「手ぬぐい」など、更にご紹介です
~ 戸田屋商店 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をヴィヴィッドに取材します、rosemary sea です。
創業148年の手ぬぐい卸の老舗、戸田屋商店さん。
前回4月15日のご紹介に引き続き、今回は手ぬぐい、ゆかた生地を更にご紹介です。
株式会社戸田屋商店 営業部 小林拓也(こばやし たくや)さんに、今回もお世話になりました。
戸田屋商店現社長 小林賢滋社長のご子息で、戸田屋商店さんの7代目にあたる方です。
それではお品を順にご紹介してまいります。
最初は「手ぬぐい」です。
『』内は小林さんのコメントです。
なお、冒頭の画像は「富岳三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎画写」の手ぬぐいです。
上 お江戸日本橋
下 東海道五十三次 日本橋 朝の景
これぞ日本橋、という手ぬぐい2枚からご紹介です。
「お江戸日本橋」はデザイナー・鴨川志野さんとのコラボレーションの手ぬぐい。
鴨川さんは「工房カモ」として活動されています。
手ぬぐい、絵本などの制作を多く手掛けている作家さんです。
賑やかな喧噪、活気づく江戸の町並みが描かれています。
5つの橋や数々の老舗、表情豊かな人々。
見れば見るほど楽しさあふれる手ぬぐいに染め上げられています。
色合いもとても爽やかです。
上段 左から 手ぬぐい犬・猫・のぞき窓
中段 左から パイナップルウクレレ・わいわい・名湯さるの湯温泉
下段 左から 傘・金通縞・竹文様
「のぞき窓」はウサギが窓から覗いています。楽しいお品です。
上 相馬の古内裏(ふるだいり)
下左 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
下右 夜鷹の図
「相馬の古内裏」は山東京伝の「忠義伝」に取材した作品です。
大きな骸骨が眼を惹きます。
洒落+頭(こうべ)=しゃれこうべ、江戸のウィットということで、骸骨の描かれた手ぬぐいは多いのです。
「助六由縁江戸桜」は歌舞伎十八番のひとつ。
正徳4年に江戸、山村座で初演となっています。
「夜鷹の図」はロズマリのリクエストでご紹介させていただきました。
とても情感が察せられる1枚です。
ここより「ゆかた生地のご紹介です。
上 変わり市松、中 華硝(はなしょう)の切子文様(赤)、下 変わり格子
「華硝」さんは日本橋本町3丁目の江戸切子のお店。
日本橋としてコラボレーションをされています。手ぬぐいもございます。
上 あじろ、中 リンカ、下 変わり格子(水色)
『昔、白木屋さんと懇意にさせていただきいていましたので、文人とか画家とかを集めた会がありまして、その人たちプロデュースのゆかたを作ろう、というのがありまして。
日本画家の大家で鏑木清方(かぶらき きよかた)がデザインしたゆかたをあつらえたりしました。
当時は手ぬぐいよりもゆかたがメインの商売でしたので、ゆかたがらみで有名人とのエピソードもあったようです。
手ぬぐいでは落語家さんのものを多くあつらえさせていただいております。
それをごひいきの方にお配りしたり、関係者の方に配られたりとか。』
こちらの手ぬぐいの使用について
注染(ちゅうせん)という伝統工芸のため、使い始めに汗や摩擦で色が移ることがありますのでご注意ください。
お洗濯は単独で、たっぷりの水で手洗いしてください。
また、浸け置きはお避けください。
手ぬぐい制作承ります
約100本(8反)より制作できます。
世界にひとつだけの手ぬぐいを作る、というのはいかがですか?
〇 ご結婚の引出物、出産の内祝いなど、手描きのスケッチからデザインを起こすこともできます。
〇 思い出に残る記念品として、写真からデザインを起こすことも可能です。
〇 企業の宣伝や販売促進ツールなどに、既存の柄の色を変えて作成もいかがですか?
〇 サークルや町会などで親しい親睦の証しとして、既存の手ぬぐいに名前を入れてみては?
『お客様の中で「このデザインでやってください。」というのがあれば、1ヶ月程度で制作可能です。
「(デザイン決めはこれからですが)とりあえず作ってみたいんです。」というお客様でしたら、デザイン作りのご相談から承っております。』
・・・小林さん、ありがとうございました。
戸田屋商店さん、次回は「歴史」につきまして掘り下げます。
戸田屋商店
日本橋堀留町2-1-11
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 人形町駅 A4出口の人形町交差点側でない方を出て左へ約150m左側。
三光稲荷神社の隣りです。
03-3661-9566
営業時間 9:00~17:00
※ 現在は10:00~16:00の短縮営業中です。
定休日 土曜・日曜・祝祭日
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