荒汐部屋 《朝稽古とちゃんこ鍋》
初場所が終わって1週間。お相撲さんの休養期間が終わって-お相撲さんのお休みは本場所後の1週間と親方の気が向いた日だそうです-稽古が再開された2月1日、荒汐部屋の朝稽古見学(見物では無く、見学です)とちゃんこ鍋コースに参加してきました。現在、中央区観光協会さんが主宰している外国語観光(通訳)ボランティアさん向けの”相撲英語講習”とは別物です。
尚、このブログは中央区観光協会さん経由で部屋の許可を頂いて書いています。
私は、東日本橋(旧日本橋橘町)で生まれ育ち久松小に通いましたが、当時の国技館は蔵前にあり近かったので、小学校の休み時間には皆で良く相撲をとって遊んでいました。又、国技館に優勝力士のパレードを見に行ったり、九重部屋(横綱千代の富士関や北勝海関よりもっと前の時代-今解説者の北の富士さんが横綱の時代です)が浅草橋にあったりと子供の頃から相撲が大好きなので、ワクワクして参加しました。
8時過ぎに部屋に入りました。幕下の力士の稽古の時間帯でした。相撲の稽古は早朝から始まりますが、番付の低い力士の稽古から始まります。
稽古場で白いまわしを締められるのは、関取(十両と幕内の力士)だけです。幕下以下の力士のまわしは木綿の黒色のまわしです。
写真の”申し合い”か”三番稽古”の取り組みは白いまわしの関取と黒色まわしの幕下以下の力士の対戦です。
本場所と違い、稽古場では直ぐ近くで見学できるので、力士同士がぶつかり合う”ばちーん”というものすごい音が間近で聞こえ、凄い迫力です。
荒汐部屋には現在11人の力士と床山さんと行事さん各1名が在籍しています。
部屋には、期待される力士が沢山在籍していますが、中でも「若隆元」さん、「若元春」さん、そして「若隆景」関の3力士は本当の兄弟力士です。そして、四股名も毛利元就の三本の矢の毛利隆元、吉川元春、小早川隆景に因んで付けられたそうです。
「若隆景」関は幕内経験もあり、現在は十両力士で、蒼国来関と共に関取です。(写真の白いまわしの向かって左側の力士ー初場所では9勝の好成績でしたが、惜しくも再入幕はなりませんでした。大阪場所の成績に依っては十分再入幕できそうです。頑張って!!)。対戦相手は、お兄さんの「若元春」さん。
この稽古は、「ぶつかり稽古」です。受け手の力士が土俵脇で構え、攻め手の力士が押して土俵の反対側迄一直線に押していく稽古です。ちゃんこの席で若隆景関に聞いたところでは、この稽古が一番苦しいそうです。確かに、ぶつかり稽古を1番、2番とこなしていくうちに、力士の息が上がっていくのがよく分かりました。
これは、蒼国来関が受け手としてガッと気迫を持って構えたところです。攻め手も厳しいですが、受け手も気合を入れて押しを堪えます。
この厳しい「ぶつかり稽古」が朝稽古の締めの稽古となります。
その後は、力士の皆さんお待ちかねのちゃんこ鍋の朝食です。我々も朝食をご一緒させて頂きました。
塩ちゃんこ鍋です。鶏肉、しらたき、白菜等の野菜がたっぷり入ったとても美味しいちゃんこです。
夏に、浜町公園で「サマーフェスティバル」が開催されますが、この時に荒汐部屋のちゃんこの屋台も出ているので、このおいしい塩ちゃんこを食べられますよ。又、余談ですが、浜町体育館での「全日本綱引きフェスティバル」の昼の休憩時間には荒汐部屋の力士とミス中央の綱引きがエキシビションとして行われるので、これも見ものですね。
部屋のちゃんこは実は10種類以上の味付けがあるそうなので、他の味も食べてみたいですね。
朝食のメニューはちゃんこの他に、トンカツ(朝からトンカツと思われるでしょうが、1cm以上の厚さがあるのにサクッとしていて美味しい!)、さつま揚げ、もろきゅう(特製力士みそ)等もあり、全て手作りだそうです。
だから、お相撲さんを辞めてからちゃんこ鍋屋さんを開いても繁盛するのでしょうね。
さて、この力士は今日皆さんにちゃんこ鍋等の料理をサーブしてくれた一人の「丹治」さん。未だ入門2年目の「三段目」ながら、もうファンクラブが出来ているとか。大変なイケメンなので、上位に上がって名前が売れたら、人気が出るかもしれませんね。
楽しみです。
我々は、お先にちゃんこ鍋を頂いていましたが、力士は稽古が終わると風呂に入った後、髷を結います。
髷を結ってもらっているのは「若隆景」関のお兄さんの「若隆元」さん。結っているのは床山の「床光」さんです。髷を結ってから朝食のスタートです。
食事をしながら、「蒼国来」関、「若隆景」関を始め力士の方々と色々なお話が出来て大変楽しい時間を過ごせました。
これからも、荒汐部屋と力士の皆さんを応援していきたいと思います。
どすこい、荒汐部屋!!