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時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

こんにちは。中央区観光検定まで1か月を切ったので、復習がてらぼちぼち街歩きをしているRIEdelです。

親柱が点対称???

親柱が点対称??? 時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

年末年始の買い出しで築地の場外市場を歩いていたところ、ふと目に入ったのが「海幸橋」の親柱。
海幸橋は関東大震災復興事業の一環として昭和2年(1927年)に架けられた橋で、旧・中央卸売市場の入口にありました。築地川東支川の埋め立てにともない橋の本体は撤去されましたが、親柱は残されています。
波除神社側に立てられている説明板を読んで改めて認識したのが、海幸橋の親柱は配置が「点対称」になってたってこと。4基あった親柱のうち、たまたま斜めの位置にある2基が残ってると思いこんでいましたが、もともとそういうデザインだったのね。

 時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

照明が組み込まれた鋼鉄製の親柱2基は、旧築地川東支川を挟んで北西側と南東側にあります。

 時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

この親柱の様式はアムステルダム派のデザインと言われています。1910年頃にオランダのアムステルダムで流行したデザインで、無機質になりがちなレンガ造りの建物に曲線や大胆な切り込みを入れたのがそのはじまりだそう。この親柱からも、かの時代の空気が感じられます。一時は水色に塗られていたそうですが、現在は創架当時の濃緑色に戻されています。

 時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

もう一方の点対称の親柱は、シンプルな四角柱の石造りのデザイン。
シンプルだけど、四角柱を川に対して平行ではなく45度振ってあるところに設計された方のこだわりを感じます。
 
てなわけで(え、どういうわけ?)、寅さんの名場面から海幸橋にまつわる語呂合わせをひとつ。
「いま、幸せ海(かい)?」
「はい、アムステルダムで幸せにやっています」

おあとがよろしいようで(笑)

アクセス情報:海幸橋の親柱

アクセス情報:海幸橋の親柱 時代の空気が色濃く残る「海幸橋」親柱

■海幸橋の親柱
〒104-0045 東京都中央区築地5-2先、築地6-20先、築地6-27先
東京メトロ日比谷線「築地駅」1番出口より徒歩7分
都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」A1出口より徒歩5分