ドラマに登場する新大橋
こんにちは。木村拓哉がソロツアーで自身が出演したドラマの主題歌を歌ったというWeb記事を見て以来、久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』の脳内ヘビロテが止まらず、勝どきから新大橋まで隅田川テラスを延々歩いてしまったRIEdelです。
ドラマ『ロングバケーション』の舞台となった新大橋
え、ちょっと何言ってるのかわかんない…という若い人のために一応説明しますと(笑)、まず'90年代に大ヒットした月9ドラマ『ロングバケーション』というのがありまして、『LA・LA・LA LOVE SONG』は、その主題歌でした。そしてドラマの中で木村拓哉演じる瀬名秀俊が住んでいたマンション(通称:瀬名マン)が、新大橋のたもとにあったんですねー。瀬名マン自体はもう取り壊されてしまいましたが、あの時代にロンバケにはまった世代の人間にとって、ロンバケと『LA・LA・LA LOVE SONG』、そして新大橋は切っても切れない関係なのであります。
瀬名マンがあったのは江東区側のたもと
なぜ『仁-JIN-』のオープニングに新大橋が出てくるのか
東日本大震災があった3月になると、新大橋が印象的に出てくるもう一つのドラマを思い出します。幕末期にタイムスリップした脳外科医を大沢たかおが好演した『仁-JIN-』です。ドラマが放送されていた2009年当時、私は新大橋の近くに住んでいたこともあり、オープニングで一瞬だけ映しだされ、古い写真にオーバーラップする新大橋の映像を見ながら(このドラマと新大橋がどう関係するんだろう。たまたま古い新大橋の写真が資料で手に入ったから使ってるだけなのかなぁ?)とぼんやり考えていたものでした。
その謎が解けたのは、中央区観光検定に向けて勉強していた時のこと。大正12年(1923年)に起きた関東大震災の際、隅田川に架かる橋の多くが焼け落ちる中、新大橋は落橋や火災による被害をまぬかれ、行き場を失い橋の上に避難してきた多くの人の命を救いました。このことから、新大橋は「人助け橋」「お助け橋」と呼ばれるにようになったそうです。
このことを知った時、「さすが『仁-JIN-』の制作チーム、よく調べてる!」とひそかに唸りました。『仁-JIN-』は現代からタイムスリップした外科医が、江戸時代の人々の力を借りながら、自身がもつ現代医療の知識・技術を使ってひたすら人々の命を救う物語です。まさに「人助け」をテーマにしたドラマであり、その象徴として新大橋以上にふさわしい橋はないと思います。
新大橋北東詰めに建つ「大震災避難記念碑」
アクセス情報:新大橋
■新大橋
東京都中央区日本橋浜町2・3丁目~江東区新大橋1丁目
都営新宿線「浜町駅」A2出口より徒歩7分
都営大江戸線・新宿線「森下駅」A1・A2出口より徒歩3分