みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば
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冬は星のきれいな季節。
夜空にうかぶ、星をかぞえる。
オリオン座のベテルギウス、
こいぬ座のブロギオン、
おおいぬ座のシリウス…。
大きな三角形がうかびあがった。
湊っ子ちゃんは、
まるで星を”歩いて”たどるように、
中央区の歩道に、たくさんの星をみつけました。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_1_1.jpg?20231130081344)
明石町。
聖路加ガーデンには、
アメリカ公使館跡の記念碑。
星条旗をデザインした盾に、五稜の星。
星のうえに、黄色い葉が舞い落ちた…。
明治8年から同23年まで、
この場所にはアメリカ公使館がありました。
外国人居留地の面影をつたえる、
数すくない遺構のひとつです。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_2_1.jpg?20231130081344)
隅田川テラスからみえる秋の水面は、
星を散りばめたように光ってる。
佃大橋は、反射した光を受けて、
波形の模様をまとってる。
イルミネイションみたい!
永代橋、清洲橋、勝鬨橋など、
花形揃いの中央区の橋のなかで、
佃大橋は、ちょっと目立たなくて
かわいそう。
でもね、
秋はちょっぴりおめかし気分。
秋はいちばんおしゃれな橋。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_3_1.jpg?20231130081344)
築地カトリック教会。
正面ペディメントに、
チューリップとバラの造形をもつ、
東京最古の美しい教会。
イエス・キリスト像の胸にも、
星が光ってる。
胸のなかの星を指さし、
私たちを導いている。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_10_1.jpg?20231130081344)
モミジバフウの落ち葉が、
こっちだよって、
星の道をつくってる。
みちびかれて歩いてゆくと、
あかつき公園の
メタセコイアの木立ちは、
もうすぐ黄金色に輝きだす。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_4_1.jpg?20231130081344)
湊一丁目。
南高橋のたもと。
ここには、オリオン座とさそり座がありました。
南高橋は、空をみあげる橋。
作家の永井荷風は、よく
南高橋から月をみあげた。
その頃は、
亀島川にはたくさんの船が停泊し、
湊まちの雰囲気が残っていた。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_5_1.jpg?20231130081344)
ちょっと前だけど、
雨のおおい季節でした。
勝鬨橋たもとの歩道に、
星型の金紙がいっぱい落ちていました。
こどもたちが飾った七夕のお飾りかな。
雨に濡れた歩道のかたすみで、
そこだけキラキラ光ってた…。
ほら、
聖路加ガーデンのエントランスには、
クリスマスツリーが飾られていたよ。
ここにもまぶしく光る星。
いろんな種類の星が輝いている。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_7_1.jpg?20231130081344)
そして…、
とっておきの、ひみつ。
アメリカ公使館跡の記念碑のなかに、
星が浮かびあがるんだよ。
星型にくりぬかれた部分に太陽があたると
なかの空洞が照らされるんだね。
すてきだね!
湊っ子がみつけたのは、夏の頃。
季節によって、星の形も、濃さも、角度も、
そして浮かびあがる時刻も変わる。
出会えたら、きっといいことあるかも。
中央区の冬ってあったかいね。
星をたどって歩くうちに、
じぶんだけの星座が描かれるよう。
それって、どんな星座かな?
名づけて…
大好き中央区座!
だけど、一番輝いている星は、
もっとすぐそばにある。
中央区に訪れるみんなの、
あふれる笑顔と、その気持ち。
冬のなかを歩こう。
そして、星座をみつけよう。
だいすきな町に。
だいすきな道に。
だいすきな中央区に。
![みなとっこ日記 湊っ子ちゃんの星をたどれば](/img_data/CBLOGIMG4506_9_1.png?20231130081344)
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第209号 令和5年11月29日