築地のお店の看板
前回のブログに引き続き築地木村屋を偲んで、今回は築地にあるお店の看板を集めてみました。
築地木村屋
令和3年(2021年)6月17日をもって閉店となった築地木村屋に掲げられていた「あら!懐かしや明治のあの味 あの香り…」の看板。令和の時代になっても「明治の味」を「懐かしや」と言い切る看板のコピーに、「ケシあんぱん」に対する強い自信とこだわりが感じられます。
宮川食鳥鶏卵
看板建築の壁に表示された取扱商品「諸鳥」「鶏卵」と店名「宮川商店」(隅の壁には「番七十七百(54)表代京東話電」)。関東大震災直後の昭和4年(1929年)に建てられた東京都選定歴史的建造物です。銅板貼りの壁が、昭和初期の雰囲気を醸し出しています。
杉本刃物
刃で書体を組んだ、築地場外にある杉本刃物の看板。その文字を見るだけで、職人が一丁一丁手研ぎで仕上げる打刃物製造販売店ならではの、切れ味鋭い刃の感覚がダイレクトに伝わってきます。
築地玉寿司
平仮名「つきじたまずし」で描かれた、築地玉寿司の顔マーク。本店の正面に掲げられています。築地玉寿司のHPによると、三代目中野里孝正(会長)の若き頃(30歳頃)の笑顔がモチーフだそうです。
築地すし一番
築地場外で最も目立つ看板の1つが、築地すし一番(4丁目場外市場店)の巨大な「極上本まぐろ」。新大橋通りに面して設置された3Dまぐろの大看板は、派手でたいへん目立ちます。夜のライトアップもばっちりです。
すしざんまい
最後に、看板ではありませんが、すしざんまいの「看板娘」ならぬ「看板社長」の木村清(社長)像。まるでKFCのカーネル・サンダース像のようです。築地場外では、本店、別館、新館、本陣の4店舗に設置されています。
興味深いお店の看板、まだまだありそうです。
追記:
寂しいお知らせです。大正6年(1917年)創業の築地の豆腐屋さん安達屋が、令和3年(2021年)7月末をもって閉店となりました。