人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社 NO.35
~ 小網神社 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をアクセス・ポイントとして取材します、rosemary sea です。
「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社」シリーズ、第35回の今回は、小網神社(こあみじんじゃ)をご紹介します。
なお、このシリーズは今回をもちまして最終回となります。
それでは・・・
御由緒
社伝によれば、当社は「小網山万福寺」として室町時代中期、当地に祀られた稲荷社に起源するという。
稲荷社は、明治時代初めの神仏分離令により「小網神社」と称し、東堀留川の河岸地の一画であった現在地を社地と定めた。
そして現在、小網町及び人形町の一部の氏神として、また東京下町に広く信仰を集めている。
境内には、昭和4年(1929年)の造営による社殿及び神楽殿(かぐらでん)が残っている。
社殿は伝統的な神社建築の形式を備え、向拝には優れた技法による昇り龍・降り(くだり)龍・獅子・ばく・鳳凰の彫刻がほどこされている。
また道路際に建つ神楽殿は、五角形という特殊な平面形態を持つ。
この社殿及び神楽殿は、中央区に現存する数少ない木造の神社建築として、棟札(※)等の造営に関係する資料とともに中央区民文化財に登録されている。
棟札(むねふだ)・・・
建築物の造営や修復の記念として、建築関係者・建築年月日等を記録した札。
日本橋七福神めぐり ① 小網神社
(福禄寿・弁財天)
<庶民の信仰を集めてきた福の神>
伊勢神宮を本宗(ほんしゅう)として文正(ぶんしょう)元年【1466年】に強運・商売繫盛・東京銭洗い弁天・疫病鎮静の神として鎮座したとされ、古くから「福の神」として信仰を集めてきた。
・・・
5月末の大祭には神社大神輿が出てにぎわい、11月末の「どぶろく祭り」も有名。
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ー 「歩いてわかる 中央区ものしり百科」 より抜粋 ー
最終回での登場ですが、人形町界隈で最も有名な神社です。
静かな佇まいの神社ではありますが、疫病鎮静が望まれています昨今、訪れる方は多いようです。
それともちろん「強運」も、リピーター必至の理由ともされております。
ロズマリのお薦めは「銭洗い」です。
今回も江戸古典落語をご披露します、と申し上げたいところですが、「古典」ではありませんことを先に申し上げておきます。
第27回の今回は、「小網」からの、「網取り魚」の登場します『権助魚(ごんすけざかな)』をご紹介します。
『権助魚』
おかみさん、旦那にお妾さん(おめかけさん)がいると気付き、飯炊きの権助を1円で買収、お妾さんの家を突き止めてくれと頼みます。
向島に用事があると出掛けた旦那に、おかみさんは権助をお供につけさせます。
旦那は旦那でおかみさんのたくらみを察知、逆に権助を2円で寝返りさせます。
お妾さんの家に行く旦那の作戦は・・・
「両国橋で訪問予定先とバッタリ会って、柳橋の料理屋さんに上がって芸者さんとどんちゃん騒ぎ、日和が良いので隅田川で舟で網打ち、旦那は明日の昼頃湯河原からお帰りになります」とウソを言って欲しい、と。
そのためには更にお金をもらい、魚屋へ寄って網取り魚を買い、偽装工作・・・。
ですが、買って帰った魚がいけません。
ニシン、スケソウダラ、隅田川にはいません、海の、しかも北海道のお魚。
もっとひどいのが、メザシ、サメの切り身、かまぼこ、タコの足・・・。
当然おかみさんはウソに気付きます。
(オチはいろいろあります。
例:サメは人を喰う、
【タコの足を手に取り】その手は食わない、等)
当初「26」と申し上げてスタートしました「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社」シリーズも、無理やり入れ込んで「35」で今回ラストを迎えました。
※ 実は「36」です。
「水天宮」をご紹介させていただいておりませんが、そちらはロズマリ監修の『Spot tour とっておきのオススメスポット 人形町駅』でご覧ください。
水天宮の記事ご紹介が許可されましたサイトです。
スポットツアーのサイトはこちら
無料アプリをダウンロードしていただき、「人形町駅」のまち歩きコース中の「水天宮」をご覧ください。
【お知らせ】
次回より「茅場町駅・八丁堀駅周辺の静かな佇まいの神社めぐり」をスタートさせていただきます。
ご期待ください。
小網神社
日本橋小網町16-23
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 人形町駅 A2出口を出て右回りに後方へ進む。
玉ひでさん、魚久さんを右手に見て約250m進み、「小網神社」の案内標がある角を右折、次の角を左折すると右側にあります。