なる焼失から立ち直った明治座の歴史に思いを馳せるのもいいのではないでしょうか。皆様のご来場をお待ちしています。最後に今回のブログ作成にあたり、日本橋図書館の和田真央様から丁寧なご説明と写真等の掲載許可をいただきました。ありがとうございました。
展示期間:2023年10月27日(金)~12月27日(水)
休館日11月13日(月)、24日(金)
開館時間:月曜~土曜 9時~21時
日 曜 日 9時~17時
場 所:日本橋図書館7階展示コーナー
中央区日本橋人形町1丁目1-17