パンちゃん

金春湯(こんぱるゆ)さんへ伺いました。

銀座8丁目にある金春湯さんへ伺いました。

金春湯さんは20年以上前からちょくちょく伺っている銭湯の1つです。以前参加していた東京都浴場組合がやっている銭湯お遍路というイベントでも金春湯さんには伺っています。2014年7月に東京都内にある銭湯を全軒制覇しました(765軒)。

今回東京銭湯コレクションカードが販売されたのを機に改めて伺いました。

創業は文久3年(1863)です。以前中央区で一番古くからやっている銭湯として紹介しました。

なぜ金春と書いて「こんぱる」と読むのか、中央区観光検定を受験されている人にとってはおなじみですね。能の流派の1つに金春流というのがあり、金春屋敷が金春湯周辺にありました。

 金春湯(こんぱるゆ)さんへ伺いました。

金春湯さんは金春ビルの1Fにあるビル銭湯です。

入り口は季節のイベントに合わせて飾っているものが異なります。今回は5月5日の子供の日に行われる菖蒲湯に合わせて鯉のぼりを意識した飾り物が飾られています。

本来の菖蒲湯は旧暦に行っていたので6月でしたが、菖蒲だけを栽培している農家さんがいないので、農家さんとの話し合いの結果、5月の子供の日に行うようになりました。昭和50年代のことです。

深い湯船と浅い湯船があるシンプルな作りで、お風呂に入るには十分な設備です。土地の広さが関係しているのでこのようなつくりになっています。もちろんサウナや水風呂はありません。

ですが、天井は広く取られているので開放感があります。また銭湯ではおなじみの背景画が2021年9月に中島さんによって描かれています。鯉が泳いでいるタイル絵(章仙作)が浴室内にあり、見るところも満載です。

中央区の銭湯は私が銭湯お遍路で回った時は10軒ありましたが、今年の3月に入船湯さんが辞めて7軒になりました。家のお風呂もいいのですが、たまには大きな開放感のある銭湯へ行くのもいいのではないでしょうか。

銭湯を巡ればそれぞれの銭湯の個性があり、同じつくりの銭湯はほぼありません。いろいろな楽しみ方で銭湯の良さを味わってください。