中央区に小さい秋みつけた!
こんにちは、湊っ子ちゃんです。
もう秋ですね。みなさん、秋が来たことを感じる瞬間って、どんなときですか?
佃大橋のたもと、かつて佃の渡しのあった場所には、一本の桜の木が立っています。春には、まばゆいほどの華やかな花びらを身に纏いますが、今は葉を紅く染め、静かに時を待っていました。
そんな”小さい秋”たちを、中央区の町並みに探しにでかけてみませんか?
♪ だぁれかさんがみつけた~ 小さい秋みつけた~
湊の公園でみつけた、木漏れ日です。
夏の焦げ付くような陽射しとはうってかわって、太陽は私たちの足元に、柔らかな光を投げかけてくれます。
隅田川テラスには、縞模様の影が延々と続きます。
足元の舗装も、私たちを楽しませてくれます。小石が埋め込まれていたり、波の模様を形どっていたりと、場所ごとで変化します。
あなたの知っているテラスは、どんな表情をしていますか?
まるで宝石を散りばめた絨毯のよう。
隅田川に泳ぐ陽の光が、もっとも美しいのが今の季節です。対岸は佃島。右手に佃大橋が見えます。
隅田川テラスの階段に描かれた、ジグザグ模様。
夏の間は気づかなかった影が、季節の移ろいと共にふと姿を現したりします。
路地に浮かび上がった、不思議な光の点々。
窓に反射した太陽が、等間隔の模様を描き出しているようです。太陽の位置が低くなったことをおしえます。
入船橋交差点を、行き交う人々の影。
街の喧噪も、淡い陽射しに包まれると、音のないフィルム映画の一場面のようです。
なにげない歩道に、通り名を記した標柱が影をおとします。
明石町には、色とりどりの毛糸で編んだような、落ち葉の絨毯が広がっていました。
♪ 目隠し鬼さん手の鳴るほうへ・・・
誰もが幼い頃から慣れ親しんだこの歌を、口ずさみながらでかけた湊っ子でしたが、おや? ”目隠し鬼”のつもりが、なんだか”影踏み鬼”のようになってしまいました。
きっと耳を澄ませば、秋の音も聴こえるのでしょう。
みなさんのすぐそばにある”小さい秋”を、ぜひみつけてくださいね。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第63号 令和元年11月13日