谷崎潤一郎著『細雪』
谷崎潤一郎著『細雪』は、言うまでもなく、関西を主な舞台とした物語ですが、長姉が東京移住したことから、姉妹が東京を訪ねる場面もかなりの量になっています。
谷崎潤一郎が中央区出身でもあり、銀座、築地などの情景がかなり描かれています。
私は、4年半ほど前、「『細雪』のなかの東京」というテーマで、何回か投稿したことがあります。
(1) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2939.html
(2015年12月11日)
(2) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2942.html
(2015年12月12日)
(3) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2947.html
(2015年12月17日)
(4) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2961.html
(2015年12月22日)
(5) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2968.html
(2015年12月22日)
(6) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2971.html
(2015年12月25日)
(7) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2015/12/post-2972.html
(2015年12月26日)
この「細雪」は、過去3回映画化され、最近では『平成細雪』という題で、TV映画化もされています。
(1) 1950年 新東宝 (監督)阿部 豊
(出演)花井蘭子、轟夕起子、山根寿子、高峰秀子
(2) 1959年 大映 (監督)島 耕二
(出演)轟 夕起子、京 マチ子、山本富士子、叶 順子
(3) 東宝 1983年 (監督)市川 崑
(出演)岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子
(4) 『平成細雪』 NHK 2018年1月放送
(出演)中山美穂、高岡早紀、伊藤歩、中村ゆり
私は、(3)は封切り時に劇場で、(1)(2)は、DVDで見ています。 時代設定を、(2)は、戦後に、(4)は、バブル崩壊後の平成初期、神戸震災直前に変えています。 (2)で、少しだけ、東京での情景が出てきますが、中央区内についての描写はありません。 その他の作品では、東京を描いた場面はまったくありません。
(3)については、5月の日経新聞「私の履歴書」で、岸恵子さんが、出演の際の裏話を述べておられます。
(3)は、海外版DVD(音声日本語、英語字幕入)も発売されています。 私は、Amazon.UK を通じて輸入しましたが、国内で買うよりかなり安く買えました。
(4)は、4回に及ぶもので(54分×4)、最も長編ですが、原作内容が巧みに平成時代に設定しなおされ、バブル崩壊後を生きる女性たちの物語という現代的ストーリー展開になっています。 DVDは高価ですが(なぜ、NHK発売のものはこれほど高価なのか?)、オンデマンド放送で、比較的安価に視聴できます。