Hanes

誕生花で巡る中央区~7月編~


こんにちは。アクティブな活動はもうしばらくお休みのHanes(ハネス)です。
先月から新シリーズ「誕生花で巡る中央区」を始めましたが、新型コロナウイルス感染症の収束にはまだ時間がかかりそうな状況です。
そこで、今回は事前にインターネット上で「カンニング」し、外出時間を短縮して誕生花を探しに行ってきました。

前回の記事執筆後、「江戸時代の書物や浮世絵等に描かれた花はないのか」という疑問がわきました。
そこで今回は、江戸時代に描かれた花についても簡単にふれたいと思います。
それでは、中央区内で撮影した花と花言葉とともに今月の誕生花をお楽しみください♪
(撮影:2020年7月4日~5日(ムラサキツユクサとビヨウヤナギのみ2020年6月14日))

【本シリーズの前提】
・365日に割り当てられた誕生花やその花言葉にはバリエーションがあります。本シリーズでは、日比谷花壇さんの「365日の誕生花・花言葉」に掲載されている誕生花・花言葉を参考にしています。
・飽くまでも、どなた様でもご自由にお楽しみいただける花のご紹介を目指しています。したがって、一般家庭の庭、有料の庭園、期間限定のイベント、花屋で見られる花については対象外としています。
・執筆者が見つけた範囲でのご紹介となりますので、実際にはより多くの誕生花が見られる可能性があります。

7月の誕生花31種類を探して

ここからは、密を避けて散歩した結果見つけられた誕生花をご紹介していきます。
31種類の誕生花のうち、何種類見つけることができたのでしょうか?
ぜひそのあたりも予想しながらお楽しみください♪

7月1日:ベゴニア(赤)(花言葉「大切な思い出」)
@ 佃公園
今回の散歩で唯一赤いベゴニアを見かけたのが、佃公園。
同公園内には、ピンクや白のベゴニアも植えられており、きれいなグラデーションを成していました。
その他、ピンクのベゴニアはCOREDO室町テラス付近の街路プランターにも人知れず植えられており、意外な場所で見つかることもあるようです。
誕生花ともなると同じ花でも色の指定があるので、その点は甘く見ていました!

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月3日:バラ(ピンク)(花言葉「感銘」)
@ 佃公園 他
ピンクのバラは区内何箇所かで楽しむことができますが、今回は種類が豊富だった佃公園から。
下の写真で向かって左側は、資生堂の香水にも使用された品種「芳純」
右上は、モナコ公国王妃 故グレース・ケリーに捧げられた「プリンセス・ドゥ・モナコ」、右下は、「プリンセス・ドゥ・モナコ」のファンに向けて発表されたという「カリフォルニア・ドリーミング」
普段街路ではお見かけしないバラに囲まれ、優雅なひとときを過ごすことができました。

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月5日:アンスリウム(花言葉「情熱」)
@ 晴海アイランド トリトンスクエア 他
案内板がなく不安も残るのですが、おそらくアンスリウム!
区内ではとあるデンタルクリニックにも鉢植えがありました。
熱帯アメリカ原産ということで、梅雨が明け、夏が来たような気分に^^
まさに「情熱」という花言葉がぴったりのこの赤い部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるサトイモ科特有の葉の一種だというので勉強になりました。

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月13日:ニチニチソウ(花言葉「甘い思い出」)
@ 晴海アイランド トリトンスクエア
トリトンスクエアでは、ニチニチソウが見頃を迎えています。
夏の暑さには強く毎日新たに花を咲かせるため、しばらくは楽しめそうです。

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月16日:ツユクサ(花言葉「尊敬」)
@ 堀留児童公園(隣接する植物エリア)
地元ではこれでもかというほど目にするツユクサも、中央区内で探すのは一苦労でした。
ムラサキツユクサは晴海アイランド トリトンスクエアに植えられているのですが、普通のツユクサはなかなか見つかりません。
野草が生えやすそうな場所を意識して公園を巡ってみたところ、奇跡的に堀留児童公園にて発見!
今月の誕生花の中で見つけて一番嬉しかったこともあり、トップの画像にしました^^

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月21日:アサガオ(花言葉「淡い恋」)
@ 高速都心環状線 京橋入口付近 他
小学生の頃、夏休みにアサガオの観察日記をつけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
そんな私たちにも馴染みのあるアサガオですが、中央区にゆかりのある文豪島崎藤村は、『秋草』の中でアサガオについてこう記しています。

「毎日三十度以上の熱した都会の空気の中では夜はあっても無いにもひとしかった。わたしは古人の隠逸を学ぶでも何でもなく、何とかしてこの暑苦を凌ごうがためのわざくれから、家の前の狭い路地に十四五本ばかりの竹を立て、三間ほどの垣を結んで、そこに朝顔を植えた。」



(ぜひ▼を押して、次のページもご覧ください。)


では、ここで少し時代を遡ってみたいと思います。
国立国会図書館蔵の狩野重賢画 『草木写生春秋之巻』(明暦3 (1657) ~元禄12 (1699) 写本 4軸のうち秋下/リンク先コマ番号11~13)には、元禄5年(1692年)に描かれた最も古いとされる赤花のアサガオ等が見られます。
(狩野重賢:経歴・生没年不詳/参考論文(PDF))

その後、文化末年~文政初年、弘化末年~文久初年と2度アサガオブームが到来!
国立国会図書館蔵の万花園主人撰・服部雪斎画『朝顔三十六花撰』(嘉永7 (1854) 刊)には、第2次ブームの「変化朝顔」の数々が描かれています。
様々な色や形のアサガオは、300年以上も夏の風物詩として日本人の目を楽しませてきているのですね。

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月22日:ナツツバキ(花言葉「気品」)
@ 隅田川月島緑道
以前先輩特派員のあすなろさんが、「夏椿 一期一会の可憐な姿」(2018年5月29日)で咲き始めを報告していらっしゃいました。
しかし、今年は7月5日時点でまだ全てつぼみ状態。
今年の開花時期は例年より遅いのかもしれませんが、7月22日くらいまでには儚い白い花を咲かせてくれることでしょう。

7月27日:ホオズキ(花言葉「笑顔」)
@ 堀留児童公園(隣接する植物エリア)
こちらも探すのに苦戦した花の一つです。
『日本橋』の作者で有名な泉鏡花『婦系図(おんなけいず)』の冒頭には、ホオズキ(酸漿)が登場します。
このように、著名な小説家の作品と合わせて季節の花を鑑賞するのもまた風情があり、新たな発見がありそうです♪



(少し▼を押していただくと、1行目の最後の方に酸漿が出てきます。)


7月28日:グロリオーサ(花言葉「栄光」)
@ 堀留児童公園(隣接する植物エリア)
ユリに似ていて、結構個性的なこちらの花。
「中央区内にユリはあっても、グロリオーサはないよね」と諦めかけていたのですが、これまた奇跡的に発見!
地元の皆様がきれいにお手入れされている鉢植えのもので、土に「グロリオーサ」と書かれた札がささっていたので間違いありません♪

 誕生花で巡る中央区~7月編~


7月31日:ビヨウヤナギ(花言葉「気高さ」)
@ 隅田川テラス 他
今月のラストはビヨウヤナギ。
隅田川テラスでは6月半ば頃から見頃を迎えていました!

 誕生花で巡る中央区~7月編~


そして今回は見つけられませんでしたが、「7月11日:インパチェンス(花言葉「鮮やかな人」)」は、2018年5月「中央通り はな街道かわら版」に植えられた記録が残っており、そのうちまた見られるようになったらと思う花の一つです。

おわりに

今回は、7月の誕生花31種類中10種類を見つけることができました。
前回に引き続き、最低3分の1は中央区内で見られることに驚きが隠せません!
以前、先輩特派員の下町トムさんが「花の街「中央区」」で、小猿さんが「「花の都中央区」で花に癒され歩く。」でご紹介していた通り、中央区は「花の都中央区宣言」を制定しています。
いかに区をあげて花や緑が豊かな街づくりを目指しているのかを、身をもって知ることができました。

今回は先月より一段と難易度が上がり、初日では全部見つけられず、情報収集を重ね2日目でやっとここまでたどりつきました。
区内全域で見られるものから、特定の場所でしか見られないような限定的なものまで幅広くありましたが、予想以上に多くの花を楽しめるのですね♪
これまで「あまり街中の植物は気にしてなかった!」という方も、これを機にご自身の誕生花が中央区にないかと、生物多様性に興味を持っていただけたら幸いです。

最後は、箱崎公園からの一コマをお届けします。

 誕生花で巡る中央区~7月編~


とある花があるという情報を得て訪れたのですが、残念ながらお目当てのものは見つからず。
その代わり、「新しい生活様式」を実践する吉田松陰像に出会いました。
一見普通の白いマスクなのですが、よく見ると可愛いたれぱんだのマスクなのです。
途中で雨に降られましたが、面白い発見もあった休日でした。