銀座の路地:豊岩稲荷神社と自動ドアのある路地
銀座7丁目に、花椿通りと交詢社通りをつなぐ100mを超える長い路地があります。
この路地には、途中、「豊岩稲荷神社」がひっそりと祀られており、また、路地の中間あたりに三つの自動ドアがあり、そのドアを通り抜けできるユニークな路地です。
花椿通りからの入り口は、銀座通りからSHISEIDO THE STOREの脇に入り少し歩くと歩道の右手に「豊岩稲荷神社」と赤い字で書かれた石碑が現れ、ここが路地の入り口となっています。
この路地を入り、鉤型になった路地を道なりに歩くとやがて、左に金春通りに抜ける路地と出会い、その角に豊岩稲荷が鎮座しています。
この豊岩稲荷神社は、江戸初期から宇気母智(うけもち)神を祭神として、当地に祀られていたといわれ、現在の社殿は平成5年に造営されたものです。
大正から昭和にかけての歌舞伎の名優15世市村羽左衛門丈がこの神社で興業の無事を祈願していたことから、歌舞伎役者等芸能関係者が訪れることでも知られています。
また、縁結びの神社として、多くの女性が訪れることでも有名です。
この豊岩稲荷の角を左に曲がらず、まっすぐ進むとやがて前方に自動ドアが現れます。
そして、そのドアには、「通り抜けできます」と書かれていて、その先に進むことができます。
一つ目の自動ドアを抜けると、ギンザグリーンビルの新たな路地と交差しますが、前にある二つ目の自動ドアを開けると喫茶店の店内に入ります。
そのまま直進すると、三つ目の自動ドアがあり、それを抜けると喫茶店を出て、またこれまでのような路地を進むこととなります。
これらの自動ドアは、新たなギンザグリーンビルと喫茶店ができた後もこの路地を残すために設置された自動ドアなのです。
三つの自動ドアを抜けて、さらに路地を進むと前方に明かりが見え、交詢社通りに出ることができます。
交詢社通りの出入り口は、フェラガモと現在建築中のビル(仮称:GBビル)との間となります。