活粋溢れた「日本橋・京橋まつり」

 何かに誘われるように日本橋の街へと繰り出した。「日本橋・京橋まつり」の大江戸活粋パレードに何とか間に合った。第一部のオープニングパレードから第二部の諸国往来パレードまで、出演者の笑顔や熱演に魅了され感動し、気が付いたら「まつり」が終わっていた。

 日本橋や京橋には、国内外から人々が集い、文化が行き交い、交流や感動が生まれる。江戸時代から続いている老舗が軒を連ね、伝統を守るだけではなく、時代の変化を巧みに捉え、常に進化している。それゆえ日本橋や京橋の街を歩くと発見があり、好奇心が満たされるのだと「日本橋・京橋まつり」を見ながら、腑に落ちた。

 江戸時代に「江戸っ子」が町を賑わせたように、街に活粋をもたらすのは、人々の交流であると信じている。「日本橋・京橋まつり」を通じて、地域を愛する人々の心のふれあいを感じることができた。日本橋や京橋は、実に湿っぽく、今なお人情が生き続けている潤いのある街である。